医療サービス Medical Service

研修前の事前学習
医療サービスについて調べていると、医療サービスは地方分権によって地方に移管されていることを知った。そのため地域で医療サービスが異なり、健康水準に地域差がうまれているのではないかという仮説を立てた。地域差を比べるために、都市部と農村部の一次医療施設に焦点をあて、健康水準の差を知るために、フィリピンで最も多い疾患である肺炎の罹患率をもとにリサーチを進めた。
現地に行って感じたこと
肺炎患者の方にインタビューをさせてもらったが、日本との違いが大きすぎて衝撃を受けた。例えばアクセスで、家から医療施設まで徒歩1時間または3時間かかる方もいた。経済状況も良いとは言えない中で、子どもの病気と向き合っていかなくてはならない苦労も大きいと感じた。また幼い子どもが肺炎で苦しんでいる姿に心が痛んだ。助かる命があるのに、お金がないため救えない現実があることも本当に辛かった。
グループワークで大変だったこと
始めは医療サービスの範囲が広すぎて、どこに焦点をあててリサーチすればいいのか全く分からなかった。5人の話し合いでも、自分たちが知りたいことは何なのか結局分からずなかなかつかむことができなかったが、話し合いを何度も重ね、ようやく仮説にたどり着いた。
研修に行ってからは、リサーチに対するモチベーションの違いでぶつかり合うこともあった。個人の負担が大きかったり、全員で協力してリサーチをやりとげることの難しさを感じた。
結果分かったこと
各医療施設の看護師や医者の数、提供されている薬など、都市部と農村部の医療サービスに地域差はなかった。しかし罹患率には大きな差があり、その要因として、主に患者のバックグランドが関係していると考えた。例えば、家から医療施設までの距離や収入が挙げられる。このようなソーシャルファクターとエコノミックファクターが主な要因ではないかと結論を出した。
  • キャンパスガイド2023看護学部