2022年12月19日 10時30分

【卒業生の活躍紹介】高3で一変した世界の空気感

板屋 徹郎さん (2019年3月卒業) アクセンチュア株式会社
世界観を変えた思いがけない初の海外経験。その経験から、自分の世界を大きく広げるためにFILA(国際教養学部)を志望。卒業後、FILAで培った経験が、どのように社会で活きているのか伺いました。

FILAを志望された理由は何ですか?

高校時代、姉を訪ねて初海外
 高校三年時、当時アメリカ創価大学で学んでいた姉に会うため、初めて海外を訪れたのがきっかけでした。それまで一度も海外に行ったことがなかった私は、「海外?いやいや、日本が一番落ち着きますやん。」と思っていました。しかし、ある時不意に母から、「お姉ちゃんに会いにアメリカ行ってみる?あんた一人でやけど。」と言われ、「あーそうやな、一回行っとこか。」と何も考えず答えてしまった結果、初海外行きが決まりました。
 旅行当日、不安な気持ちを抱えながら一人で飛行機に乗り込みましたが、そんな想いとは裏腹に、現地滞在中の一週間で私の世界観は大きく変わりました。空港から出た途端に不思議ととても広く感じた空、日本とは大きく異なる街並みや自然景観、そして、私が全く理解できないスピードで人々と英語を話す姉。未だにこれを上手く言葉にするのは難しいのですが、今まで見たこともない世界に飛び込む中で、日本とはまた違った”空気”みたいなものを強く感じました。無事旅程を終えて帰国の途に就いた際、「絶対に海外で勉強する。そうすれば、きっと自分の世界が大きく広がる!」と心に決めたことを今でも覚えています。元々創価大学に進学することは決めていたため、その中で海外留学が必須プログラムとなっているFILA(国際教養学部)を志望するに至りました。

卒業後、どのようなお仕事に携わり、どのようなことにやりがいを感じますか?

ゼミメンバーと卒業式にて
 2019年3月に創価大学を卒業後、現在に至るまでアクセンチュア株式会社というコンサルティング企業でコンサルタントとして働いています。コンサルタントの主な仕事は、クライアント企業のあらゆる課題解決です。企業経営方針の策定や業務プロセスの変革支援に始まり、実業務の受託・運営、業務効率化を図るためのシステム開発など、クライアントのビジネスを発展させるため、その幅は多岐に渡ります。プロジェクトと呼ばれる単位で仕事が動いていくのですが、その都度クライアントや仕事内容、一緒に働く同僚も変わることが常であるため、即座に結果が求められるスリリングな環境に身を置いています。現在は、日系グローバル企業におけるバックオフィス業務の業務委託・業務効率化プロジェクトにて、海外チームのマネジメントロールに従事しており、社内外且つ国内外のメンバーと日々喧々諤々、様々な課題に向き合っています。
 仕事のやりがいは、月並みかもしれませんが、”クライアントからの感謝”です。仕事の多くは難しい内容ばかりなのですが、それをなんとかやり遂げ、クライアントの変革に伴走した最後に、「あなたがいてくれてよかった」、「あなたと一緒に仕事ができてよかった」と言っていただけることが一番の喜びであり、他の何にも代えがたいやりがいです。

FILAでの学びや経験を通して、今に活きていると感じるのはどのようなことでしょうか?

2年時のFILAメンバーとアメリカ留学修了式にて
 2つ挙げたいと思います。まず1つ目は、”英語でのコミュニケーション力”です。特に最近は自身の希望もあり、仕事では英語ができる前提の役割を任せられることが多く、自分なりにバリューを出せていると自負できる部分となっています。ただ、世の中に英語を話せる人なんていくらでもいるので、その中でより鋭い議論をできることが重要で、学生時代に必死で英語を勉強したことに加え、学部の授業や留学先にて、様々な題材のディスカッションを行っていた経験が今に活きていると思っています。
 2つ目は少し抽象的な話になりますが、”努力して壁を乗り越える経験”です。学部授業が全て英語だったり、留学が必須だったりと、FILAは他の学部と比べてやはり特色があります。私が在籍していた当時はTOEFLという試験や卒論が卒業要件だったこともあり、努力せずに卒業できるという学生はいなかったのではないかと思います。勉学を始め、様々な活動において全力で努力して壁を乗り越える経験を積む中で、次の壁にぶつかった際、「あの時あんなに頑張れたんだから今回もきっと大丈夫、何とかなる!」と思えるマインドが鍛えられ、そのマインドがあれば大抵のことは前向きに頑張れます。私の場合、英語の勉強・留学・ゼミを含めた学部授業がこれに当たるのですが、後々大学時代を振り返ってみた時、懐かしいなーと思い出すのはなんだかんだ苦労して頑張ったこういう経験だったりするものです。

現役の皆さんへメッセージ

3年時のタイ留学・留学生向け交流イベントでのプレゼン
 「私はこれをやりきったんだ!」と自信を持って言えることに1つでも多く挑戦して下さい。私自身の大学生活を振り返った際、当時の自分としては既に全力疾走だったと思うのですが、今になって「もっとあの勉強をしていれば」、「あの活動もやっていれば」と思うことがたくさんあります。なので、やりたいことを既に見つけている方々は、是非それに全力を注いで下さい。挑戦に夢中になった分だけ大きな成長が遂げられると思います。一方、やりたいことがまだ見つかっていないのであれば、まずは目の前の物事を全力でやり抜いてみて下さい。その努力がきっとご自身の将来の糧になります。いずれにせよ、そういった挑戦の1つ1つが必ずや大学時代の金の思い出になると思います。

受験生の皆さんへメッセージ

2年時の海外インターンシップ・カンボジア教育支援にて
 日々の受験勉強、本当にお疲れ様です。皆さんは希望される進路において、どのようなキャンパスライフを思い描かれていますか?私自身は自らの学生生活を総括すると、「世界に羽ばたく中で新たな可能性を大きく切り拓くことができた学生生活」だったと思っています。もちろん大変なこともたくさんありましたが、今や世界各地で活躍する級友たちと切磋琢磨し、その中で日々成長することができたあの時間は、私にとって人生の宝です。FILAであれば、皆さんもきっと世界へ羽ばたく人材として、大きな一歩を踏み出すことができると思いますので、一人でも多くの方が受験に挑戦して下さることを願っています。また、受験勉強に挑戦する中で、毎日勉強を続けるのは大変辛いことかもしれません。しかし、その努力は決して皆さんを裏切りません。必ずや結果に結びつき、使命の進路を切り拓くことにつながると思いますので、最後まで諦めず努力し抜いて下さい。陰ながら皆さんの挑戦を応援しております!

板屋 徹郎

  • ●出身:大阪府
    ●留学先:南カリフォルニア大学(アメリカ)、タマサート大学(タイ)
    ●主な専攻分野:アジア経済学
    ●指導教授:杉本 一郎教授
    ●就職先:アクセンチュア株式会社
    ●好きな言葉:Discover your potential
    ●好きな本:ハリーポッターシリーズ
    #カレー大好き
    #バスケ部出身
    #将来は東南アジアあたりでカフェやって余生を過ごしたい

ページ公開日:2022年12月19日 10時30分
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