• Tag:
  • 《卒業生の活躍》システムエンジニア

2023年06月13日 11時36分

《卒業生の活躍》システムエンジニア

橋本 和男さん 工学部(現 理工学部)情報システム工学科 2008年度卒業

創大だからできる、さまざまなチャレンジ。 殻を破って育まれた主体性。

大学の受験勉強に取り組むなかで、一番楽しかったのが数学でした。
数学は社会に役立ち、人の暮らしを豊かにする学問です。たとえば、橋の共振は微分・積分で計算され、技術革新にもつながります。「もっと数学を深く学び、将来は数学者になりたい」と思い、理工学部(当時は工学部)の情報システム工学科に進学しました。

入学後は数学をはじめさまざまな分野の授業を履修。数学の論文はフランス語で書かれていることが多いため、論文を原語で読めるよう「フランス語研究会」でも活動しました。勉強すればするほど数学のおもしろさにのめり込んでいきましたが、せっかく大学にいるのだから勉強一辺倒ではつまらないと思い、いろいろなことに挑戦しました。たとえば、大学祭の展示や弁論大会などの企画・運営に携わり、ワールド ランゲージ センターに通って自分から留学生に話しかけ、さらに合唱の社会人サークルに入るなど活動範囲を広げていきました。特に合唱では大学生の私が最も自由に時間を使えたため、練習のスケジュールや場所を決め、社会人メンバーをリード。勉強の合間を縫って練習に励み、全国大会には行けなかったものの関東2位という結果を残せました。

勉強、部活、大学祭、課外活動など、自分次第でどんなことにもチャレンジできるのが大学生活の醍醐味であり、創価大学の特徴です。ためらいや恥ずかしさがあっても殻を破って行動し、自分自身と向き合う。時には友人にアドバイスをもらい、動機づけを再構築して次の行動に移していく。その繰り返しにより、私自身も主体性が育まれたと感じています。こうした経験から、卒業後の進路を考える時期に差し掛かると社会に出て働きたいと思うように。大学3年次と4年次はゼミでも数学の研究に打ち込んでいたのでITスキルはありませんでしたが、就職活動では大学生活で培った主体性と目的意識、行動力を評価され、エンジニアとしてソフトバンクに入社しました。

学生主体の伝統と文化が可能性を広げ、 人間力を鍛えてくれる。

配属先のミッションは、ネットワークの設計・構築を行い、ICTでクライアントの課題を解決することです。入社時点でIT スキルがなかったために他人が嫌がる仕事にも積極的に手を挙げ、スキルと周囲の
信頼を得ることに注力。こうしたがんばりが報われる形で、入社5年目には会社にとっても初めての規模となる超大型案件のプロジェクトチームに参画できました。

ソフトバンクは「情報革命で人々を幸せに」という経営理念のもと、時勢に合う情報サービスを提供している会社です。現在は5 Gなどの通信・AI・ロボット・IoTといった情報商材を扱い、より良い社会づくりに貢献していますが、最先端のサービスに携わっていることもあり、日々壁にぶつかっています。
悩み、苦しみ、それでも勇気を出して挑戦する。こうした姿勢で仕事と向き合えるのも、「学生主体」という伝統と文化を持つ創価大学で4年間学び、好奇心を発揮してさまざまなことにチャレンジできたからです。特に、創価大学は課外活動やイベントが盛んで、それを学生が自分たちで企画・実行しています。私も大学祭や課外活動を経験したことで自分の可能性を広げることができましたし、コミュニケーション力や自己表現力など社会人に必要な人間力が鍛えられました。

社会人になり、当時の経験や大学で身につけた力が役立つ場面に出くわすたびに「創価大学で学んで良かった」と実感しています。これから創価大学に入学する方には、ぜひ学生主体の環境でいろいろなことに挑戦してほしいです。失敗しても、チャレンジすることで得られる気づきがありますし、その気づきを次の機会に活かせるはずです。私も創価大学で学んだことを武器に困難なプロジェクトを率いて、今後は世界を舞台に活躍できるよう成長したいと思います。

大学案内『キャンパスガイド2022』より引用。所属部署・業務内容は取材時のもの。

ページ公開日:2023年06月13日 11時36分