妊産婦ケアでは、フィリピンの妊産婦死亡率について調査しました。特に、伝統的産婆（Hilot）が死亡率を上げている原因になっているという仮説のもと、現地でのフィールドリサーチに臨みました。
事前学習では、まず深い問いにするために、時間をかけて話し合いをし、全員が納得のいく問いにしました。リサーチで一番大変なことは、問いを立てることだと実感しました。
現地では、ルーラルヘルスセンターと呼ばれる施設に行ったり、統計を扱っている保健省に行って調査しました。メンターの先生の協力により、伝統的産婆（Hilot）に直接、インタビューをすることができ、貴重なお話を伺うことができました。また、キャピトル大学の学生も協力してくださり、妊婦にアンケートを記入してもらいました。さらに、フィリピン政府が発表している伝統的産婆に関する文書も手に入れることができ、これは、日本ではあきらかにならなかったことで、フィールドリサーチならではの体験ができました。
フィールドリサーチを行い、今まで考えていた仮説や筋道は、見事に覆されました。現地に行って調査をしないと、絶対に得られない情報があることを学びました。
今回のリサーチは、私たちだけでは完成しませんでした。メンターの先生やSAの全力のサポート、佐々木先生、忍田先生に感謝して、さらに深い学びをしていきます。