2021年01月19日 15時39分

本学文学部卒業生の熊谷雅之さんの書籍が発刊されました

本学文学部の卒業生、熊谷雅之さん(2007年度卒)の電子書籍「教師は学校をあきらめない! 子どもたちを幸せにする教育哲学」(幻冬舎990円)が2020年10月30日に発刊されました。
本を書いた思いや今後の目標、在学生へのメッセージなどを寄せてくださいましたので、ご紹介します。



私は、中学生の時に創立者池田先生の本『青春対話』を読み、その哲学に感動し、教師を目指し始めました。創立者が生涯の事業といわれた教育の道で、私も子ども達に希望を送りたいと思ったからです。
創立者の哲学を求めて、2004年に創価大学文学部人文学科に入学しました。入学式で、創立者は「500冊の本を読むことに挑戦しよう!」と呼びかけられました。教師を目指していた私は、創立者の教育に関する本を中心に4年間で500冊の本を読み切りました。創立者の本は、読めば読むほど感動の連続で、心が洗われていくのがわかりました。

今回、本を書くことにしたのは、在学時代に創立者の本を読んで、あれほど感動した「教育の目的は子どもの幸せのため」という考えが、現場ではまだまだ当たり前になっていないということを、働けば働くほど実感したからです。
行動あるのみと決意し、私はすぐに執筆を始めました。創立者の教育哲学をもとに自分が実践してきたことを、まとめて世に出そうと思ったのです。
もちろん出版社に知り合いなど一人もいません。書いたところで、出版される保証もありません。毎日昼間の仕事も全力で行い、夜帰ってきてから書く。寝る時間を削っても書く。幼い子どもを背負いながら書いた時もあります。「自分は何をしているんだろう。」と思ったこともあります。
それでもこの時、私を突き動かしていたものは、創立者がお元気な時に、勝利の実証をご報告したい。教育界にまたいい卒業生が出てきたと、安心していただきたい、その思いでした。
熱い思いだけで走り出し、書いた文字は八万字を超えていました。それをまとめてたくさんの出版社に持っていきました。売れる保証もないこんな無名の田舎の一教師の本を、まともに扱ってくれるところはほとんどありません。それでもあきらめず行動を続けていきました。
そんな中、これで最後と覚悟を決めて応募した幻冬舎ルネッサンスという出版社の出版コンクールで大賞をいただき、電子書籍を出版できることになりました。
幻冬舎の方から「この本は多くの人に読んでもらう、社会的価値のある作品だ」と言っていただいた時の喜びは、本当に大きなものがありました。
本を読んだ日本全国の教師の方々からの反響は大きく、zoomで教育哲学を話し合いたいという連絡がひっきりなしです。また、Amazonランキングの教育部門でも一位をいただきました。
今後は、「子どもの幸せを第一に考えた教育」が行われるため、日本全国の教員の方々と一緒に教育哲学を語り合い、この仕事のやりがいを確かめ合いながら、仲間を増やしていきます。また、教員の働きやすい制度づくりにも関わっていけたらと思っています。

文学部の魅力は自分の興味あることを徹底的に追究できることだと思います。それを支える仲間、施設、教授の先生に恵まれます。私は坂井先生のゼミでしたが、歴史を中心に楽しく学べました。文学部で学んだ専門的な知識は、現在担当している社会科の授業でとても役に立っています。
社会に出れば、仕事を覚えるため、10年くらいは怒涛の日々です。今になって思えば、大学時代、興味のあることに熱中して追究できた時間は本当に貴重だったと思います。
創価大学は大人になっても頼れる仲間ができる、まさに最高の環境です。後輩の皆さんには、やり残したことのないように、挑戦の日々を送っていただきたいです。私は皆さんの道を少しでも広げることができるよう、創大生としての看板を背負い、これからも挑戦の日々を送ります。
関連サイト
ページ公開日:2021年01月19日 15時39分
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