2022年08月13日

明石市役所で法務職として勤務する修了生が法科大学院生に講義

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 法科大学院の「実務法学入門」、7月5日の授業では、「自治体内弁護士職員というキャリア」をテーマに、現在兵庫県明石市役所で法務職として勤務する村山由希子弁護士(本学法科大学院修了生)がゲストスピーカーとして講義しました。

 「自治体内弁護士職員」は、弁護士資格を有しながら、自治体の職員として、法律的な知識と経験を活かして市民を支援し、時に政策提言も行う法律のプロフェッショナル職です。現在、全国126の自治体等で182人の常勤の法曹資格を有する職員が活躍しています(2022年6月時点)。中でも、明石市役所は11名の弁護士職員が在職し、その先駆的な取り組みが注目されています。村山さんは2014年10月に任期付き職員として明石市役所に入庁し、2019年4月には法務職(任期なし)採用となり現在に至っています。
 
 明石市の弁護士職員は、幅広い部署で、他の専門職や行政職と連携しながら、市の政策立案や運用に関与していますが、村山さんは、司法と行政の連携などに関する新規施策の企画・立案・実施などの業務を担当しています。授業では、明石市が「離婚前後のこども養育支援」として取り組んでいる養育費の公的立替や面会交流のコーディネートのほか、無戸籍者支援や更生支援など様々な事業に、弁護士としての法的知識や経験を活用して取り組んでいる様子が紹介されました。
 
 法律的な知識を市民のためにどう活かしているのか――、日々の実体験に即した講義は法科大学院生の学修意欲を一層高める内容でした。
ページ公開日:2022年08月13日