2017年09月11日 12時49分

創価大学キャンパスエコツアー2017 創価大学内の植物と自然を紹介するツアーです。  【誌上ツアー】

    創価大学キャンパスエコツアー2017 【WEBツアー】

    1. 理工学部棟集合 【ガイダンス】

     7年ぶりに創価大学エコツアーが復活しました(8/26)。学内の植物と自然を紹介するツアーです。ツアー担当は理工学部講師久米川宣一先生とゼミ生の代表です。創大キャンパスの植物を最初に調査し植物銘板を設置したのは故・押金健吾創大名誉教授とその教え子たちです。創大を愛し環境と人との共生に半生を賭けられた押金先生の熱き思いは今も受け継がれています。

    2. 植物銘版 【400の銘板をリニューアル】

     今回、設置から十数年が経過し、文字がかすれて劣化した植物銘版をリニューアルしました。QRコードも新しく記載しました。スマートフォンをかざせばより詳しい解説をみることができます。仲良くなるためには、先ず名前を知ることから始まります。植物も同じです。それでは、エコツアーをスタートしましょう。(ツアーの一部を紹介)

    3. 理工学部棟前庭 ― シダレグワ(枝垂れ桑)

     理工学部棟の前庭に植樹されているのが「シダレグワ」。珍しい桑の品種です。信州大学の教授をされていた押金先生が長野から持ち帰られました。現在は、八王子各地で見ることができます。覆いかぶさる様に葉が上から下へと茂ります。

    4. 桜花の道1(池田記念講堂から正門への道) ― ソメイヨシノ(染井吉野)

     創大のキャンパスには、約2,500本の桜が植樹されています。その9割がソメイヨシノです。桜が健康かどうかの見分け方が分かりますか。一つのつぼみに何個の花が咲くかによって分かります。3が普通。4.5がとても健康。2が不健康。創大の桜は。調査したところ2.5です。現在、桜の木の保全にむけて様々な努力をしています。

    5. 理工学部棟前1 ― ケヤキ(欅)

    非常に堅い木です。街道沿いに植樹されました。40メートルを超える巨木となります。紅葉が美しい樹木です。家具・建具・建築用材として使われてきました。

    6. 理工学部棟前2 ― クスノキ(楠)

     ジブリの「トトロの木」として有名です。防虫効果のある樟脳(しょうのう)が取れます。三菱グループの創始者である岩崎弥太郎は、この樟脳で貿易に成功しました。

    7. 桜花の道2 ― サザンカ(山茶花)

     6月から9月に毛虫が発生します。綺麗な花を咲かせますが要注意です。人が近ずくと1メートルぐらい毒毛を飛ばします。ツバキ科のツバキからはツバキ油が取れます。

    8. 中央図書館館前1 - メタセコイア

     化石の木として知られます。戦後に中国の山中で発見されてまだ100年たっていません。それまで化石の中でしか知られていなかった樹木です。針葉樹ですが秋に赤茶色に紅葉した後に落葉します。

    9. 中央図書館前2 - ライラック

     ライラックっといえば何色をしているでしょうか。海外では、紫色のことをライラックカラーといいます。日本では紫色を藤色といます。色の名前は花の名前から付けられることが多いのです。このように国によって色の名称も変わります。

    10. 池田記念講堂 【昔の姿】

     創価大学の建設前はこのあたりは何もない森でした。森を切り開いて中央図書館や池田記念講堂ができました。

    11. 文学の池側道 ― ニシキギ(錦木)

    大学で5本しかない有名な木です。枝を触ってください。堅いでしょう。日本の生け花では冬に良く使われます。秋には、真っ赤に紅葉します。

    12. 池田記念講堂側道1 ― アジサイ(紫陽花)

     このあたりは、あじさいロードです。しかし。こっち(理工学部棟側)のアジサイは虫に一杯食べられていますが向こう(文学の池側)のアジサイは食べられていません。なぜでしょうか。それは、街灯が原因です。向こうのアジサイの街頭はLEDでこちらは水銀灯です。虫は、紫外線に寄ってくるのです。光害といいます。今は、LEDに変更されつつあります。

    13. 池田記念講堂側道2 ― 自然林(里山保全)

     現在、大きな問題があります。木が枯れていくのです。一つは、寿命の問題、一つは害虫の発生です。ここの森の木は寿命が80年から100年。今がその時期になっています。何もしなければ木は、絶滅していきます。しかし、木を切れば次の芽が出てくるのです。切ることによって木が守られるのです。しかし、法律で切ってはいけない地域もありジレンマがあります。

    14. 文学の池1 ― キンモクセイ(金木犀)

     なぜ金なのでしょう。銀もあるのでしょうか。金木犀は、金に近いオレンジ色の花を咲かせ強い香りがします。銀木犀もあります。銀に近い白色の花を咲かせます。キャンパス内に2本あります。中国から渡ってきた樹木です。

    15. 文学の池2 ― 周桜(保存対策)

     日中友好の木です。周総理に思いを馳せて初めて中国より迎えた国家留学生6人と共に植樹した桜です。昔は、根本近くまでコンクリートがきておりましたが、桜の保全のために養生をしています。樹木医を中心に大学として様々な対策を取っています。

    16. 文学の池3 ―昔の姿

     文学の池は、昔は、何だったんでしょうか。1.ため池だった 2.森だった、3.田んぼだった。正解は3.田んぼです。宇宙鯉の子孫も泳いでいます。この池は、川ともつながっているのです。増水したときには川に水を流すことができます。

    17. 文学の池4 ― モウソウチク(孟宗竹)

     1日に竹の伸びる早さは、どのくらいでしょうか。実は、50センチから1メートル伸びるのです。枝が毎年枝分かれしながら先へ伸びます。木での年輪の代わりにこの節数を数えるとその竹の年齢を判定できます。

    18. オオシマザクラ(大島桜)

     非常に有名な桜です。1つは食用になります。桜餅の葉は大島桜の葉を使用します。2つ目はソメイヨシノの親株として有名です。ソメイヨシノは実がなりませんが、大島桜は「さくらんぼ」がなります。

    19. 雪柳の道・逍遥の道【開学当初の道】 ― サルスベリ(百日紅)

     開学当初からある道です。サルスベリの花が見えてきました。つるつるしています。この奥に池があります。地下水をくみ上げて文学の池にながれています。この下流で蛍を養殖しています。蛍の飼育に使われるほど綺麗な水です。

    20. 学生ホール前 ー 創輝王【創大理工学部発の新種の桑】

     ツアー当日は夏季大学講座が学内で開催されており、創価大学で開発された「創輝」という桑を使ったお茶が販売されおり、ツアー参加者には無料で配られました。「創輝」は、故・押金健吾創価大学名誉教授が信州大学での研究から通算55年かけて改良開発した品種です。現在は創大理工学部久米川宣一講師が引き継ぎ栽培・研究を継続しています。

    21. 茶話会【参加者の声】

     約2時間にわたるツアーが終了しました。ツアーを通して、植物の名前を知ることの大切さを学びました。また、過去の形態による分類から遺伝子による分類へと大きなな改正がなされており、時代と共に植物の名前も変わりつつあることも知りました。

     終了後には、参加者で茶話会を行いました。遠方から来られた方や中国の方など多彩な参加者の顔ぶれで、ツアー終了後も感想や質問などで大いに盛り上がりました。

    参加者の声

    創価大学は何度か来ましたが、本日はまわったことのないところを分かりやすい説明をして頂き、貴重な体験をさせて頂きました。(女性)

     

    美しい創価大学のキャンパスで様々な植物を教えて頂いて、またご案内して頂いて、本当にありがとうございます。大変勉強になりました。(女性)

     

    自然がいっぱいあっていろんなことがわかって、楽しかったです。(小学生)

     

    息子と娘、友人のお子さんと一緒に参加させて頂きました。植物の特性、とても勉強になりました。学生スタッフの皆様も素晴らしいですね。大変にありがとうございました。(女性)

     

    楽しかったです。いろんな植物をみて枯れている花もいたけど、元気に咲いている花もいました。(小学生)

     

    色んな植物のことを教えてくれた、分からない色んなことを知れた。途中で配ってくれた青汁やケーキがとても美味しかった。危険なものも教えてくれたから、嬉しかった。(中学生)
    (故)押金 健吾(1929-2013)
    創価大学工学部名誉教授
    信州大学教授を経て、創価大学工学部教授
    信州大学時代より桑の品種改良に半生を捧げ、
    新品種桑。創輝を完成。現在、八王子に1万本。
    ページ公開日:2017年09月11日 12時49分