留学日記(中国・北京語言大学 中国語DD15期 2024年1月23日)

ハルビン2回目
 
こんにちは( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) ハルビン旅行二日目になります。
 
この日の予定は①ハルビン駅に行き写真を撮る ②昨日知り合った方から教えていただいたご飯屋さんへ行くという二つになります。なんでもタイの友人曰くハルビン駅の中はハリーポッターの映画に出てくる9と¾番線に似ているため写真を撮りに行きたいとのことでした。しかしここで価値観の相違が発生します。私は昨日のお母様から教えていただいたハルビン博物館に行きたかったのです。日程の都合上、博物館はこの日しか行けないため、私は友人2人と別行動を取ることにし、夜ご飯の時間に落ち合うことになりました。

ハルビン博物館は西洋の絵画や彫刻などが展示してあり、内容がとても豊富でした。博物館の敷地内には油画や彫刻の貯蔵館があり、博物館というより美術館寄りでした。特に気に入ったのが、フランスの画家・Albert Buler For Sure De Lavaterによって描かれた一枚です。花と果物だけの画ですが、光の角度により果実一粒一粒が本物のように艶やかで、宝石のように透き通っています。人物は写っていませんが、植物や蝶だけでここまで生き生きとした作品ができるなんてとても素敵ですね。
この博物館でよく目にしたのが「韩建民」という方のお名前です。韩建民さんはロシアやソ連時代の芸術作品を20年に渡り収集していたそうです。多くのロシア芸術家と友好を深め、中露文化交流を支えたようです。この方のコメントに、
「我们将秉持“艺术属于人民”的办馆宗旨,展示美术精品,介绍美术知识,传播美育精神,为提升人们认识美、体验美、感受美、欣赏美和创造美的能力服务,为哈尔滨城市文化发展繁荣和艺术交流互鉴服务」とありました。簡単に訳すと、
「私たちは“芸術は民衆に帰属する”という理念のもと、芸術作品を展示し、美術に関する知識を提供し、美的感覚を育む精神を流布します。それは人々が美を知り、美を体験し、美を感じ、美を楽しみ、美を創造する能力を向上させるためのサービスであり、ハルビンという都市が文化的に発展し繁栄するだけでなく、一人ひとりが芸術交流に影響を与え合うことを目的としたサービスです」という意味になります。
民衆のための芸術という観点は、民音の理念にもつながる部分があり親近感を抱きました。
ここで時刻は午後4時を周りました。友人から「そろそろごはんを食べに行こう」と連絡が入り、博物館を後にします。道端で果物を売っているおじさんがいたので一つ買いました。これは冻梨(ドンリ)と言って、果肉が完全に凍っているため食べ歩きには向きません。ほとんどの方はお家に持って帰り、水で外側を解凍してから丸齧りします。ですがこの時の私はそんな前情報を持っていなかったため、齧歯動物のようにガリガリ食べながらごはん屋さんへ向かいました。(凍った方もなかなか美味しいですが、半解凍した方は一口食べると甘い果汁がジュワッと溢れて最高に美味しかったです)
高粱红了という、昨日のお母様に教えていただいたおすすめのレストランに向かう途中で、なんだか面白そうなイベントを発見!
どうやら中国全国の学生さんが作成した氷の彫刻を公園に展示してあるそうです。薔薇や人魚をモチーフにした作品は、ライトアップされるとガラス細工のように綺麗です。
ちなみに台湾には、2月ごろになるとランタンフェスティバルというイベントがあります。ランタンと言っても日本とは違い空に飛ばすのではなく、作品として台北駅の近くの公園に展示してあります。北は氷、南はランタンという違いも趣があり雅ですね。比較対象として2023年の2月に台湾へ行った際のランタンフェスティバルの写真も載せておきます。
博物館を出てから外野イベントを見て、1時間ほどかかりようやくレストランに到着(実際は15分ほどで着きます)。
御飯時だったため約2時間待つ必要がありましたが、それでも待った甲斐はあったと思うほどご飯が美味しかったです。お肉は一塊がとても大きく、ジャガイモは味の濃い汁を吸ってちょうどいい濃厚な味わいに。また中国で1番メジャーな主食の一つである包子(バオズ、肉まんの生地の部分のような、焼き目のないおやきの生地のような炭水化物)は出来立てでとにかくふかふかでした。副菜の鱼皮(ユーピ、食感がプルプルコリコリした魚の皮)もビールに合って最高でした!この日記を書いている時も同じご飯が食べたくなってきて…(T ^ T) やっぱり中国はご飯が1番魅力的ですね。
ご飯を食べた後、この日も中央大街に行きました。中央大街は文字通りハルビンの観光地の中心地的な場所に位置し、ご飯屋さんからも遠くありません。日本にいる姉へのお土産で茶葉を買いました。桃の香りがする烏龍茶です。香り豊かで、気分が落ち着く味でした。脂っこい食事の後にはうってつけですね。
 
To Be Continued…


M.K.
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