スーパーグローバル大学
創価大学スーパーグローバル大学創成支援
2014年 スーパーグローバル大学へのプロジェクトがスタート
創価大学は、2014年度文部科学省スーパーグローバル大学等事業「スーパーグローバル大学創成支援」の採択を受けました。本事業は「我が国の高等教育の国際競争力の向上を目的に、海外の卓越した大学との連携や大学改革により徹底した国際化を進める、世界レベルの教育研究を行うトップ大学や国際化を牽引するグローバル大学に対し、制度改革と組み合わせ重点支援を行うこと」を目的としています。
採択テーマ
人間教育の世界的拠点の構築
~平和と持続可能な繁栄を先導する「世界市民」教育プログラム~
異文化交流の中での「気づき・学び」などを共有し、地球市民(Global Citizen)として活躍するための創造の学びをサポートします。本学は本事業の10年間で「人間教育の世界的拠点の構築」をめざし、「創造的世界市民」の育成に努めてまいりました。
将来、国際社会などを舞台に活躍できる学生を育成するため、多彩なプログラムを実施しております。
具体的な4つの取り組み
「多様性」で人間力とグローバル力を育成。
本学がこれまで進めてきたグローバル人材の育成を、より加速させるため「グローバル・モビリティ」「グローバル・ラーニング」「グローバル・アドミニストレーション」「グローバル・コア」の4つの事業に取り組んできました。
本プロジェクトにおける4つの事業には、その根本に「多様性」というFactor があります。多様性とは、様々な言語・文化・歴史を認知・理解するための重要なメソッド。真の世界市民を育成するためには、より具体的で現実的な教育と「精神性」を高める教育こそが必要です。創価大学は「多様性」を図るなかで、実際に世界で通用する人材を育成します。
- グローバル・モビリティ
学生の海外派遣・受け入れの拡大を通じ、キャンパスのグローバル化を図ります。 - グローバル・ラーニング
「創造的世界市民」を育成する学部・大学院教育プログラムのグローバル化を図ります。 - グローバル・アドミニストレーション
大学の運営体制や決定手続きのグローバル化を図ります。 - グローバル・コア
大学の運営体制や決定手続きのグローバル化を図ります。
グローバル・モビリティ
グローバル・モビリティ
建学の精神に基づき世界に開かれた大学へ!
グローバル・マインドを育む創価大学
本学の創立者は「創価大学の学生は民衆の間に架けられるべき平和と文化の橋を作り上げる『使節』であり、『建設者』であり、『担い手』である」と学生に大きな期待を寄せています。私たちは、より一層のキャンパスのグローバル化を図ることで「多様な世界を意識する力」や「異文化を理解する力」、「平和貢献への情熱」を持った学生を育み、国際社会や地域に貢献できる人材を育成していくことで、社会の要請に応えていきます。
国際社会の平和と繁栄をめざすグローバル・マインドを育む
世界から留学生を迎え、また世界へ留学するという活動を通じて、世界の様々な国や地域の学生たち、その社会や環境に触れることで、新しい発見や気づきが得られます。そうした触発の機会をできるだけ多く提供することで、本学に学ぶ学生のグローバル・マインドを育んでいきます。
多様性をもったグローバル・キャンパスを構築
大学のキャンパスの文化は第三のカリキュラムであり、本学のキャンパスには「人間教育の最高学府たれ」との建学の精神が脈打つなか、自他共の幸福をめざし、世界に貢献しようとする文化が根付いています。その文化のなかで、あらゆる学生を繋ぎ育む基盤である開かれた大学として、多様性溢れるキャンパスを構築します。
これまでの取り組み
- 学部外国人入試における渡日前入試と条件付入学許可制度の導入
- 国際バカロレアによる試験制度の導入
- 留学資料・相談・情報収集の場を提供する「留学情報ステーション」の設置
- ワールド会(留学経験者の学生団体)による留学相談会の実施
- 共通科目「留学のための国際理解」を開設し、留学を踏まえたグローバル人材としての4年間の学修計画を設計
- 奨学金制度を整備し、全外国人留学生の85%以上が受給
- 「日本語・日本文化教育センター」を開設し、秋入学制度を導入
- 工学研究科スペイン・バリャドリッド大学とDDプログラム開始
- 国際学生寮の設置
外国人留学生の受け入れ拡大
世界の若者に創価大学の人間教育を
その価値は、やがて世界に浸透する。
本学の外国人留学生は、日本語や日本文化、専門知識等と共に、建学の精神に基づく「人間教育」を学んでいます。それは平和と持続可能な繁栄を先導する「世界市民」育成のための教育。帰国後の彼らが人間教育の成果を発揮し、創価大学の「人間教育」が世界のスタンダードとなって浸透することをめざしています。
日本留学の価値を高める強力バックアップ
外国人留学生への奨学金制度の充実・拡大
学費免除、半額減免などを含む奨学金制度を整備し、留学生の経済的負担を軽減。学業に専念できる環境を提供します。
外国人留学生対象のキャリアサービスの提供
日本での就職を希望する外国人留学生向けにキャリア科目、就活ガイダンス、相談窓口を拡充。自国と日本を、そして世界を結ぶ人材をサポートします。
外国人留学生対象の学生宿舎の充実
2017年には、日本人学生と留学生が混住する国際学生寮(男子滝山国際寮・女子万葉国際寮)が完成。多国籍な住環境のなかで人間教育を推進します。
日本語・日本文化教育プログラムの充実
入門レベルの日本語教育を追加し、現在の5段階レベルから6段階レベルの学修コースに拡充。日本語学習歴のない留学生も安心して本学で学べます。
派遣日本人学生の拡大
学生の全員に海外生活体験を
世界を知る、やがて本当の日本が見えてくる。
学生の全員に海外留学体験をしてもらいたい。これは、語学修得や異文化理解だけでなく、すべてを越えた人間同士の心の交流も留学で得ることができるからです。そこから見えてくるのは、今まで気づかなかったジブン、そして日本や世界の姿です。
海外留学・派遣の効果測定結果 (BEVI)
留学先の拡充で多様な世界市民を育成
海外ボランティア・インターンシップの拡大
企業と連携した海外インターンシップをオーストラリア、カナダで実施し、今後はベトナムにも拡大。国際ボランティアは、ベトナムで国際協力機構(JICA)のボランティア活動に参加。国際教育交換協議会(CIEE)提供プログラムの参加者へも単位認定を実施しています。
アフリカ地域派遣留学の拡大
アフリカ諸国での留学経験者を2023年には年間50名に拡大。多様な途上国との交流を推進し、共生と連帯の理念を持ち、人と人を繋ぐ人材を育成します。
非英語の外国語学習者の拡大
本学は多彩な人材の輩出や国際社会の多様化に合わせて、17の言語科目を提供しています。2023年には海外交流協定校を、採択時の47ヵ国・地域から66ヵ国・地域に拡大し、英語以外の言語でTOEFL-iBT80点相当レベルを修得した学生150名の輩出をめざします。
留学体験者インタビュー&世界各国から留学日記
実際に留学した先輩達の体験インタビューや、留学先からのリアルな日記を公開!
今後留学を検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてください!
グローバル・ラーニング
グローバル・ラーニング
世界で通用する人材育成のための
「国際基準のプログラム」を展開!
本学は、建学の精神に基づき、ダイナミックに変化する世界のなかで通用する優れた知力と人間力を備えた「創造的人間」の育成に取り組んできました。
グローバル化が加速する国際社会に合わせて、高度な専門知識の修得と語学力の練磨は、ますます重要なファクターとなっています。学びの場をグローバル化することで、世界の様々な問題を我がこととして捉え、他者とのコミュニケーションを通して共生していく「創造的世界市民」を養成します。
世界で通用するコミュニケーション力
世界で最も通用する言語のひとつが英語です。これまでの取り組みに加え、専門課程を英語で学ぶ、また英語による授業の履修のみで卒業が可能なコースの拡大など、英語による高度な専門知識や英語運用能力の向上を図ります。また、キャンパスのグローバル化に伴う外国人留学生、研究者、教育スタッフなどの増加を視野に入れ、日本理解を深める日本語および日本研究などのコンテンツの充実を図ります。
「創造的世界市民」育成に向けて
共通科目に「平和」「開発」「環境」「人権」を網羅する「世界市民教育科目群」を新設し、本学の理念と合わせて、より具体的に平和と社会の持続可能な発展を先導する「創造的世界市民」の育成に取り組みます。
国際通用性を教育の基本に
国際舞台で活躍しようとしたとき、語学の運用能力を磨くことは必須です。本事業では、大学の授業における語学学習と専門知識の質と量を兼ね備えた英語による授業科目を拡充します。これにより日本人学生と外国人留学生が同じ教室で多様な価値観や多文化を学び合う機会を増やし、ひいてはキャンパスでの国際的な学生交流など、国際通用力を身につけるための教育の向上を図ります。
国際通用性と質の向上をめざした取り組み
全学部に English Medium Program を設置
共通・専門科目の英語化を推進し、2018年に全学部(看護学部を除く)で英語による授業の履修だけで卒業可能なコースの「English Medium Program」を設置しました。
日・英ライティングセンターの拡充
表現する能力を涵養するため、レポート添削サービスを利用する授業を増加させ、英語と日本語のライティングセンターを拡充して、利便性を向上させます。
外国語検定試験の機会拡大
英語ではTOEIC®L&R IP TESTやTOEFL-ITPの学内試験を実施。英語試験と日本語能力試験は受験料の一部などを補助します。
ダブル・ディグリー(DD)プログラムの展開
本学と海外の大学から2つの学位を取得できるDDプログラム。英国・バッキンガム大学(文・法学部)、中国・北京言語大学(文学部)の2学部で展開しています。
アクティブ・ラーニングの積極的展開
人材育成機能の抜本的な強化を目的とした2014年度文部科学省「大学教育再生加速プログラム」(AP)に採択され、アクティブ・ラーニングを通した多面的な教育を実施します。
大学院関連の取り組み
2016年から経済学研究科経済学専修で「English Medium Program」を開始し、2018年から新設された大学院「国際平和学研究科」でも半数の科目を英語で実施します。
留学体験者インタビュー&世界各国から留学日記
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グローバル・アドミニストレーション
グローバル・アドミニストレーション
教職員もGlobal Citizen
キャンパスのグローバル化を具体化
外国人教員比率の向上、システム整備、教職員の海外研修および海外協定校との人事交流の促進、学内ガバナンスのグローバル化など、教職員、大学運営ともに国際通用性を持ち、国際競争に強い大学づくりをめざして、改革・施策を実施します。
スーパーグローバル大学として
世界各国の大学と交流、学生交換、研究者との国際共同研究などの継続的な質の高い流動性を確保するため、教育と研究を支える大学運営のグローバル化を加速させ、スーパーグローバル大学としての体制を整備します。
グローバル力の高い教職員の確保と体制の整備
外国人教職員に関する取り組み
国際公募によって優秀な外国人教員を採用するとともに、海外の大学院で博士号を取得した日本人教員を積極的に採用します。また外国籍職員を採用するなど、大学事務の国際化を推進します。
女性教員に関する取り組み
教職員の採用ではジェンダーバランスに配慮し、大学運営の意思決定に参画する女性教員の登用を積極的に促進します。
学部入試の取り組み
国際教養学部の指定校推薦入試において、日本の国際バカロレア認定校を指定校として採用し、2018年度から他の文系学部においても国際バカロレアの推薦入試が行われています。
海外事務所の取り組み
北京事務所、韓国事務所、タイ事務所に続き、2018年にはフィリピン事務所、2021年にはナイロビ事務所を開設。外国人留学生や日本人留学生のサポートや他大学との連携強化に取り組みます。
Faculty Development/Staff Developmentに関する取り組み
教育力の国際通用性をより向上させるため、国内外から優秀な教員を招聘するとともに、短期・長期のFD研修派遣プログラムを展開します。SDの取り組みとして海外の大学への出向やアドミニストレータ養成課程などの海外の学位取得プログラムへの派遣を実施します。
留学体験者インタビュー&世界各国から留学日記
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グローバル・コア
グローバル・コア
創価大学発 世界へ…
ここは、人間教育の世界的拠点になる。
「Global Core」とは、「世界市民」育成の核となる拠点を作り上げる構想。「グローバル・コア・センター」の開設と、大学院「国際平和学研究科」の設置により、世界とともに「平和」「開発」「環境」「人権」を考え、「平和と持続可能なグローバル社会の構築」をテーマとする研究および交流事業を推進します。センターを中核として創価大学は「人間教育」における世界的拠点となります。
これまでの取り組み
- 創価大学公式サイトの多言語化
- 創価大学のグローバル化を牽引する「グローバル・コア・センター」を設置
- 各学部・研究科、各研究所等のグローバル事業連携
2018 ASAIHL (The Association of Southeast Asian Institutions of Higher Learning) Conference - Higher Education for Diversity and Global Citizenship (多様性と世界市民教育) -
東南アジア高等教育協会(ASAIHL)の年次総会を日本で初めて創価大学で開催。
2023 ASAIHL (The Association of Southeast Asian Institutions of Higher Learning) Conference - The Role of Universities in Realizing Inclusiveness and Resilience in a Global Society (グローバル社会における包摂性と復元力の実現と大学の役割) -
2回目となるASAIHL総会を開催。
平和・開発・環境・人権の未来のために
グローバル・コア・センターの設置
グローバル・コア・センターは、現在、本学のグローバル化の推進機関であるグローバル教育推進センターを発展させ、2016年に組織を置換しました。同センターでは、「平和で持続可能なグローバル社会の構築」をテーマとする研究と交流事業とともに大学院「国際平和学研究科」の設置を含む世界市民教育プログラムを構築し、「創造的世界市民」を育成する「人間教育の世界的拠点」構築の基幹的な役割を担います。
大学院「国際平和学研究科」の開設
2018年に「国際関係論」と「平和学」を含む、「国際平和学」を対象として研究と教育を行う、国際平和学研究科を設置。英語を教育言語として使用し、個々人のレベルにおける政策構想力と提言力の涵養を重視し、少人数教育を実践するカリキュラムとなっています。
人間教育の世界的拠点への組織構成
グローバル・コア・センターは、「人間教育の世界的拠点」「創造的世界市民の育成」「全学的なグローバル化」をめざした本事業を確実に遂行し、目的を達成させるために設置されます。
留学体験者インタビュー&世界各国から留学日記
実際に留学した先輩達の体験インタビューや、留学先からのリアルな日記を公開!
今後留学を検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてください!
SGU構想の全体像
創価大学グランドデザイン・SGU構想の工程表
進捗状況
日本語版
英語版
創価大学のグローバル教育に関するパンフレット
創価大学のスーパーグローバル大学創成支援事業の取り組みについて、パンフレットをご覧ください。
スーパーグローバル大学創成支援事業
創価大学の取り組みにおけるロジックモデル(目的達成までの関係を明示したもの)を公表しております。
(最終更新:2019年7月26日)
本事業終了後の取り組みおよび財政計画(自走化の実現に向けた取り組み)を公表しております。
(最終更新:2019年7月30日)
東洋経済スーパーグローバル大学特集
『文部科学省採択「スーパーグローバル大学」の挑戦の軌跡と今後の展望』では、これまでの取り組みの成果や今後の展開、国際教養学部長や本学で学ぶ留学生のインタビューなどを掲載しております。