2024年度 PASCAL入試 大綱

1.PASCAL(Performance Assessment of Students’ Competency for Active Learning)入試の選考趣旨

創価大学では、2018年度入試から、「PASCAL(パスカル)入試」を導入しました。アクティブラーニング(Active Learning、能動的学習)の要素を取り入れた、総合型選抜です。PASCAL入試の正式名称“Performance Assessment of Students' Competency for Active Learning入試”は、アクティブラーニング(Active Learning)を行うための学生(Student)のコンピテンシー(Competency、行動特性)をペーパーテストではなく、パフォーマンス(Performance)によって評価(Assessment)するという、この入試の目的と特徴をそのまま表しています。
文系学部(経済・経営・法・文・教育・国際教養)および看護学部では、アクティブラーニングの一手法であるLTD(Learning Through Discussion、話し合い学習法)方式のグループワークを行います。LTDは予習とグループディスカッションで構成されます。受験生は予め提示された予習教材を読み、各自で予習ノートを作成します。入試当日のグループディスカッションでは、準備した予習ノートを手がかりにグループで教材の内容について話し合います。その中で評価者(監督員)は、受験生がどのように主体的に自分の意見を表現するか、他者の意見に接してどのように教材への理解を深めていくかなどを観察し、一人一人の主体性、協働性といった行動特性(Competency)の能力・資質を客観的に評価していきます。
理工学部では、アクティブラーニングの一手法であるプレゼンテーション方式での選考を行います。あらかじめ提示された課題の中から、事前にその課題の概要、問題点、解決方法、是非等をまとめてプレゼンテーション資料を作成し、発表すると共に質疑応答を行います。発表および質疑応答を通して、独創性、論理性や協働性といった行動特性(Competency)の能力・資質を客観的に評価していきます。
これらの選考により、受験生の学力の3要素(①知識・技能 ②思考力・判断力・表現力 ③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)を総合的・多面的に評価し、選考を行います。
第一次選考は書類選考で、第二次選考はすべてオンラインにて実施いたします。
建学の精神である「人間教育の最高学府」にふさわしいこのPASCAL入試を実施し、本学が輩出を目指す人材像である「創造的人間」の資質を豊かに持った学生を迎え入れたいと考えています。受験生の果敢なチャレンジをお待ちしています。

2.第一次選考における各学部の評価の視点

経済学部

経済学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、その他に外部英語検定試験または実用数学技能検定、統計検定、情報処理検定などを評価します。また、高校時代までの海外経験、インターンシップ、部活動、地域活動、コンテスト・コンクール、ボランティアなど、受験者のこれまでの活動や実績などを評価します。

経営学部

経営学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、学業での優れた成績(学習成績の状況[評定平均値])、その他に実用英語技能検定などをはじめとする英語運用能力や、簿記検定、実用数学技能検定、統計検定、情報処理検定などを評価します。また、これまでに海外留学経験のある人や、学内・課外活動を行ってきた人を評価します。

法学部

法学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、実用英語技能検定などをはじめとする英語運用能力および各種の検定・資格取得を評価します。また高等学校や高等専門学校での学業で優れた成績を収めた人や学内・課外活動を行ってきた人を評価します。さらに高等学校卒業や高等専門学校修了までの間に、海外留学経験のある人を積極的に評価します。

文学部

文学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、調査書に記載された全ての項目において丁寧に評価します。学業での優れた成績(学習成績の状況[評定平均値])、生徒会活動や部活動の他、各種大会や社会的活動、取得した資格や免許なども評価します。さらに高等学校卒業や高等専門学校修了までの間に、海外留学経験のある人を積極的に評価します。

教育学部

教育学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、高等学校や高等専門学校での学業での優れた成績(学習成績の状況[評定平均値])、実用英語技能検定などをはじめとする英語運用能力、生徒会活動や部活動の他、各種大会や社会的活動なども評価します。

理工学部 情報システム工学科

理工学部情報システム工学科ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、調査書に記載された全ての項目をもとに、高校での様々な活動、生徒会活動、部活動、各種コンテスト・コンクールへの参加、ボランティア活動、資格(外部英語検定試験、実用数学技能検定、統計検定、情報処理検定、またはCG-ARTS検定など)や免許、留学経験などを評価します。また、理系か文系かを問わず、プログラミングや情報システムに興味があり、独創性を持ち、積極的に学ぶ姿勢を持った人を評価します。

理工学部 共生創造理工学科

理工学部共生創造理工学科ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、調査書に記載された全ての項目をもとに、高校での様々な活動、生徒会活動、部活動、各種コンテスト・コンクールへの参加、ボランティア活動、資格や免許、留学経験などを評価します。また、理系か文系かを問わず、科学に関する情報解析や政策などに興味があり、独創性を持ち、積極的に学ぶ姿勢を持った人を評価します。

看護学部

看護学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、調査書に記載された項目を丁寧に評価します。学業での優れた成績(学習成績の状況[評定平均値])、出席日数を評価します。さらに高等学校卒業や高等専門学校修了までの間に取得した検定・資格なども評価します。

国際教養学部

国際教養学部ではPASCAL入試の選考趣旨を踏まえ、その他に調査書に記載された全ての項目において丁寧に評価します。学業での優れた成績(学習成績の状況[評定平均値])、生徒会活動や部活動、また各種大会や社会的活動、取得した資格や免許などです。さらに高等学校卒業や高等専門学校修了までの間に、海外留学経験のある人を積極的に評価します。

3.学部・学科と募集人員

 
学部 学科 募集人員
経済学部 経済学科 21名
経営学部 経営学科 21名
法学部 法律学科 28名
文学部 人間学科 40名
教育学部 教育学科 9名
児童教育学科 11名
理工学部 情報システム工学科 10名
共生創造理工学科 10名
看護学部 看護学科 10名
国際教養学部 国際教養学科 8名

※一学科専願とします。
※合格にふさわしい成績の志願者がいないと判断した場合は募集人員どおりの合格者を決定しない場合があります。

4.出願資格

以下(1)および(2)~(5)のいずれかに該当する者。
(1)本学入学への強い意志を持ち、本学を第一志望とする者。
(2)高等学校または中等教育学校を2024年3月卒業見込み及び2023年3月卒業(卒業後1年以内)の者。もしくは高等専門学校第3学年を2024年3月修了見込み及び2023年3月修了(修了後1年以内)の者。
ただし、創価高校および、関西創価高校の場合は、2023年3月卒業の者に限ります。
(3)特別支援学校の高等部を2024年3月卒業見込み及び2023年3月卒業(卒業後1年以内)の者。
(4)文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を2024年3月31日までに修了見込み及び修了後1年以内の者。
(5)専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に卒業(修了)見込み及び2023年3月卒業(修了)[卒業(修了)後1年以内]の者。

5.出願要件

以下(1)~(3)の要件に該当する者。
(1)調査書の全体の学習成績の状況(評定平均値)が3.5以上の者。
※ただし「PASCAL入試チャレンジプログラム」修了者は3.0以上の者。(理工学部は対象外)
(2)国際教養学部に出願する場合、各学部が定める出願要件※を有する者。
(3)合格から入学までの間に、本学が指定する入学前教育プログラムを受講する者。

※学部が定める出願要件

<国際教養学部>
以下 ア.~オ.のいずれかを有する者。
 ア.実用英語技能検定2級以上の検定試験の英検CSE2.0スコア2100以上
 イ.GTEC検定版(Core/Basic/Advancedタイプ)および GTEC CBTタイプ 1120点(オフィシャルスコア)以上
 ウ.TOEIC® LISTENING AND READING TEST (公開テスト) 550 以上
 エ.TOEFL iBT スコア 50 以上 (Test Date スコア)※MyBest™スコア不採用
 オ.IELTS アカデミック・モジュール(オーバーオール・バンド・スコア) 5 以上

6.出願書類

以下を出願期間内に提出する。
 ・入学志願票(ネット出願時に印刷したもの)
 ・調査書(学校長が作成し、厳封したもの)
 ・自己推薦書(本学所定のもの。ネット出願画面からダウンロード、印刷)
 ・資格等証明書類(写し)
出願要件や調査書、自己推薦書に記載された資格やスコア、諸活動等を証明する書類の写し。提出枚数は問わないが、それらが証明できる箇所のみの写しで構いません。学習成績の状況(評定平均値)は調査書で確認します。

7.出願期間

2023年9月1日(金)~9月8日(金)(締切日消印有効)

8.選考方法・選考日程

■ 二段階選考

第一次選考(200点)

<書類審査>
(1)調査書
(2)自己推薦書(本学所定の用紙 800字以上 1000字以下)
   ※国際教養学部は英文タイピングで記入してください。(単語数は450語以上 550語以下)
(3)出願要件・資格等証明書類

第二次選考(140点[うち50点は第一次選考×0.25])

≪評価≫ 第一次選考結果と第二次選考結果を合わせて、総合的に評価します。
オンライン会議システム「Zoom」を利用しての選考。
※「Zoom」とは
・Zoomは、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズが提供しているテレビ・Web会議ツールです。主催者が発行したZoom会議のURLからパソコン、スマートフォン、タブレット等で簡単に使用可能です。
・タブレットやスマートフォン端末で受験予定の方は、「ZOOM Cloud Meetings」(無料)のアプリを、ご利用の端末に必ず事前にインストールしてください。

経済学部・経営学部・法学部・文学部・教育学部・看護学部・国際教養学部の第二次選考 (LTD方式)

第一次選考合格者に対し下記の選考を行います。第一次選考合格者には「予習教材」と「予習ノート」(本学様式)、「オンライン選考での注意点(映像)」を提示します。受験者は事前に「予習教材」を学習し、本学ホームページで公開している「LTDガイダンス映像」を参考に、「予習ノート」を作成のうえ、第二次選考当日に使用してもらいます。

<選考日>
・選考日  2023年10月14日(土)
・選考方法 オンライン会議システム「Zoom」を利用しての選考。
(1)LTD方式のグループワーク   (60分)
(2)面接試験(個別面接)     (15分)
※面接は、面接員2名、受験者1名で行います。
※国際教養学部は、面接試験を日本語と英語の両言語を用いて行います。
 

理工学部の第二次選考(プレゼンテーション方式)

第一次選考合格者に対し下記の選考を行います。あらかじめ、学科ごとに第一次選考合格者用の課題を提示しますので、受験者はその中から興味ある課題を1つ選び、事前にその課題の概要、問題点、解決方法、是非等をまとめて、プレゼンテーション資料を作成のうえ、そのファイルを事前に提出してもらいます。
第二次選考では事前に提出してもらった資料を用いて発表してもらいます。

※プレゼンテーション資料はPCで作成したものとしますが、作成のために使用するソフトウェアについては問いません。

<選考日>
・選考日  2023年10月15日(日)
・選考方法  オンライン会議システム「Zoom」を利用しての選考。
(1)発表および質疑応答
発表と質疑応答は、原則受験者4名1グループで行い、個人で5分発表後、
受験者相互に5~10分質疑応答を行ってもらいます。4名1グループでの
実施の場合、4名×(5+5~10)分で約40~60分となります。

(2)面接試験(個別面接)(15分)
※面接は、面接員2名、受験者1名で行います。

・第一次選考合格者用課題   
(1)情報システム工学科
次のテーマのうち1つ選び概要と問題点を述べ、その解決方法について意見を述べよ。
①DX(デジタルトランスフォーメーション) 
②対話型 AI (Chat GPT など)
③数学のゲーム開発への応用                           

(2)共生創造理工学科
次のテーマから1つ選び、背景や問題点を上げ、それに対する解決策や自分の意見を述べよ。
①プラスチックの使用
②遺伝子組換え食物
③再生可能エネルギー
④フードロス 
 

9.第二次選考について

オンラインでの選考の実施になります。受験に際しては、インターネットに接続可能な、受験者の顔の映像を映すことができるカメラ付きの端末(パソコン、タブレット、スマートフォン等)が必要です。そのうえで、インターネット通信環境が安定しており、生活音等の影響が少ない場所で受験してください。
大量のデータ通信が発生する恐れがあるため、また安定した通信環境での受験のため、パソコンの場合はLANケーブルに接続された状況または安定したWi-Fi環境下、タブレット、スマートフォン端末の場合は安定したWi-Fi環境下で受験できるようにしてください。
使用端末による受験上の不利はありません。ただし、理工学部のプレゼンテーション選考については、作成したプレゼンテーション資料を試験中に画面共有してもらいますので、パソコンでの受験を推奨いたします。
第一次選考合格者に対しては、専用ホームページでオンライン選考での注意点等を配信するとともに、事前に通信環境のテスト(必須)を行います。
なお、通信端末や通信環境の準備および、理工学部におけるプレゼンテーションの準備が難しい場合には、個別にご相談に応じます。
 

10.合格発表

<第一次選考合格発表> 2023年9月26日(火)
<第二次選考合格発表> 2023年11月1日(水)