修了後の進路
修了生の活躍 SOKA Univ. Law School Alumni at Work
裁判官・検察官・法律事務所・民間企業・地方自治体・法テラス等、幅広い分野で活躍されている本学法科大学院の修了生を紹介します。現在のお仕事内容、法曹界なかんずく今の進路を選択された理由、本学法科大学院での学びが今のお仕事にどう繋がっているか等をインタビュー形式で伺いました。
安カ川 美貴 さん
石原・関・猿谷法律事務所 弁護士
創価大学法学部卒業、創価大学法科大学院・法学既修者 2015年度修了
#法律事務所 #地元群馬県 #中小企業支援 #社会福祉支援
安カ川 美貴 さん
石原・関・猿谷法律事務所 弁護士
創価大学法学部卒業、創価大学法科大学院・法学既修者 2015年度修了
#法律事務所 #地元群馬県 #中小企業支援 #社会福祉支援
Q1, 現在のお仕事内容を教えてください。
私は、群馬県内の法律事務所で勤務しており、いわゆる街弁として、幅広い業務を取り扱っています。
群馬県が車社会ということもあり、その中でも特に多いのは、交通事故です。加害者や保険会社の代理人を務めることが多く、保険会社と協力し、時には保険会社の担当者と判例・裁判例などを検討し、議論を深めながら、業務に取り組んでいます。
また、刑事事件を取り扱う中で、福祉支援を受けられていれば、犯罪を繰り返さずにすむ高齢者・障がい者の存在を知り、法曹関係者と福祉関係者とが適切に連携できる環境が必要と感じました。そこで、福祉関係者と法律家が協働して支援体勢の構築を行っている「ぐんま・つなごうネット」の活動に参加し、社会福祉の分野についても勉強する機会を頂いています。
このように、関係他業種の方々に、法律家では持ち得ない視点を教えていただきながら、多角的な視点を持って問題を解決していけることに魅力を感じています。
Q2, 法曹界、なかんずく今の進路を選ばれた理由を教えてください。
私は群馬県の出身です。弁護士として、生まれ育った群馬に貢献できる仕事がしたいと思い、群馬県内の法律事務所に就職しました。
地元に就職して良かったなと思うことは、日々の業務の中でたくさんあります。
群馬県では、中小企業が地域経済において大きな役割を果たしています。地域経済活性化のためには、中小企業の活力向上が必須といえ、そのための法的支援が必要な場面が少なからずあります。日々の業務や委員会活動等を通じて、中小企業の法的支援を行うことで、生まれ育った群馬のために、微力ながら貢献できていると思うと、群馬に戻ってきて良かったと感じますし、やりがいも感じます。
また、地元の相談者の方に「私も群馬出身なんです。」というと、心を開いて下さり、安心してお話してくださることが多いように感じられます。人との繋がりを作りやすいという面でも、地元に就職して良かったと思います。
Q3, 創価大学法科大学院での学びが、現在のお仕事にどう活かされているかを教えてください。
日々の学習の中で、法的素養が培われ、それが現在の仕事に活かされていることは言うまでもありませんので、創大ならではのことについてお話しします。
学生時代、要領の得ない私は、授業外でも教員の方々に様々質問させて頂きました。的外れな質問もたくさんあったと思いますが、教員の方々は嫌な顔一つせず、対等に議論して下さいました。また、チューターの方々は、私の悩みに親身になって耳を傾けて下さり、勉強面だけでなく生活面までフォローして下さいました。教員、チューターの方々が私たちの合格を信じて、目の前の私たち一人一人に、真剣に向き合って下さっていたことが大変印象に残っています。
このような教員、チューターの方々の姿勢から、目の前の一人がどういったことで困っていて、それを解決するためにはどうしたら良いのかということを真剣に考える姿勢を学びました。このような姿勢を日々の業務に活かせるように努めています。
Q4, 後輩へのメッセージをお願いします。
創価大学法科大学院には、司法試験に合格できる環境が整っていますので、諦めずに学び続ければ、必ず合格できます。
自信を持って前に進んで下さい。
また、司法試験合格までの道のりは長く、勉強面でも生活面でも悩むことはたくさんあると思います。
悩みがあったら、一人で悩まず、私を含め、同じ悩みを通ってきた先輩たちにどんどん相談をして下さい。
お身体にはくれぐれも気をつけて、頑張って下さい。
PROFILE
やすかがわ みき YASUKAGAWA Miki
出身 | 群馬県 |
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好きな言葉 | 大切な君たちだ。思うようにいかない時も、一歩また一歩と、 前へ踏み出す挑戦の勇気を燃やしていくことを、忘れないでいただきたい。 (第40回創価大学入学式 創立者スピーチより引用) |
趣味 | 野球(群馬弁護士会野球部に所属しています) |
最近読んだ本 | 「ザ・プロフェッサー」(ロバート・ベイリー著) |
掲載日:2021年7月30日
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森 伸恵 さん
レイ法律事務所 弁護士
創価大学法学部卒業、創価大学法科大学院・法学未修者 2012年度修了
#法律事務所 #LGBT法務 #エンターテインメント法務
森 伸恵 さん
レイ法律事務所 弁護士
創価大学法学部卒業、創価大学法科大学院・法学未修者 2012年度修了
#法律事務所 #LGBT法務 #エンターテインメント法務
Q1, 現在のお仕事内容を教えてください。
都内の法律事務所にて、LGBTの方に関する法務、エンターテインメント法務、インターネットトラブル等のご相談をお受けしています。
特に多いのは、LGBTの方のご相談で同性カップル間の関係解消トラブルやアウティング等です。扱っている法律事務所さんが少ないからか、北は北海道から、南は九州まで全国からご相談があります。「セクシュアリティのことで誰にも相談できず一人で悩んでいた」と言う方に会いますと、弁護士をやっていて良かったと思います。また、依頼者様が新たな生活に進まれる様子を見ますと大変嬉しく感じます。
昨今、インターネットトラブルも増えてきました。SNSに誹謗中傷の文言を書かれてしまい、投稿者を特定したい、削除請求したい等のご相談です。現行制度では、発信者情報開示手続等は複雑・長期化することが通常ですので、迅速な開示請求手続や、ひいては悪質な誹謗中傷をなくすことができないか、ロビイング活動等を行っています。
Q2, 法曹界、なかんずく今の進路を選ばれた理由を教えてください。
きっかけは些細なことでした。大学4年生の時に法律や法律家ってかっこいいなと思ったのが初めです。しかし私はロースクール入試で不合格になったり、ロースクール入学後も何度も単位を落としたり、司法試験の択一式試験で不合格になったり、散々でした(笑)しかし、不合格になったり、壁にぶつかるほど、絶対に法律家になろうという気持ちが逆に強くなってきました。
今の事務所は、同年代の弁護士が多く和気あいあいとしていること、エンターテインメント法務など新しい分野を立ち上げようとしている事務所でしたので入所しました。実際に入所してからは、みな修習期は若いながらも、新しい裁判例を作ろうという気持ちを持っていたり、切磋琢磨して仕事をしており、楽しく仕事をしています。
今の事務所のモットーが「笑顔が大事」「悪口は言わない」というものなのですが、人生において大事なことだと思っております。
Q3, 創価大学法科大学院での学びが、現在のお仕事にどう活かされているかを教えてください。
創価大学法科大学院では、法律の基礎知識のみならず、自分の頭で考える力を育ててくださったことが今の仕事に生きています。
実務に出ますと、教科書事例のような相談はほぼありません。複雑で、書籍にも書いていないことを他の経験や知識を敷衍して何とか解決案を考えていかなければなりません。創価大学法科大学院では、実務家教員の方がたくさんの事例を教えてくださり、解決案を導く思考の流れを教えてくださいました。チューターの方が答案についても丁寧に見てくれますので、日本語力や論理力がつき、実務での準備書面、告訴状、連絡書面などあらゆる場面で活かされています。
また、創価大学法科大学院の根本的な柱としての、一人の人を大事にするという姿勢は、依頼者さんの人生のことを真摯に考える、自分の人間性を磨かなくてはいけないという精神につながっています。ですので、創価大学法科大学院での学びは今後もずっと活きていくと思います。
Q4, 後輩へのメッセージをお願いします。
司法試験は大変厳しいですが、その分、合格した時の喜びは大きいです。
また創価大学法科大学院では、教員もチューターも皆さんが合格されますことを真剣に考えてくださっていますので、合格するという強い気持ちを持ち、勉強を続ければ必ず合格できると思います。
法曹が関与できる分野は広く、今の経験が活きてくると思いますので、あきらめずに進んで行っていただければと思います。
PROFILE
もり のぶえ
出身 | 茨城県 |
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好きな言葉 |
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趣味 | 読書、銭湯・温泉めぐり、日本舞踊 |
最近読んだ本 |
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掲載日:2021年8月21日
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北田 美由紀 さん
フォーティネットジャパン合同会社 弁護士
アメリカ創価大学卒業、創価大学法科大学院・法学未修者 2010年度修了
#インハウスロイヤー #グローバル法務 #外資系企業
北田 美由紀 さん
フォーティネットジャパン合同会社 弁護士
アメリカ創価大学卒業、創価大学法科大学院・法学未修者 2010年度修了
#インハウスロイヤー #グローバル法務 #外資系企業
Q1, 現在のお仕事内容を教えてください。
フォーティネットというサイバーセキュリティー製品の開発・販売を事業とする米国企業の日本法人で、インハウスロイヤーとして勤務しています。日本、オーストラリア、ニュージーランドの3つの拠点の法務を担当し、事業に関わる法律問題の解決や契約審査、コンプライアンスなどを行っています。
インハウスロイヤーの仕事の魅力は、会社の皆さんから「先生」と呼ばれないところ。営業やエンジニアなど、社内の他部署の人たちと同じ立場で対等に連携を取りながら、大きなプロジェクトをまとめたときの達成感や一体感に、大きなやりがいを感じています。
グローバルに事業を展開しているため、日本法の枠を越えて、諸外国の法律も考慮して対応する力が求められます。日々学ぶことが多く、難しく感じることもありますが、US本社や海外拠点にいる法務メンバーのサポートが手厚いので不安はありません。互いに褒め称え合いながら仕事をするところは、外資系企業ならではの魅力です。
Q2, 法曹界、なかんずく今の進路を選ばれた理由を教えてください。
私が法曹を志したのは、大学3年生のときでした。メキシコの政治学の講義を受け、低賃金労働者の労働問題について学んだことをきっかけに、このように社会で起きている紛争問題について実践的な立場で関わりたい、そのためにも法律を勉強したいと思うようになり、創価大学法科大学院へ進学しました。
司法試験に合格後、最初に就職した法律事務所では、企業法務をメインに、一般民事・刑事など幅広い業務に携わりました。就職して3年目を過ぎた頃、今後、どのような弁護士になっていきたいかを考えた末、英語を武器に企業法務の分野で活躍したいと思い、転職を決意。インハウスロイヤーに転向しました。グローバルに展開するビジネスを推進するため、世界各国のメンバーとコミュニケーションを取りながら、法務チーム一丸となって事業をサポートし、貢献することのできる環境にやりがいと楽しさを感じています。
Q3, 創価大学法科大学院での学びが、現在のお仕事にどう活かされているかを教えてください。
創価法科大学院では、少人数制かつソクラテスメソッド形式の講義を通じて、課題を検討し、議論する機会が多くありました。そこで、基本的な法律知識を一から学び、さらに、それを実務に応用する演習によって、徹底的にリーガルマインドを養いました。
現在の仕事においては、法科大学院で学んだ法律を扱うよりも、むしろ事業に直接関わる法律や新しい分野の法律を扱うことが多く、一から勉強することがほとんどですが、そうした新しい分野の法律を解釈し、論理的に解決を導く上で、法科大学院で培ったリーガルマインドはなくてはならない土台となっています。
また、法科大学院時代、毎週末、合格者の先輩がキャンパスに来てくださり、その週の学習範囲を試験し、ゼミ形式で講義してくださっていました。このようなアウトプット中心のゼミで培った論述力は、日々の契約審査において相手方と契約交渉をする上で非常に役に立っています。
Q4, 後輩へのメッセージをお願いします。
司法試験への挑戦を通じて学んだことは、「勇気を出して挑戦する」ということです。
創立者の言葉に、「青春の失敗とは、失敗を恐れて挑戦しないこと」とあります。つまり、失敗を恐れて挑戦しないこと以外に失敗はない、ということだと思います。
挑戦の壁が高いほど、努力を積み重ねた結果はすべて自分自身の成長につながります。
もし今少しでも法曹の仕事に興味を持たれている方は、ぜひ卒業生の先輩方に話を聴いてみてください。
PROFILE
きただ みゆき
出身 | 大阪府 |
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好きな言葉 |
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趣味 | 筋トレ、食べ歩き |
最近読んだ本 |
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掲載日:2022年2月1日
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淺尾 弘一 さん
あかねくさ法律事務所 弁護士
創価大学法学部卒業、創価大学法科大学院・法学未修者 2008年度修了
#法律事務所 #企業法務 #エンターテインメント法務 #インハウスロイヤー #大手建設会社
淺尾 弘一 さん
あかねくさ法律事務所 弁護士
創価大学法学部卒業、創価大学法科大学院・法学未修者 2008年度修了
#法律事務所 #企業法務 #エンターテインメント法務 #インハウスロイヤー #大手建設会社
Q1, 現在のお仕事内容を教えてください。
現在、都内の法律事務所にて、契約書のドラフト及びレビュー、取締役会及び株主総会対応等といった企業法務、エンターテインメント法務、企業間の損害賠償請求に関する大規模の訴訟対応などを中心として行っています。
企業の経済活動や情報技術は加速度的に進化及び発展しており、また、ビジネスの形態も多様化及び複雑化していますので、そもそも法的リスクの有無を分析するさえ難しい場合もあります。そこで、ビジネスの内容を理解しつつ、関連する法令や裁判例の調査を行った上で、法的リスクを具体的に検討するとともに、当該リスクを回避するための手段や方法を検討していく必要があります。
こうした検討は、企業のビジネススピードに合わせるべく、迅速な対応が必要となりますが、企業側と協働してビジネスを構築していくことができた時には、弁護士としてのやりがいを感じることができます。
Q2, 法曹界、なかんずく今の進路を選ばれた理由を教えてください。
私は、司法修習の修了後、大手建設会社の法務部門においてインハウスロイヤーとして勤務しておりました。インハウスロイヤーとして勤務していた当時、当事者の立場から、大型訴訟事件、独占禁止法案件、大型事故案件や契約審査などの対応を行っていました。インハウスロイヤーとしての経験は、企業内部におけるリスク分析や評価を踏まえた意思決定のプロセスに関与することができるものであって、また、外部弁護士の立場では経験のできないものであるため、非常にやりがいを感じておりました。
しかし、こうした経験を積む中、むしろこうした貴重な経験を活かしつつ、様々な業種の企業の法的リスクの分析等に携わりたいと考えるようになりました。そこで、インハウスロイヤーから法律事務所へ転職することを決意いたしました。
Q3, 創価大学法科大学院での学びが、現在のお仕事にどう活かされているかを教えてください。
創価大学法科大学院において学んだ基本的な法律知識や法的観点から問題を分析する能力が、現在の業務に活かされていることは言うまでもありませんが、その中でも創価大学法科大学院の特色というべき点について述べたいと思います。
私が創価大学法科大学院に通学していた当時から、毎週末、先輩がゼミ形式の講義を実施してくださっておりました。また、修了後においても、先輩が答案の添削やゼミ形式の講義を行ってくださっておりました。
しかも、修了後の受験勉強を継続するにあたっては、経済面や生活面など様々な不安と闘いながら受験生活を継続する必要があったところ、先輩方は、私生活上の悩みや課題についても相談に乗っていただきました。
このように、目の前にいる一人と寄り添い、抱えている問題を共に解決していこうとする姿勢は、企業法務に関する案件に対応するにあたっても非常に活かされております。
Q4, 後輩へのメッセージをお願いします。
創価大学法科大学院出身の弁護士は、今や様々な分野に進出して活躍しています。グローバル法務案件や企業法務案件を中心に取り扱う先輩、一般民事事件や家事事件、刑事事件を中心に扱う先輩、そして、インハウスロイヤーとして活躍する先輩もいます。先輩方は、本学の基本理念を心肝に染め、様々な分野での道を切り開いてくださっています。皆さんも、創価大学法科大学院での学びを通じて、自身の道を切り開いていってください。
PROFILE
あさお こういち
出身 | 大阪市 |
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好きな言葉 |
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趣味 | 筋トレ(最近はまっています) |
掲載日:2022年7月27日
Close村山由希子さん
兵庫県 明石市役所 弁護士
創価大学法科大学院修了
#自治体内弁護士 #兵庫県明石市 #司法と行政 #政策・施策の立案運用
司法試験合格者の声
司法試験合格者代表の声を紹介しています。
合格体験記(最新年の司法試験合格者の声)、合格者座談会(司法試験合格者の座談会)など