新メジャー制について

文学部メジャー制が目指す教育

文学部のメジャー制の大きな特徴は、多様な学び方ができるという点にあります。はじめから専門的に学びたいことが決まっている人は、それを一年次から集中して学んでいけます。まだ何を専門に学んでいくかを悩んでいる人は、入学後にさまざまな分野の学問に触れていくなかで自分にあった専門を決めていくことができます。また、語学に力を入れたい、中学・高校の教員を目指したい、さまざまな表現の技法や奥深さを知りたい、アクティブラーニングやフィールドワークなどの体験を重視した学びをしたい、社会問題や歴史・哲学・文学・言語学の専門知識について深く学びたいなど、さまざまなニーズに応じた学び方ができます。
このようなメジャー制の特徴を最大限に生かすうえで大切になってくるのが、自己を知り、自身に合った学び方を見つけ、実践しようとする主体的な姿勢です。未来がはっきりと見とおせない現代社会においては、自己の適性を把握しながら、主体的にものごとを判断し、決断・実行していく能力を身につけることが何よりも重要です。
そこで文学部では、教職員と学生がともに協力しあいながら、皆でこれらの能力をもつ「自律的学習者」へと成長していくことを目指しています。
豊かなコミュニケーションと相互の支えあいのなかで、自身が進むべき方向性について悩み、相談し、決断し、実行する。そしてその結果を振り返り、再び自分の方向性を考えていく。そしてこのプロセスのなかで、教職員・学生が協力しあい、悩みや喜びを分かち合いながらともに「人間力」をはぐくんでいく。これが文学部メジャー制の目指す教育です。

新メジャー制の特徴

1.ダブルメジャー制の導入

新メジャー制では、2つのメジャーを同時に修めることができる「ダブルメジャー制」を導入します。これにより、文学部の学生は、①シングルメジャー(1つのメジャーを選択)、②ダブルメジャー(2つのメジャーを選択)、③メジャー・マイナー(1つのメジャーと1つの副専攻を選択)の3タイプの学び方ができるようになります。

2.文学部のリソースを結集してSDGsの達成を目指す「多文化共生・平和創造メジャー」の設置

SDGs の実現を目指し、文学部のなかにある多様な分野の学問を学際的に学んでいく「多文化共生・平和創造メジャー」を設置し、異なる文化的背景をもつ人々が共生する平和な社会の創造のために必要な知識や実践力をもつ学生の養成を目指します。

3.言語とその背景にある文化・社会をともに学べる国際理解・異文化コミュニケーション系メジャーの設置

従来の異文化コミュニケーション4メジャー(英語・日本語・中国語・ロシア語)を、言語とその背景にある文化・社会のありようをともに学べるメジャーである「英語文化メジャー」・「国際日本学メジャー」・「中国・アジア文化メジャー」・「ロシア・ヨーロッパ文化メジャー」に再編します。これまでどおり4つの言語を上級レベルまで学べるほか、あわせてその言語が使用されている地域の文化・社会に関する教養も深めていくことで、より高度な異文化コミュニケーション能力を身につけることができます。

4.英語で学ぶ「世界市民育成プログラム」(AKADEMIA)の設置

新メジャー制では、英語の授業の修得だけで卒業できるこれまでのEMP(English Medium Program)を拡充して1つのメジャー(通称:AKADEMIA)とし、哲学・社会人類学・平和学をベースとして、「智慧」「慈悲」「勇気」を兼ね備えた「世界市民」を養成していきます。留学生とともに英語で学びあいますので、英語力に自信のある人、英語による専門性や実践力を身につけたい人にとってお薦めのメジャーです。

5.言語のスペシャリストを目指す人のための「言語文化メジャー」の設置

新メジャー制では、音声学概論、言語類型論、文化記号論など言語学の科目を充実させ、コミュニケーションのツールであり、あらゆる学問探究の媒体でもある「言語」を深く学ぶことができるメジャーを設置しました。言語は、コミュニケーションのツールであり、あらゆる学問探究の媒体でもあります。英語教員・国語教員・日本語教師を目指す人はもちろんのこと、言語を駆使することが特徴である「人間」そのものへの深い洞察力を身につけたい人にとってもお薦めのメジャーです。
  • キャンパスガイド2023文学部
  • 英語DD
  • 中国語DD
  • 【留学日記】イギリス・バッキンガム大学 夏期語学研修
  • 【留学日記】インド・セントスティーブンカレッジ 春季語学研修