佐伯 優加さん

創価大学 経営学部経営学科 佐伯 優加さん

1.留学を志したきっかけ

留学先での佐伯さん
入学時から所属していたGCPで学んだことを実際に海外でいかしながら、自身のさらなる学びへとつなげたかったからです。私は大学一年時からGCPという学内の特別プラグラムに参加していました。そのプログラムでの、貧困や環境問題などの国際問題のリサーチを通して、常に世界に目を向ける大学生活を送ることができました。その中で 、今の自分の実力で何ができるかを考えた結果、留学を通して自分の力を試すとともに、授業や教科書だけでは知ることができない、世界の現状を知りたいと思いました。

2.どんな風に勉強をしたのか

留学したいと思ってはいましたが、当時の私の語学力では交換留学は大変難しい状況でした。そこで私が挑戦したことは以下の2点です。1点目は、とにかく毎日英語に触れることです。朝早く起きて、CNNやNHKのニュースを何度も繰り返して聞きました。夏休みは毎日大学に通って、とにかく英語に浸る日々を過ごしました。特に、TOEFL iBTでは、リーディングセクションが苦手だったため、完璧に理解できるようになるまで、何度も繰り返して読み、問題を解くといったプロセスで勉強をすすめました。2点目は、友人と協力することです。英語は、リスニングやリーディングも大事ですが、話せないとコミュニケーションが取れません。私自身、スピーキングにあまり力を入れてなかったため、なかなか英語で会話することに慣れていませんでした。そこで、一緒に留学をめざす友人とSpeaking練習をするなど、1人で戦うのではなく、友人と協力することでモチベーションを保ちながら、勉強に励みました。

3.留学生活(何を履修したのか、どんな生活リズムだったのか、留学を通じての皆が関心を示すようなトピック)

留学先では、午前にネパール語の授業を、午後に経済学の授業を受講していました。ネパール語の授業では、ネパールの文化だけでなく、さまざまな国の人との交流を深めることができ、自分の世界を広げることができました。この授業以外に私が取り組んだ課外活動は2点あります。1点目は、現地のアパレル工場でのボランティアです。ビジネスの現場を見たいと考えていたため、現地で広げた人脈により、アパレル工場で働く方と交流することができました。そして、現地人と一緒に工場で働く経験をさせてもらい、現場の難しさや価値観の違いを実感することができました。私は、現地の女性が作った服やアクセサリーの検品作業を担当していました。日本では、商品のサイズや色がきちんと揃っていることで初めて店頭に並ぶことができます。しかし、現地の女性たちにその常識は理解されませんでした。サイズや色、形が揃っていない商品が、なぜだめなのかを理解してもらうことに苦労しました。
2点目は、小学校でのボランティアです。現地で知り合った方の紹介で、小学校で図書室を開設するボランティア活動です。公立の図書館すらないネパールで、読書の良さを広めることが1番の課題でした。当初、小学校の先生方の間では、よそ者の私の意見はあまり聞き入れてもらえませんでした。そんな中、必死で習得したネパール語を使うことで、徐々に認めてもらえるようになり、最終的にさまざまな先生方の協力を得て、図書室の作成に取り組むことができました。現在も現地の友人と連絡を取り合って、子供達の様子を聞いています。毎日列を作って、図書室を利用している子供達の話を聞き、この活動が意味のある活動になったことを実感しました。

4.留学で得たもの、決意

留学で得たもの、決意
私はこの留学で、「人との出会い」を通して、自分の力を伸ばすことができました。見知らぬ土地で、言葉もわからない状態でしたが、自分の足で人脈を広げる中で、現地の人のために活動できる場を見つけることができました。文化の壁や価値観の違いに戸惑うこともたくさんありましたが、同じ世界史民として向き合う中で、最高の友情を築くこともできました。これから、社会に出る中で、さらに多くの人々と出会い、交流する機会も増えると思います。留学で学んだ「人との出会いの大切さ」を忘れずに、一つひとつの出会いを大事にしながら、自分自身を成長させていきたいと思います。そして、ネパールで出会った人々の幸せに貢献できる人材へと、必ず成長していきたいです。

5.志望者へのアドバイス

志望者へのアドバイス
百聞は一見に如かず。何事も勇気を持って決断をすることが重要だと思います。住み慣れた場所を離れ、実際に異国の文化・風土に触れる中で、新たな人々との出会いや困難な環境がすべて自己のさらなる成長へとつながっていくと思います。新たな環境に身を置くということは常にストレスが伴い、不安や心配事も絶えません。また、留学を考えた時に、留学に行くべき理由を差し置いて、留学を行かない理由も数々頭に浮かんでくることだと思います。しかし、勇気ある決断をできない人は、結局何も得ることはできないと思いますし、そのような困難な状況だからこそ、一回りも二回りも自身を成長させることができると思います。ぜひ、勇気ある決断で今ある環境から抜け出し、すべての困難や新たな経験を自身の学びへとつなげていってください。
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