学部長メッセージ

生きる力を引き出す慈愛の看護師を育成

学部長 佐々木諭

創価大学看護学部は、本学が育成を目指している「価値創造を実践する世界市民」の資質を持ち、人々と社会に貢献する看護専門職者を育成するため、2013年に本学の7番目の学部として開設されました。学部開設にあたり、本学創立者の池田大作先生は、看護学部に3つの指針を贈られています。

一、生命の尊厳を探究する生涯学びの看護
一、生きる力を引き出す励ましの心光る看護
一、共に勝利の人生を開く智慧と慈悲の看護

学部開設以来、本学の建学の精神と看護学部の指針をもとに、教職員一同力をあわせて、学生一人ひとりの豊かな人間性を育み、あらゆる人の生命の尊厳を守り、生命力を引き出す慈愛にあふれた看護を実践できる人材の育成に取り組んでいます。2017年には看護学部1期生が卒業し、以来延べ500名を超える卒業生を輩出し、卒業生一人ひとりがそれぞれの立場で活躍されています。

本学部の特色は、「創造的な看護実践能力」の育成と「グローバルマインドの涵養」にあります。「創造的な看護実践能力」とは、看護ケアを提供する個人や家族そして地域の人々の幸福を願い、看護の専門的な知識と確かな看護実践力を活かし、知恵を発揮し健康課題を解決するため支援・援助ができる能力と定めています。学部では、それらを修得するための科目を配置し、幅広い医療・看護の現場で、「創造的な看護実践能力」を発揮できる看護師の育成に取り組んでいます。
また、「グローバルマインドの涵養」とは、昨今のCOVID-19に代表される世界的な健康課題に対する理解を深めるための幅広い視野と情報収集力、医療現場における異文化コミュニケーションへの対応能力、そして何より、一人ひとりの個別性に合わせた看護ケアを提供するための多様性を尊重できる力を育むことにあります。学部では、海外からの客員教員の招へいや国際看護研修の実施を含め、国際社会が直面する保健医療の課題を理解し、国や地域を越え、異なる考え方や生活習慣、価値観の多様性に応じた看護の学修を促進する科目を配置しています。

本学部は、2023年に学部開設10周年を迎えました。これまでの10年の間に、学生が共に支え、励まし合いながら学びを深める学修の習慣と専門分野の知識と実務経験の豊富な教員が学生の個々の状況に応じて学びをサポートする教育基盤が整いました。次の10年を目指して、創価大学看護学部生の誇りを持ち、ともに日々学びに挑戦する学生を待っています。
 

  • キャンパスガイド2023看護学部