2022年10月04日 10時30分

悔しさに負けず、自分を鍛え続けた。輝く4年間への感謝を胸に、名門・グラスゴー大学大学院に進学!

    松田 法子さん (2022年3月卒業) 
    グラスゴー大学大学院 公共政策学修士課程
    進学
    フィリピンへの学部必修留学、スペインでのボランティア、マレーシア研修など、学生時代はやりたいと思ったことすべてに挑戦してきた松田さん。英国の名門・グラスゴー大学への進学を勝ち取った今、4年間を振り返り、国際教養学部の魅力を語ってもらった。

    進路決定、おめでとうございます!英国・グラスゴー大学大学院へ進学を選ばれた経緯をお聞かせください。

    グラスゴー大学大学院にて
     ありがとうございます!大学1年生の頃に大学院で学ぶ方のお話を聞く機会があったことがきっかけで、大学院進学に興味を持つようになりました。一時は就職してから院進学することも考えましたが、「今の私が一番心ときめく選択をしよう」と思い切って海外大学院に進むことを決意しました。私は地方創生・都市計画について興味があったので、都市再開発で有名なグラスゴーの町で学ぶことを選びました。

    大学院ではどのような研究を行う予定ですか?今後のキャリアプランを含め教えて下さい!

     まずは修士課程で必死に学び、地方創生に関連したテーマで修士論文を書きたいと考えています。将来は日本で地方創生に携わりたいと考えていて、いくつかやってみたい仕事・職種があります。でも今は私の興味や可能性を広げるために、あえて明確なキャリアの道筋を決めていません。その時々の自分の直感と感性を大切にしながら、目の前に来たチャンスを絶対に掴めるように、情報収集や様々な活動に取り組んでいきたいと考えています。

    中学・高校時代はどのように過ごされていましたか?

     中学時代の私は、中学受験で燃え尽きて勉強も部活もすべて中途半端にやり過ごしていました。高校では何かやり切ったと言えることがしたいと思い、勉強に挑戦しました。中1の教科書を学び直す所から始めて、平日も休日もずっと勉強していました。そのかいあって学年1位を取れた時はとても嬉しかったし、何より学ぶ楽しさを知ることができました。高校時代にこの経験をしていなかったら、国際教養学部に入り海外大学院に進むことは絶対になかったと思うので、高校時代の私にはとても感謝しています。

    入学後はどのような学生生活を過ごしていましたか?

    1年時に挑戦したマレーシア研修
    大学1・2年の頃はとにかく英語力を鍛えることに力を入れていました。毎回の授業に積極的に参加することを心がけながら、日々課題と格闘していました。当時は自分の力不足を痛感し苦しいと思うことが多かったです。でも同じ学部の友達と励ましあいながら課題に明け暮れた日々はとてもいい思い出ですし、どんなに大変な状況でも食らいつく根性を身につけられました。3年になってからは国際教養学部だけでなく他学部の授業も履修し、様々な学問に触れ、視野を広げながら専門性も鍛えました。また勉強以外の活動にも積極的に挑戦しました。1年時にスペインでのボランティア、2年時に学部主催のマレーシア研修、3年時に複数の団体でのインターン、4年時には2つのアルバイトに卒論・大学院受験の準備と、やりたいと思ったことはすべて挑戦しました。ここまで頑張れたのは私の勇気と努力の結果だと思うし、私は自分自身を誇りに思います。しかし、私のやりたいこと・目標を尊重し全力でサポートしてくれた教授の方々・FILAの友達がいなければ途中で心が折れて諦めていたと思います。衝動的なのに臆病で、時に不安定な私を見守り、ここまで支えてくださった全ての方々にとても感謝しています。

    学部必修留学・アテネオ・デ・マニラ大学での留学経験はいかがでしたか?FILA留学の魅力も含めて教えてください。

    フィリピンで出会った友人たちと
     フィリピンでの日々は新しい経験と気付きで溢れていました。最初の2か月は生活に馴染めず、部屋に閉じこもり、誰とも話さない日が多かったです。でも他学部・他大学の先輩やルームメイト、大学の友達など多くの人に助けてもらったおかげで、フィリピンの食・文化・自然・人との交流を存分に楽しむことができました。また現地の学生と一緒に学部の授業を受けた経験は、私の学びに対する姿勢を変えてくれました。授業初日からクラスのほぼ全員が手を挙げ、盛んに意見交換をする光景に圧倒され、私と彼らの差を痛感しました。「答えが合っているか自信がない」から発言しない自分や「分からないことが恥ずかしい」から質問できない自分が悔しかったです。それからは予習復習に加えて、「分からなくてもとりあえず手を挙げる」など自分の積極性を育てるための目標を立てて毎日少しずつ挑戦しました。最終的に自分の満足する成績を取れた時は嬉しすぎて号泣しました(笑)。フィリピンでの学部留学を経験して、学ぶことに対して貪欲になることができ、英語で学ぶことに対して自信を持てるようになりました。

     自らを慣れない環境に置き、違う文化の価値観に適応しながら学ぶ留学は、自分でも気付かない成長の伸び代を見つける絶好のチャンスです。私自身、大学2年で留学を経験し、自分の可能性を見つけられたから、その後の大学生活を満足できるものに変えられたと確信しています。そんな貴重な経験を大学の早い段階でできるのがFILA留学の1番の強みだと思います。

    留学経験はその後、進路決定にどのように活かされましたか?

    留学中の一コマ
     進路を決めるにあたって、留学先で出会った友達の影響はとても大きかったです。留学前の私は、自分がしたいことが分からなくて、何もできず悶々としていました。一方、留学先で出会った友達の多くは自分の好きなこと・得意なことを分かっていて、目標に向かって前に進んでいました。そんな彼らと関わるうちに、とにかく一歩動き出してみようと思うようになり、興味がある学問・活動にはとにかく挑戦するようにしました。帰国後、社会学や経済学、政治学など様々な分野のクラスを履修し、学外活動に取り組んだ結果、自分の興味がある分野を見つけ、大学院でその学びを掘り下げたいと思うまでになりました。彼らとの出会いのおかげで自分の将来に対して責任感をもって向き合うことができたので、留学して本当によかったと感じています。

    3年時は杉本ゼミで学ばれていたそうですね。具体的にどのようなことを学ばれていましたか?また、杉本ゼミの雰囲気や特徴を教えてください。

     杉本ゼミではアジア経済について学びました。経済学はもちろんのこと、経済学の考え方をもとに政治や貧困・格差など様々な社会問題についても考える機会がありました。授業では、様々なテーマの本を読み、それについてディスカッションをしたり自分の考えを発表したりと、知識を入れるだけでなく自分の頭で考える訓練を積ませていただきました。授業外でも、例えば創大祭での展示など、インプットとアウトプットの機会が数多くあり深い学びを経験することができました。4年時も杉本先生には卒論や大学院出願でたくさんお世話になりました。私がマイペースすぎて、先生に心配や迷惑をかけてしまうことが多かったのですが、いつも全力で向き合い、受け止めてくださった先生には本当に感謝しています。
     また杉本ゼミの特長は、先輩と後輩の縦の繋がりが強いことだと思います。在学中の先輩・後輩間の交流、卒業された先輩方とも交流する機会があります。私はそこで素敵な先輩方に出会うことができ、多くの面で助けていただきました。杉本ゼミは先輩や後輩の垣根を超えて大学卒業後もつながっていける、何度でも帰れる場所だと感じています。私は杉本ゼミの先輩方に何度も助けていただいたので、これからは私が後輩の力になりたいと思っています。

    入学後から今までを通して、松田さんにとって国際教養学部はどのような学部でしたか?

    スペインでの一コマ
     自分らしさをとことん突き詰めていける学部だと思います。国際教養学部では様々な学問に触れ、広い視野を得られると同時に、好奇心の赴くままに自分の興味を深く掘っていくことができました。そしてそれができたのは、学生の全力に対し全力で向き合ってくれる教授の方々がいらっしゃったからだと思います。また、どんなに大変な状況でも互いに励ましあえる同期、尊敬する先輩と後輩との関わりが前に進む原動力になりました。国際教養学部で学んだ4年間は私の人生にとって本当に意味のある時間になりました。本当にありがとうございました!

    最後に、学部の後輩、未来の国際教養学部生へのメッセージをお願いします。

    留学中、フィリピンで創価大学の仲間たちと再会
     私は「足は大地に、瞳は未来に向かって」という言葉が好きです。もしかしたら皆さんも、今の自分が目指す目標や理想からかけ離れているように感じて、すべてから逃げ出したくなることがあるかもしれません。そんな時は一度足を止めて今の自分を振り返ってみてください。きっと皆さんは自分で思っている以上に頑張っているし、そんな皆さんを応援してくれる味方が必ずいるはずです。決して焦らず人と比べず誰かを頼りながら、目標達成のために今の自分ができることを、自分のペースで積み重ねていってもらいたいです。行動した分だけ失敗も挫折もたくさん経験すると思いますが、後から振り返ればすべて成長のための養分になるはずです。傷ついた時はしっかり休んで、回復した後は「これくらいないと私の人生面白くないよね?(笑)」なんて笑い飛ばしながら、また一歩目標に向かって踏み出していきましょう!私も新しい場所でゼロから一歩ずつ自分の道を歩いていきます!

    松田 法子 Matsuda Noriko

    • ●学部:国際教養学部国際教養学科
      ●留学先:アテネオ・デ・マニラ大学
      ●主な専攻分野:アジア経済学
      ●指導教授:杉本一郎教授
      ●進学先:グラスゴー大学大学院 公共政策学修士課程
      おすすめの授業:Academic Writing / Comparative Politics / Capstone

    ページ公開日:2022年10月04日 10時30分
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