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2024年01月22日 13時30分

留学日記(中国・北京語言大学 中国語DD15期 2024年1月22日) 

こんにちは!新年あけましておめでとうございます( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

 

留学生活最後の期末テストが12月末に終わり、私は新年からタイとベトナムの友人3人で中国北部に位置するハルビンへ旅行に行ってきました。往復は寝台列車、45日の合計6日間の旅程です。

中国の寝台列車は4人一部屋のコンパートメントと、6人一部屋のコンパートメントの二種類あります。私たちが買ったチケットは安い方の硬卧(インウォ、6人一部屋)です。1月の北京は夜中ですと10°前後まで下がるのですが、寝台列車の中は暖房がガンガンに効いている&人が密集しているため少し暑く感じました。

 

行きの列車は4日の18時発、5日の9時着です。列車に乗ったばかりでまだ寝るには早かったため、友人と次の日のお昼ご飯について話していました。すると隣にいたお母様が「3人はどこの国から来たの?」と尋ねて来ました。日本、タイ、ベトナムはそれぞれ中国語の発音に独特の癖があるので、きっと北京の人ではないと思われたのでしょうね。この女性はハルビンより北の方にご実家があるらしく、ご家族の介護のために戻られるそうです。

この方から、「地三」「包肉」「酸菜」などオススメの料理を紹介していただきました。今回の旅行で気づいた大切なことが二つあります。そのうち一つは、「料理がおいしければ最終的に旅行はなんとかなる」です。美味しい料理の数々に、極寒の土地にも耐えることができました。(1月のハルビンはお昼でも−16°くらいです。)

尔滨西站(ハルビン西駅)に到着し、さあ地下鉄で民宿まで向かうぞ!と思った矢先、さっそく予想外の出来事が発生しました。ハルビンでは、外国人はスマホのQRコード決済で公共交通機関を利用することができなかったのです。

中国では基本的に「WeChat」もしくは「アリペイ」という二大アプリで支払いをします。東西南北、老若男女全ての中国人が国内でこれらのアプリを使うので、私たち外国人も中国に来た際は第一に銀行で口座を開設しスマホアプリと連結させます。北京では問題なく利用できるため、ハルビンでもアリペイの「出行」というページからQRコード決済できると思ったのですが、甘くみていました。どうやら中国人の持つ身分証明証でしか交通用のQRコードをダウンロードできないようです。

北京、天津、上海、広州、深圳など海岸沿いや大都市では外国人もアリペイの「出行」を利用できますので、みなさん中国にお越しの際はお気をつけください〜。(ちなみに香港やマカオ、台湾は中国と決済方法がまったく違い、国内のWeChatやアリペイで支払いができないので、VISAなどの国際的に利用できるカード支払いが基本になります。)

結局、今回の旅行では地下鉄を利用する際に毎回チケットを買いました。スマホ決済のような便利さを省いて、一歩不便利な方法を取らざるを得ない状況も、旅行の醍醐味ですね。

 

民宿に荷物を置いて、最初の東北料理を食べに出かけました。

今までの旅行や用事(台湾、上海、広州、深圳、香港、マカオ、チベット、内モンゴル、天津、大連)ではホテルに泊まっていましたが、今回は初の民宿に泊まりました。限りなく旅費を節約するための苦肉の策で、11400円の45日で約2200円でした。ですがもしお金に余裕があればやっぱりホテルに泊まることをオススメします。人によって価値観の最低ラインは違いますが、それでもホームが安心できるかできないかでは、旅行全体の満足度や疲労度が違うと思います(ノД`)・゜・。

 

民宿を出て何駅か乗り下車すると、友人2人がハルビンの街並みをバックに写真を撮り始めました。さすが若い女子2人、インスタグラマーとして余念がありません。私は荷物係として眺めていました。すると「この角度で50枚撮ったから、次こっちの角度から撮るよ!」と聞こえて来ました。マジで?

何はともあれ無事にお昼ご飯のお店に到着です。今回頼んだものは地三包肉、香肉の三つです。ハルビンは北京にくらべて料理がとにかく安くて多い!そして美味しい!東北料理の特徴は料理全体の甘味がすこし強いところです。四川、重慶、江西のあたりはとにかく辛いので、日本人には東北料理や広東料理がオススメです。

お店は個人経営のザ・地元感が溢れる雰囲気でした。友人2人がお店の方にいつ席が開くか聞いている間、私は同じく順番待ちしていた地元の3人家族のお母様と挨拶をしました。

私たちが北京から来た留学生だと伝えると、ハルビンでオススメの観光スポットを詳しく教えてくださいました。ご親切にありがとうございました!

この後、私たちは中央大街へ向かいました。中央大街とは100年の歴史を持つハルビンを代表する場所であり、1898年に建設されました。1997年に国内最初の商業、旅行、娯楽、休息などを主とした多機能歩行者天国ストリートとして改正され、全長1450mに渡り欧州の街並みを味わえる商業中心地として栄えています。2009年には中国歴史文化名街として評価され、2012年には国家AAAA級旅行景区に認定されています。

中央大街の入り口では、無料で生姜茶が配られていました。多分地元の方のご配慮だと思います。来たばかりで寒さに体がなれず、喉も乾燥気味だったので、ここでの生姜茶はとても美味しく感じられました。

欧州の建築様式にライトアップされた街並みはとても美しかったです。

ハルビンには「秋林・里道斯」というソーセージや酵素を用いた食品(お酒やパンなど)の有名な老舗のお店があります。このお店は現在に至るまで、イギリス、日本、ソ連など様々な国に所有され、1953年に正式に中国の国営商業企業に認定されたという経緯があります。

中央大街にも本店の他にたくさんの支店があり、至る所でソーセージなどの加工肉が見られました。味見をしてみると王道な味から少しクセのあるスパイシーなものまで、バリエーションが豊かでした。国際線の飛行機だと肉類を持って帰れないことが残念(T ^ T) みなさんもハルビンにお越しになられた際にはぜひお試しください。

午前9時に到着してから怒涛の1日でした。−20°のハルビンは、防寒対策の服装+ニット帽・マフラー・手袋・カイロ×3の完全装備で挑めば幸いにもそこまで寒さを感じることがありませんでした。

 

さあこれで残りの三日間も乗り切ることができるのでしょうか?!

 

To be continued…


M.K.

ページ公開日:2024年01月22日 13時30分
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