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2023年09月06日 09時51分

留学日記(中国・北京語言大学 中国語DD15期 2023年9月6日) 

こんにちは!

前回に引き続きチベット旅行についてご紹介していこうと思います。

 

西寧駅から青蔵鉄道という寝台列車で約22時間ほどかけてラサへ向かいます。

3人の中国人の旅行客と同じ部屋になり、和気あいあいとお互い自己紹介や出身地を話し合い、夜の旅が始まりました。

どんどん標高が高くなるにつれ、体調が悪くなる旅行客の方もいましたが、私は基本的にピンピンしていて、列車内を散歩したり乗務員さんと写真を撮るなど悠々自適に過ごしました╰(*´`*)

風景を眺めていると、突然乗務員さんが廊下でメガホンを持ち、寝台列車旅の見どころを紹介し始めました。興味深かったのが、生命限界地帯のタングラ峠・タングラトンネルについての紹介です。「このトンネルは、中国人が命をかけてつくったものであり、中国だけでなく全世界の功績、財産といえるでしょう!」と力強く熱弁する姿に、自分の国に対する誇りを感じました。一通り説明が終わると、乗務員さんが何やら物販を始めました!すでに発行停止となった青蔵鉄道の各駅チケットや見どころ解説がセットになった本を思わず購入(98元、約2000円)。那曲駅や唐古拉駅の紹介を読みながら実際の駅や広大な自然を楽しむという優雅なひと時を過ごしました。

夜の8時ごろにラサ駅に到着!夜といっても、ラサは北京と比べると実際は二時間ほど時差があるため、とても明るかったです(ちなみにラサ駅構内は一部撮影禁止になっています)。チベットは2000年代始めに中国政府による開発が進み、ラサ駅周辺は北京とも変わらぬほど明るく、漢族が多いです。伝統的なチベット民家は周辺にはありませんでした。

8月14日、朝9時のバスに乗り、ついにポタラ宮へやってきました!

7世紀には中央の赤い建物しかありませんでしたが、その後5世ダライ・ラマが増築させたポタラ宮。標高は約3700m、すでに富士山とどっこいどっこいです。

8月16日からチベット族にとって一年で一番大事な祭り「ショトン祭り」というものがあるらしく、街一体となって周辺は華やかなムードでした。ちなみに、チベットの建造物に使われている色にはそれぞれ意味があります。白は「慈悲」を表し、赤は「知性」を表します。窓枠に使われている黒は「魔除け」の意味合いがあります。また、黄色は「権力」を象徴しているそうです。ダライ・ラマ14世が亡命した後は、中国政府がポタラ宮を管理しており、年に一度は外装などをきれいにするそうです(ここ数年はコロナの影響で塗装修理はされていないようでした)。ポタラ宮は約3000室以上の部屋があるそうですが、ほとんどは開放されていないそうです。

また、ポタラ宮は、1983年に中国政府により電気が導入されたらしいですが、その翌年1984年に火災が発生、弥勒菩薩の仏像の頭部が焼失し、その後修復されました。

外壁に沿って階段を15分ほどジグザグに進み、ようやくお城に入りました。チベット仏教の建物の特徴なのですが、ここでは一度進んだ道を戻ることはなく、左側通行で寺院をぐるっと巡ります。なので最初に入った場所と最後に出る場所が違い、また寺院の構造が上下左右に移動も激しいため、一本道ではありますがちょっとした迷路に迷い込んだようでとても面白く飽きませんでした(о´`о)

 

お昼はネパール料理のレストランへ行きました!カレーとナンがすごく美味しかったです!

 

午後はチベット仏教の総本山と言われるジョカン寺(大昭寺)と世界最古の門前町と言われているパルコル(八角街)を見学・散策しました。

門前町の中にはバターをバケツで売っているお店がありました。

夜ごはんは四川料理でした!ラサビールを飲みながら辛い料理(特にジャガイモ)を食べると無限に箸が進むという永久機関を発見してしまいました

 

8月15日、この日はチベット仏教ゲルク派最大規模の寺院であるデプン寺、チベット人達巡礼路終点にある寺(チャクポリン)、仏教学者・河口慧海も学んだセラ寺を見学・観光しました。

デプン寺は岩山の傾斜に沿って建てられており、標高は約3600mもあります。このころから標高のスケール基準がバグってきました(^^)

寺院の手前ではサンという儀式?を10元(約200円)で体験しました。ヒノキの粉をお線香代わりに焚き、サンバ(白い粉)とお水を3回ずつ入れ、最後に祈るという行程です。ガイドさん曰く、仏教徒の中にはお布施のバターを買えないほど裕福ではない方もおり、その人たちのためにサンがあるそうです。ラサ市内でもデプン寺周辺はチベット族が多いです。

セラ寺ではチベット僧が広場で問答を行っていました。この問答というのは立っている僧が座っている僧に質問をするというものです。座ってぼーっと見ていると、後ろから中国語で声をかけられました。振り返ると若いチベット僧が「どこから来たの?」と気さくに話しかけてきたので、そのままおしゃべり開始です。彼は川蔵というチベットの別の地域から修行に来ているそうです。チベットと日本の交流に会話を弾ませていると、向こうが「この後予定はあるの?」などなど聞いてくるではありませんか!思わず「煩悩...!」と心の中で思いました。

その後夕食はチベットの鍋料理のお店に行きました。

チベットの楽器演奏や歌などが披露されていました。周りはチベットの方々というより中国人などの観光客が多い印象でした。

夜はポタラ宮のライトアップを楽しみました。

水面に反射したポタラ宮をカメラに収めるため、6人であれやこれや試行錯誤をしながら写真を撮り続けたのはいい思い出です。

明日は標高4500m以上の場所に行くため、この日は早めに寝ました(_ _).o○

 

To be continued…


M.K.

ページ公開日:2023年09月06日 09時51分
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