学部長メッセージ

生命力を引き出す慈愛の看護師を育成

学部長 中泉明彦
主治医の私が、患者さんの本音を看護師さんから教えてもらったことが何度もあります。患者さんに最も近い存在である看護師が、人間生命に備わる自然治癒力、生命力に働きかける看護のあるべき姿を理解し、体得することは大変重要です。ナイチンゲールは「生命力の消耗を最小にする」ことが看護であると述べています。しかし、近年、医師をはじめ多くの医療者が、インフォームドコンセント・自己決定権という名のもとに、患者さんの気持ちを汲むことなく、病状とその進展予測・治療や検査に伴うリスクなどを、淡々と客観的に伝えることが多くなっています。

それにより、患者さんは不安と恐怖、絶望感にさいなまれ、自然治癒力に悪影響を与える場合があることも否めない事実です。希望こそ、「病苦」に挑戦する原動力です。医療者と患者の間のコミュニケーションでは、患者に希望をもたせるように心がけるべきです。なぜなら、患者が、苦しみを克服し、不安や苦痛に耐えていけるのは、ひとえに、この希望があるからです。

生きる力を引き出す励ましの心光る看護師の存在が、医療現場の患者と家族のかかえる苦痛を救い、患者が主役の医療を実現することになると確信しています。良き医療者であるためには、まず医療者自身が、人生観と目標をもち、充実した生活を送っていることが基盤となります。ともに創価大学看護学部で、医療と人間学を学んでいきましょう!

患者の気持ちを理解し、はつらつとした人間的魅力に満ちた看護師を目指してみませんか?人間が好きで、探究心旺盛なあなたのご入学を待っています。