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2023年09月19日

中国・東南大学の学術講座で本研究所所員が発表

2023年8月29日、本研究所所員の叢暁波教授が、中国東南大学外国語学院より招聘を受け、「日中交流の現状と課題」と題した学術講演会に出席し、同学院日本語学科の学部生を対象に講演を行いました。この講演会は同学院の夏期講座の1つになっています。

叢所員は発表の中で、初めに中日両国の文化交流から見た長い歴史のつながりを強調しました。両国には歴史的な矛盾や対立があったにもかかわらず、地理的な親近性によって、交流がこれまで継続してきており、今後も協力して堅固な基礎を作り、政府レベルから民間レベルまでさまざまな手段を通じて、文化と価値観の交流を拡大することを促すことが重要であると述べました。

また、日本・東京には、中国の歴史に関する名所や伝統が数多く残されており、これらの要素は、両国の文化への共鳴と共通の美意識を表現するだけでなく、友好交流の機会にもなっていると述べました。 

さらに、叢所員は日中交流におけるメディアの役割を強調し、メディアは両国の相互理解と協力の促進においてより積極的な役割を果たすべきだと主張しました。

質疑応答・交流会では、叢所員は中日関係の今後の方向性について同学院の日本語学科の教職員、学生と語らい、有意義なディスカッションが行われました。



東南大学は1902年に創設され、1921年に「南京高等師範学校」を基に「東南大学」が設立されました。同大学の外国語教育は悠久の歴史を持ち、創設された当時、すでに日本語教育が行われており、約600人の学生が在籍しています。

ページ公開日:2023年09月19日