勤務校で賞状などが授与されました

2021年03月30日 12時00分

本学教職大学院修了生が「東レ理科教育賞」を受賞しました

    本学教職大学院修了生の川島紀子さんが、公益財団法人東レ科学振興会「第52回東レ理科教育賞」において、東レ理科教育賞を受賞されました。東レ理科教育賞は、創意と工夫によって著しい教育効果をあげた中学校・高等学校等の理科の先生に贈られるものです。


    今回、川島さんが受賞されたのは、「自宅でできる食物の消化実験の開発と実践」と題した教育実践で、新型コロナウィルス感染予防対策のため、理科室における実験・観察の実施に制限がかかる中、生徒たちに実験・観察を体験することで得られる学習の価値を実感してもらうために実験条件を検討し、文京区が連携協定を結んでいるお茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンターと共に、自宅で確実に結果に結びつく「消化実験のパッケージ化」を実現しました。また、遠隔授業の実践にあたっては、生徒、中学校、大学を結んで双方向で授業を行い、生徒の理解を深め、学習への積極性を促すなどの教育効果につながりました。

    選評においても、新型コロナウィルス感染予防対策のため、教育活動が制限される状況において、自宅実験や遠隔授業において理科教育の質を維持するための有効な手段であること、あらゆる場面で活用される可能性があることなどが評価されました。

     

    受賞に際して川島さんは、「新型コロナウィルス感染拡大による長期間の臨時休校により、学校現場は多様な判断を迫られました。これほどまでに学校や教員の存在意義を突き付けられた年はありません。できない理由はいくらでも挙げられる局面でしたが、このようなときこそ生徒に科学的体験を届けたいとの思いで、自宅でも確実に結果が出る実験条件を繰り返し検討しました。生徒たちのためにできることを模索して、創造的なものを生み出そうと試行錯誤する教員仲間の存在にも心が刺激され、教材開発の大きな後押しになりました。そして、今回、こうした教材開発ができたのは、教職大学院での学びがあったおかげです。」と語りました。

    ページ公開日:2021年03月30日 12時00分