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2018年02月16日 10時20分
工学研究科・三浦太一さんの論文が「Stem Cell Reports」に掲載
工学研究科・三浦太一さんの論文が「Stem Cell Reports」に掲載される!
工学研究科生命情報工学専攻・博士後期課程で行った研究、三浦太一さん(西原祥子研究室・現放射線医学総合研究所研究員)の論文が、国際幹細胞学会(International Society for Stem Cell Research:ISSCR)のオープンアクセスジャーナル「Stem Cell Reports」に掲載されました。
O-GlcNAc on PKCζ Inhibits the FGF4-PKCζ-MEK-ERK1/2 Pathway via Inhibition of PKCζ Phosphorylation in Mouse Embryonic Stem Cells, Volume 10, Issue 1, p272–286, 9 January 2018
マウスES細胞は様々な組織の細胞に分化できる多能性と自己再生能を持つ多能性幹細胞です。未分化性を維持するためには、分化を促進するシグナルが抑制されている必要があります。しかし、「分化促進シグナルの抑制機構」については不明な点が多くありました。本論文では、マウスES細胞においてO-GlcNAc糖鎖修飾が分化促進シグナルを抑制していることを見出しました。未分化な状態では、分化に働くFGF4シグナルの構成因子であるprotein kinase C ζがO-GlcNAc修飾を受けており、リン酸化による活性化が抑制され、分化が抑制されていることを初めて明らかにしました。この結果は、より安定な多能性幹細胞の培養法や効率的な分化法の開発につながると期待されます。
ページ公開日:2018年02月16日 10時20分