カリキュラム

4年間の学びの流れ

カリキュラムマップ

看護学部ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)、コアコンピテンシーに基づき、1~4年次に「理論と実践を統合・学びの意味づけ」ができるよう、共通科目と専門科目を配置しています。

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開講科目一覧

看護学部は、教育目標の達成のために以下の特色を持ったカリキュラムを編成し、実施しています。

看護医科学分野

看護医科学分野は、「看護と人間」「健康と社会」の2つの内容(科目群)で構成されています。「看護と人間」は、看護学の視点を組み込みながら、人間のからだの基礎理解を目指します。それぞれの専門教員が講義を担当します。「健康と社会」では、健康課題の社会的側面について学びます。健康を維持するために必要な対人コミュニケーションの在り方、健康課題を有する人々を守る社会保障の在り方、生命に関わる倫理と医療の現場における倫理観について学修します。

看護と人間

構造機能と生活Ⅰ(恒常性維持のための調節機構と生活)
1年次

人体の構造と機能に関して、生活の観点から看護実践に重要なことに焦点をあてて学ぶ。1.生活行動と健康を促進させる人体の構造と機能の目的、2.恒常性維持のための物質の流通と調節機構、3.動く機能と生活の観点から構造機能を学んでいく。序論として解剖生理学の知識と深い理解が看護実践の土台になることを述べ、ホメオスタシス(恒常性)とフィードバック機構の重要性を学んだ後、血液、免疫、循環器、感覚、神経、内分泌、骨格、筋の構造と機能の8ジャンルを学ぶ。演習・実習における看護過程の展開に必要な病態生理と看護の理解の基礎となる内容である。

構造機能と生活Ⅱ(日常動作を支える解剖生理と生活)
1年次

〈構造機能と生活Ⅰ〉に続き、人体の構造と機能に関して、生活の観点から看護実践に重要なことに焦点をあてて学ぶ。「食べる、息をする、トイレに行く、話す・聞く、眠る、お風呂に入る、子どもを産む、外部環境とからだ」という生活の観点から構造機能を学んでいく。解剖学の知識と深い理解が看護実践の土台となることを前提に、消化器、呼吸器、泌尿器、排泄、言語、睡眠、皮膚と膜、生殖器、外部環境とからだの9ジャンルを学ぶ。演習・実習における看護過程の展開に必要な病態生理と看護の理解の基礎となる内容である。

生命科学
1年次

生命科学の基礎知識をわかりやすく解説し、そのために必要な化学の基礎知識を学ぶ。これにより、健康な生体の機能と病気の成り立ちに関する深い理解につなげる。また、疾患との関連を重視した代謝や遺伝子などのほか、代謝総論、生命維持に必要な栄養素の構造と性質、酵素について、糖質・脂質・タンパク質・核酸の代謝、エネルギー代謝の統合と制御、遺伝情報についてを学ぶ。当該科目は、〈構造機能と生活Ⅰ〉〈構造機能と生活Ⅱ〉との科目連動性を強化させながら、演習・実習における看護過程の展開に必要な病態生理の理解の基礎となる知識を教授する。

病態生理総論
1年次

〈構造機能と生活Ⅰ〉〈構造機能と生活Ⅱ〉〈生命科学〉との科目連動性を強化させながら、演習・実習における看護過程の展開に必要な病態生理の理解の基礎となる内容であり、看護の実践に役立つ「病気の成り立ち(病態生理学)の基礎知識」を学ぶ。患者の体に起きている変化を深く理解できるようにする。疾病の回復を促進する医学的治療を理解するための基礎知識を習得する。構造と機能の異常(病理病態)として、体液の異常、血行障害、炎症と修復、免疫の異常、感染、変性・壊死・萎縮・老化、腫瘍について学ぶ。

栄養と代謝
1年次

日本人の食生活は急激に変化しており、かつての食料不足による単純な栄養欠乏症は激減し、かわりに過食・多様化による生活習慣病(糖尿病、高血圧症、脂質異常症など)が増加の一途をたどっている。患者の生活面も管理する役割を担う看護師にとって、摂食行動に伴う栄養素の消化・吸収、代謝、生体内における機能を理解することは、患者の病態に対応した適切な食事療法、栄養指導のために不可欠である。
 本講義は、〈構造機能と生活Ⅰ〉〈構造機能と生活Ⅱ〉〈病態生理総論〉〈生命科学〉の知識をベースに、看護専門職者としての役割を認識し、看護の実践に活用するために必要な専門的かつ適切な栄養補給法を実践するための基盤となる人体における〈栄養と代謝〉の知識を身につけることを目的とする。

診断治療Ⅰ(主要な疾患の検査と治療)
1年次

病態(病気の成り立ち)、症状、診断、治療および看護を学ぶ。病気の数を精選し、ジャンルごとに解説する。本講義では、呼吸器、循環器、消化器(消化管)の3ジャンルの病態と看護実践のための基本的な学修をする。患者の自覚症状や身体症状と関連した病態生理学的知識に重点を置く。平易な言葉で説明することで、理解しやすい授業を目指す。基本的語句とともにゲストスピーカーによる最新の臨床現場での話題や知見の解説を加え、アトラクティブな授業を目指す。当該科目は、〈病態生理総論〉〈フィジカルアセスメント〉との科目間の連動性を強化しながら、人間の身体的側面をアセスメントするために必要なフィジカルイグザミネーションの知識と技術を学修するための先行科目として配置する。

診断治療Ⅱ(内分泌・血液・運動機能疾患の検査と治療)
2年次

〈診断治療Ⅰ〉に引き続き、病態(病気の成り立ち)、症状、診断、治療、看護を学ぶ。病気の数を精選し、ジャンルごとに解説する。本講義では、内分泌、血液・造血器、運動器の3ジャンルをはじめとして、代謝機能もふまえながら病態と看護実践のための基本的な学修をする。患者の自覚症状や身体症状と関連した病態生理学的知識に重点を置く。平易な言葉で説明することで、理解しやすい授業を目指す。基本的語句とともに、ゲストスピーカーによる医療現場での最新の知見も解説し、アトラクティブな授業を目指す。

診断治療Ⅲ(免疫・精神・小児疾患の検査と治療)
2年次

病態(病気の成り立ち)、症状、診断、治療、看護を学ぶ。病気の数を精選し、ジャンルごとに解説する。本講義では、自己免疫・アレルギー・免疫不全、精神、小児の病気の3ジャンルをはじめとして、消化器(胆嚢・膵臓)、男性生殖器、腎機能もふまえながら病態と看護実践のための基本的な学修をする。患者の自覚症状や身体症状と関連した病態生理学的知識に重点を置く。平易な言葉で説明することで、理解しやすい授業を目指す。基本的語句とともに、ゲストスピーカーによる最新の臨床現場での話題も解説し、アトラクティブな授業を目指す。

診断治療Ⅳ(感覚器・神経・筋肉の疾患・生殖器疾患の検査と治療)
2年次

〈診断治療Ⅱ・Ⅲ〉に引き続き、病態(病気の成り立ち)、症状、診断、治療、看護を学ぶ。病気の数を精選し、ジャンルごとに解説する。本講義では、感覚器、神経・運動器、女性生殖器の3ジャンルを中心とした病態と看護実践のための基本的な学修をする。患者の自覚症状や身体症状と関連した病態生理学的知識に重点を置く。平易な言葉で説明することで、理解しやすい授業を目指す。基本的語句とともに、ゲストスピーカーによる最新の臨床現場での話題も解説し、アトラクティブな授業を目指す。

薬理の基礎
1年次

医療の根幹をなす薬物療法の基礎的な知識を習得するために、体内における医薬品の作用と動態を理解する。医薬品を理解するためには、医薬品を理解することはもちろんのこと、生体成分の働きや生体成分と医薬品の関わり方を理解する必要もある。本講義では、医薬品を理解するための医薬品や生体成分の働きを学ぶ。

臨床薬理
2年次

〈薬理の基礎〉との科目連動性を強化しながら、薬物療法の意味を理解し、患者のコンプライアンス、アドヒアランスをアセスメントし、看護専門職として臨床で必要な薬理知識を教授する。医療は単独で行われるものではなく、様々な職種が連携しチーム医療を担っている。医療現場では様々な知識が必要となるが、そのなかで医薬品を含め薬物の働きを理解することは医療の前線に立つ者としては必要不可欠である。本講では、薬物全般の基礎的な知識と代表的な疾患の治療薬について学ぶ。さらに、医療従事者として薬害についての理解が必須となるため薬害についても学ぶ。

心理学
2年次

今日の心理学の研究領域は、きわめて広範囲に及んでいる。そのため、看護実践に活用できる研究領域に焦点を絞って授業を進める。具体的には、「発達心理学」「モチベーション心理学」「臨床心理学・カウンセリング心理学」に焦点を絞って、心理学の重要理論や基本事項について学ぶ。〈看護とコミュニケーション〉の学修を先行科目とし、授業には演習も取り入れ、自己理解・他者理解を深めながら、看護師に必要な人間理解の能力および適切なケアを実践できるためのコミュニケーション・スキルの向上を目指す授業とする。

看護と病態生理
2年次

看護の実践に役立つ「病気の成り立ちの基礎知識」を学び、患者の体に起きている変化を深く理解し、看護ケアにつなげることができるようにする。さらに疾病の回復を促進する医学的治療と看護ケアを理解するための基礎知識を習得する。演習・実習における看護過程の展開に必要な病態生理と看護ケアの理解の基礎となる内容である。当該科目は、〈フィジカルアセスメント〉〈看護過程演習Ⅰ・Ⅱ〉〈基本看護技術Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ〉の学修内容を統合し学びを意味づけるための科目として配置する。

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健康と社会

看護とコミュニケーション
1年次

医療従事者は、患者や他の医療関係者と良い人間関係を築くことが重要であり、高いコミュニケーション能力が求められる。本講義では、人間関係を築く要因を探り、他者との関係形成にコミュニケーションのスキルの活用の重要性を教授する。さらに看護師に必要な人間関係の構築のための知識・技術の習得を目的とし、体験的に理解できるように講義とロールプレイング、ロールプレイングのふりかえりの流れで授業を展開する。最終的には、傾聴、共感、要約などのコミュニケーションスキル向上とともに、チーム医療における基本的コミュニケーション能力を養う。

健康と生活
1年次

人間の生活と健康・疾病の関連について多面的な側面から理解するとともに、健康増進・疾病予防に向けた取り組みについて理解する。これらを通し、看護の対象となる人間について、生活と健康の視点や発達という観点から統合的にとらえる力をつける。

生命倫理
1年次

最近の医療技術の進歩は目覚ましいものがあり、しかもインフォームド・コンセントの定着によって、医療環境は変化し続け、生命倫理に関する諸問題も多様化しつつある。医療現場において医師と患者そして患者の家族とのコミュニケーションを実際に構築するのは看護師であるため、臨床における看護師の観点から生命倫理に関する諸問題に取り組んでいく必要がある。そこで本講義においては、臨床において起こりうるトピックスを具体的に取り上げ、ディスカッションを通じて考えていく。
生命尊厳と人間尊厳との関連についても具体例を挙げて説明していきたいと考えている。さらに現象学的看護学の観点から遷延性意識障害に関して考えていく。

社会保障・社会福祉論
2年次

社会保障制度の全体像を把握しつつ、医療・看護領域および社会福祉に関連する制度について学修する。さらに、看護学の観点をふまえ、現代の生活・社会問題や制度の変遷と関連して考えることで制度の理解を深める。
内容としては、社会保障総論として各国および日本での社会保障の成り立ちと発展過程について学び、各論として医療保険制度と医療提供体制、介護保険制度の基本的仕組みと今後の方向性、国際社会における子ども・家庭の権利保障と日本における子ども・家庭福祉の理念、労働保険(労働者災害補償保険法・雇用保険)の概要と仕組み、障害者総合支援法の概要とサービス体系、自立支援医療、難病対策等について学ぶ。
演習においては、各自が選択した社会保障・社会福祉に関する事例について、学生自身が情報収集を行い学修する。

疫学・保健統計
3年次

人間集団の疾病及び健康現象の発生状況を把握し、それに影響を及ぼす要因や条件を分析し、予防活動に応用するための疫学的思考及び方法を教授する。また、基本的な統計手法に関し、得られた標本データを解析・整理・要約するための記述統計学、その解析結果から母集団における状況を推測するための推測統計学について理解し、応用する能力の修得を目指す。

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看護基盤分野

看護基盤分野は、1~2年次に履修する看護の基盤となる科目で、13科目(16単位)全てが必修科目です。特に、「基盤看護学実習Ⅱ(看護過程の展開)」は後続する実習科目の履修条件となります。

看護の基本理論と技術科目

看護基礎理念Ⅰ(看護の理解と学修者)
1年次

看護学の入門として、看護の主要な概念(人間・健康・環境・看護)の相互関係を考え、そこから看護の独自の機能や社会における役割を考えます。加えて、学修者として知識・技術・態度面での取り組みの重要性を理解するとともに、つづく〈基盤看護学実習Ⅰ〉の基礎知識とし、さらに、秋学期の〈看護基礎理論Ⅱ〉へとつながっていきます。

看護基礎理論Ⅱ(看護の機能と理論)
1年次

〈看護基礎理論Ⅰ〉に続き、看護学の入門として看護理論を学ぶなかで、看護の主要概念である人間・健康・環境・看護の相互関係、および看護提供に必要な知識を学修します。また、〈看護基礎理論Ⅰ〉ならびに〈基盤看護学実習Ⅰ〉の学びとのつながりを大切にしながら、看護の役割や機能、看護師の看護実践の根拠や意味づけのための理論に関する学修を深めます。さらに、看護を取りまく法制度、危機管理について学修します。

フィジカルアセスメント
1年次

〈構造機能と生活Ⅰ〉ならびに〈構造機能と生活Ⅱ〉との学びの連動性を強化させながら、看護の対象である人間の身体的側面をアセスメントするために必要なフィジカルイグザミネーションの知識と技術を教授する。そこから得られた情報から正常・異常を判断でき、主観的情報と客観的情報とを関連付けアセスメントでき、さらに生活への影響も考えていけるための基礎を教授する。この〈フィジカルアセスメント〉は、後続する〈看護過程演習Ⅰ〉と〈看護過程演習Ⅱ〉〈看護と病態生理〉をふまえ、臨床判断能力や看護の基盤となる理論と基本技術を学修するための基盤科目とする。

看護過程演習Ⅰ(アセスメント)
2年次

看護の科学的思考であり、看護実践の方法としての看護過程のプロセスの中で情報収集・アセスメント・看護問題の明確化について教授する。〈病態生理総論〉〈診断治療Ⅰ〉との連動制を強化しながら、アセスメントで必要となる病気・検査・治療について看護学の視点での理解について時間をかけてグループで検討し、それらの理解の仕方について身につけることができるように教授する。

看護過程演習Ⅱ(計画・実施)
2年次

〈看護過程演習Ⅰ〉の後続科目として、看護過程の中の計画立案、実施・評価について教授する。アセスメントの内容を反映した目標と具体策を立案でき、実施・評価をしていけるよう教授する。

基本看護技術Ⅰ(看護技術の基本)
1年次

看護は、その人の生きる力を最大限に引き出すように生活を整えていくことである。その実践は、科学的根拠に基づいて行われ、創造的に展開されていく。〈基本援助技術Ⅰ〉では、具体的な看護活動の基本となる技術を取り上げ、全人的に人間の営みを理解し、看護の基本的な考え方を築くことを目指す。

基本看護技術Ⅱ(活動と清潔)
1年次

〈基本看護技術Ⅰ〉に引き続き、既習の活動と休息に関する援助に加え、新たに苦痛の緩和・安楽確保、身体の清潔の援助に関する基礎看護技術を習得する。授業は、講義と演習を関連付けて行う。演習の事例は、主に臥床患者を想定し、清潔援助・寝衣交換を実施の目的、留意点、根拠を考えながら習得していく。演習では患者と看護師の役割を体験し、患者としての体験を自身の看護技術の向上に生かしていく。

基本看護技術Ⅲ(食事と排泄)
1年次

〈基本看護技術Ⅰ・Ⅱ〉に引き続き、既習の看護技術の考えを基盤に、その人の生きる力を最大限に引き出すために必要としている生活援助技術のうち、食事援助、排泄援助についての基礎技術を習得する。また、対象者が安全・安楽に日常生活を送るための技術も学修します。演習では患者と看護師の役割を体験し、学びを共有し看護技術の向上に発展させていく。

基本看護技術Ⅳ(臨床看護技術の基本)
2年次

健康障害を抱える人の疾病の診断や治療過程で必要となる診療の補助技術に焦点をおき、包帯法、滅菌と消毒、導尿、浣腸、吸入療法、吸引療法、経管栄養法の看護技術を取り上げる。これらの看護技術は医師の指示に基づき実施するものであり、身体侵襲を伴う危険があるため、技術の目的と方法の科学的根拠、安全に実施していくための留意点について学修する。また、診療の補助行為における看護師の自律的判断と責任についても説明できるようにする。授業は講義と演習で構成されており、演習では少人数グループで、医療物品を用いながら演習モデルにシミュレーションし技術を習得していく。

基本看護技術Ⅴ(与薬と検査)
2年次

健康障害を起こした人の疾病の診断や治療過程で必要となる看護技術に焦点を置き、与薬、皮下注射、筋肉内注射、静脈内注射、静脈血採血等について学修する。これらの看護技術は医師の指示に基づき実施するものであり、身体侵襲を伴う危険があるため、演習では、目的と方法を正確に理解し、演習モデルを用いて安全および確実に実施する方法を学ぶ。

基盤看護学実習Ⅰ(対象理解)
1年次

看護の対象である患者と関わり、対象を理解するとともに、入院生活の場である病院環境を体験と共に理解する。また、看護師がどのようにその人の生きる力を引き出し、生活行動を援助しているかを理解する。実習をとおして、看護学生としての責任や臨床の場で学ぶための態度を身に付けるとともに、「看護とはなにか」を探求し、自身の成長の方向性を描くことで、以降の学修の動機づけとする。

人間発達看護学実習
2年次

先行科目である〈生涯発達看護学概論〉ならびに〈健康生活看護学概論Ⅰ〉の学修を連動させながら、健康な子どもと高齢者が生活の場として利用している、保育園や老人福祉センター、デイケアセンターなどでの実習を通し、健康な人々の生活を支援する大切さとその意味を学ぶ実習とする。子どもおよび高齢者との関わりを通し、対象者の健康と生活過程、人間の発達段階の特徴、社会的環境(家族・集団・地域・社会など)との関連性を理解し、それらから受ける影響と支援の必要性について学ぶ。対象を患者としてとらえるのではなく、人間を出発点とし生活者としてとらえるための学修を促す科目とする。

基盤看護学実習Ⅱ(看護過程の展開)
2年次

これまでの看護基盤分野における既習科目の知識を活用しながら、その人との人間的な関わりを通して対象理解を深め、その人の個別性のあるニードに応え、日常生活を整えるために援助を実施します。具体的には患者を受け持ち、看護過程を展開し、根拠の明確な生活援助を提供します。この過程から看護についての考えを深めるとともに、生きる力を引き出す看護を実践するための基礎的能力を養います。

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看護実践分野

看護実践分野は、「療養生活看護学」「生涯発達看護学」「健康生活看護学」の3つの科目群から構成されています。それぞれの講義・演習科目が実習科目の履修条件となります。

療養生活看護学

療養生活看護学概論
2年次

主に成人/高齢期のライフステージにある地域で暮らしていた生活者が、それまでの日常と異なる患者として、治療を受けながら生活を送るための看護アプローチの基本的な考え方について学修する。解剖、生理、病態や治療についての知識をふまえ、様々な健康レベルと健康上の課題に対応する個人の保健行動や心理社会的状態に応じた看護を具体的に展開するための基盤となる対象理解、看護アプローチ法について教授する。

療養生活看護論Ⅰ(急性回復期援助)
2年次

〈療養生活看護学概論〉ならびに既習科目の知識を活用しながら、周手術期および急性状況にある成人/高齢期の患者を対象とした看護について、急性期および回復期看護の概念および療養生活上の特徴を機能障害別に学修する。具体的には、患者とその家族の発達像、生活像の身体的・精神的・社会的な特徴を統合し、身体侵襲の予測と回避、生体機能回復、苦痛緩和、社会生活への適応に向けた看護実践のための基礎的知識を修得する。加えて、急性期看護上の倫理的課題について取り上げ、看護実践上のジレンマと対応について考察する。

療養生活看護論Ⅱ(急性回復期:看護過程・援助技術)
3年次

〈療養生活看護論Ⅰ〉で学修した周手術期および急性状態にある成人/高齢期の人の特徴と手術療法、生体侵襲に関する知識を活用し、周手術期および回復期の看護過程と看護技術を学修する。具体的には、看護過程演習では身体的・心理的・社会的側面のアセスメントを統合し、術後合併症の予測と回避、身体機能の回復、苦痛緩和、社会生活への適応に向けた看護問題と看護計画を立案する。また、周手術期の基本的な看護技術の根拠と方法を講義と技術演習で習得する。

療養生活看護論Ⅲ(慢性期支援)
2年次

〈療養生活看護学概論〉ならびに既習科目の知識を活用しながら、慢性疾患、がん及び終末期の健康問題によりストレス・危機状況にある患者・家族に対して、人間関係を基盤として問題解決の系統的アプローチと看護理論を適用し、成長・発達・適応の可能性を最大限に引き出すように働きかける看護実践能力を養う。
具体的には、患者の罹患率が多い代表的な慢性疾患の事例を取り上げ、対象が辿る病みの軌跡を深考し、対象がもつ健康課題を解決するためのセルフマネジメント支援について学修する。また、セルフマネジメントにおける看護師に求められる役割について説明できることを目指す。

療養生活看護論Ⅳ(慢性期:看護過程・支援技術)
3年次

〈療養生活看護論Ⅲ〉の学修をふまえ、慢性疾患患者がセルフマネジメントを行いながら、疾病とともにある生活を自分らしく生きていくことを支援する具体的な療養支援のプロセスを学ぶことを学習課題とする。疾病像・治療法の理解のもとに、重症化を予防し、身体機能の維持・回復、QOLの向上を目指す患者の病みの軌跡に沿った具体的な看護について、講義と演習で学びを深める。本授業は、事例を用いた演習と看護技術演習を中心に進める。

療養生活看護学実習Ⅰ (急性)
3年次

周手術期の看護実践、救急外来での医療行為の見学を通して、急性の疾病や機能障害をもつ患者とその家族の健康上の課題を包括的に理解し、看護師として専門的援助を行うために必要な実践能力を養う。具体的には、周手術期にある患者を受け持ち、術前・術中・術直後および術後のアセスメント、看護課題の抽出、目標の明確化および看護計画を立案する。その看護計画に基づき、教員ならびに臨地指導者の指導のもとに個別的かつ生きる力を引き出す創造性豊かな看護実践を行う。また、カンファレンスを毎日行い、他の学生の受け持ち患者についての情報を共有とディスカッションを通して共有学修を進める。上記内容に加えて、救急外来での見学実習を通して、救急外来の医療環境、看護師の役割、搬送される患者と家族に対するアセスメントの視点と援助について学ぶ。

療養生活看護学実習Ⅱ(慢性)
3年次

療養生活看護学関連科目の基礎知識と技術を実践に活用し、慢性の健康障害を持つ患者およびその家族の健康問題を解決するために必要な看護を系統的に学修する。具体的には、入院中の慢性期あるいは終末期にある患者を受け持ち、看護過程(アセスメント、看護問題の明確化、計画、実施、評価)を展開する。また、生活の再調整・再構築が必要な患者への退院調整に向けた他職種との連携・協働の実際について、外来や退院支援部署の見学実習を通して学ぶ。さらに、看護実践を通して専門職としての倫理観や資質を養う。

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生涯発達看護学

生涯発達看護学概論
2年次

次世代が健康な状態で生まれ育つことを願い、女性の生涯を通じた健康の保持・増進の観点からリプロダクティブヘルスと、成長・発達の過程にあるあらゆる健康レベルの子どもと家族の看護について学修する。子ども、これから親になるという女性、妊産婦、母親、父親らが、また家族として発達の過程を踏み、より健やかにその家族らしく生活を送るための支援について、多角的にとらえ深めていく。本講は後続する〈人間発達看護学実習〉の先行科目とし、子どもの健康と生活過程、発達段階の特徴、社会的環境(家族・集団・地域・社会など)との関連性をふまえ教授する。授業形態は、基本的には講義形式で、子どもと家族それぞれが生きる権利や倫理をふまえ看護の果たすべき役割を考えていく。

生涯発達看護論Ⅰ(子どもと家族の健康課題)
2年次

〈生涯発達看護学概論〉で学んだ基礎的知識を踏まえ、子どもによく見られる症状とその看護について学修する。また、疾患や障がいが子どもと家族に及ぼす影響について理解し、さまざまな健康レベルに応じた看護援助について関連付けて考えていく。演習項目は、子どもと家族に必要な技術(バイタルサイン測定・身体計測・清潔・排泄・与薬・輸液の管理)について、それぞれの技術の目的・方法・留意点を踏まえた上で具体的に体験し修得していく。さらに〈生涯発達看護論Ⅱ〉の前提科目として、小児における看護過程の基本について学修する。

生涯発達看護論Ⅱ(子どもと家族への援助技術)
3年次

〈生涯発達看護学概論〉、〈生涯発達看護論Ⅰ〉の既習科目の内容をふまえ、子どもの成長・発達と生活、健康上の問題や課題について知識を活用し、対象を総合的に理解する。さらに、さまざまな健康状態にある子どもと家族への看護を実践するための基盤的な能力を、講義と看護過程演習を通して修得する。子どもと家族の看護を実践するための思考を導くためのプロセスとして、「NANDA-Ⅰ看護診断 定義と分類」を用い「データ収集」「アセスメント」「診断」「計画立案」について看護過程に取り組む。

生涯発達看護論Ⅲ(周産期の母子の健康)
3年次

〈生涯発達看護学概論〉で学んだ基礎的知識を踏まえ、女性の健康支援の中でも特に周産期に焦点をあて、妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期にある対象の生理的変化や心理面の特徴を踏まえ、幅広い視点から理解を深めていく。その理解をもとに周産期にある対象者が順調に経過するための支援に必要な知識・技術を学ぶ。また、周産期にある対象者の健康課題やその看護についても学修する。

生涯発達看護論Ⅳ(周産期の援助技術)
3年次

〈生涯発達看護学概論〉、〈生涯発達看護論Ⅲ〉の学修をふまえ、妊娠・分娩・産褥期にある女性の特性および新生児の特徴を理解し、母子を関連づけて、その援助に必要な知識、技術について学修する。特に、褥婦と新生児の身体的変化や心理社会的側面への影響と正常な経過を送るための看護、および健康を逸脱した場合の看護について学ぶ。また、演習では事例を用いた看護過程の展開を具体的に学ぶ。さらに、正常な産褥期・新生児期の経過を支援するための理論と技術を学習し、基本的な観察技術、清潔ケア、安楽ケア、母乳育児支援に必要な技術について習得する。

生涯発達看護学実習Ⅰ(子どもと家族の看護)
3年次

〈生涯発達看護学概論〉、〈生涯発達看護論Ⅰ〉、〈生涯発達看護論Ⅱ〉、〈人間発達看護学実習〉を踏まえ、実習に出向く。また、子どもの成長発達や疾患と看護についての事前学修と看護技術の確認を行し実習に臨む。
実習では、入院している子どもの看護を通し、さまざまな成長・発達段階にある子どもとその家族が抱えている健康問題について、個別性を踏まえた看護過程の展開を学修する。それにより導き出された看護ケアや日常生活援助を実践し、それに対する子どもと家族の反応から自身の看護実践を振り返り、子どもの看護について学修する。さらに、その健康問題に対し、QOLの向上につながる小児看護に必要な看護を実践するための基礎的知識、技術、態度を修得する。

生涯発達看護学実習Ⅱ(周産期の看護)
4年次

2週間の実習期間中に、母子とその家族に必要な援助の実践を通し、母子を取り巻く環境および、対象のニーズにあった母子への継続的支援の実際を学ぶ。
1.周産期ケアの概要と特徴について理解するとともに、継続的な妊産褥婦の生活支援についての実際を学ぶ。
 ①母児を受け持ち、安全で安楽・快適な産褥経過が過ごせるよう看護過程を展開し、看護ケアを実践する。
 ②産婦の個別性を考慮したケアについて学び、家族も含めた看護援助の理解を深める。
 ③妊婦健診、母乳外来等の外来実習から、妊産褥婦の対象理解を深め、継続的な生活支援について学ぶ。
2.地域での育児支援の実際について、母子への継続的視点を踏まえて学ぶ。

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健康生活看護学

健康生活看護学概論Ⅰ(基本的概念)
2年次

生物医学モデルによるアプローチではなく、健康と生活を一体のものとして捉え、その人の望む生活を目指し、より豊かに生きることを支援する看護のあり方を教授する。授業内容は、健康な生活を送る個人について、心や身体の反応の在り方を概観し、成長や発達段階に伴う生活および心身の特徴について教授する。また、個人が家族や集団、地域、社会などの環境から受ける影響について考察し、健康生活を継続するために必要な個人への働きかけの方法について理論をもとに探究する。さらに、個人への働きかけの際に留意すべき権利擁護の考え方について取り上げる。

健康生活看護学概論Ⅱ(集団・予防)
2年次

健康・疾病と社会の関連について、物理的環境・人的資源・地域保健医療福祉、社会制度など多角的視点で理解できるよう学修する。公衆衛生の対象が個人および集団、地域であることや、疾病の予防(一次予防・二次予防・三次予防)と健康増進(ヘルスプロモーション)の意義や方法について、さらに、保健・福祉・医療の各制度を整備充実させていくための健康政策の意義と戦略についても学ぶ。概念を理解するために、高齢者・メンタルヘルス等の事例を用いながら教授する。
  演習では、社会的要援護者となりやすい人々(高齢者・母子・障害者等)について、グループごとに特定集団を決定し、コミュニティ・アズ・パートナーモデルを用いて、地域アセスメントを実施する。

健康生活看護学概論Ⅲ(地域社会における多様な看護の場)
2年次

〈健康生活看護学概論Ⅰ・Ⅱ〉で教授した基本的な理念を踏まえた上で、多様な場、発達段階、健康問題と、各レベルに合わせた看護のあり方について教授する。
具体的な内容としては、まず公衆衛生看護活動として健康増進や仕組みづくりを行う保健サービスを取り上げる。学校保健や産業保健においては、メンタルヘルスの問題に対する看護支援についても取り上げる。在宅ケアについては、看護者の基本姿勢や役割、法的根拠、訪問看護ステーションを始めとする在宅ケアにかかわる機関やケアチーム、移行期支援について教授する。さらに、高齢者を支える地域包括ケアシステム、療養場所の違いにおける老年看護の特徴や高齢者における継続看護についても教授する。

健康生活看護論Ⅰ(高齢者援助)
2年次

〈健康生活看護学概論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ〉で教授した基本的な理念を踏まえた上で、老年看護学に関わる理論や社会的背景を基盤とし、高齢期特有の身体・心理・社会的特徴とそれに応じた老年看護の理念やアセスメントの視点を教授する。その上で、高齢者の加齢変化や機能障害を踏まえた生活機能を整えるための看護援助(主に日常生活援助)に必要な具体的な知識・技術の習得を目指す。

健康生活看護論Ⅱ(高齢者看護過程・技術)
3年次

高齢者の健康逸脱からの回復と終末期を支える看護の展開において、必要な知識・技術を教授する。具体的な内容としては、心不全、脳卒中、認知症、パーキンソン病、終末期ケア、褥瘡、感染症などを取り上げる。
授業の後半では、〈健康生活看護学実習Ⅰ〉につながるよう、paper patientを事例に、ゴードンの看護理論を用いて、看護計画の立案までを事例展開する。

健康生活看護論Ⅲ(精神看護展開の基礎)
2年次

〈健康生活看護学概論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ〉で教授した既習の知識を踏まえ、精神の健康維持および精神障害からの回復に必要な基礎的な援助の視点および援助の方法・技術・態度について理解する。授業は講義と演習をもって展開する。講義では、精神看護の対象とその家族、精神科治療に伴う患者の疾病管理と看護、治療的な関わり、セルフケアを基本にした看護について学修する。さらに地域での生活支援、社会復帰支援に必要な資源等について理解する。演習では、精神障害をもつ事例を提示し、その援助の必要性や援助上の留意点等を体験的に理解し、援助を実践する能力や態度を養うことを目的とする。

健康生活看護論Ⅳ(精神看護の支援技術)
3年次

〈健康生活看護論Ⅲ〉に引き続き、精神の健康維持および健康障害からの回復を促進するための具体的な方法について学修する。精神障害をもつ事例を提示し、オレム・アンダーウッドのセルフケア理論に基づいた看護過程を展開する中で、精神障害をもつ人のストレングスに着目した援助方法について学び、その人へのリカバリー支援について考える。また、退院支援にむけた多職種連携、地域での生活支援、社会復帰支援に必要な資源等の活用について学ぶ。

健康生活看護論Ⅴ(地域保健活動)
3年次

予防活動を考える上で必須となる保健行動理論を紹介し、援助への活用を概説する。さらに、看護職が支援するグループの種類や支援方法など、集団に対する支援・健康教育のあり方と地域アセスメントについて教授する。
講義では、保健行動理論と実践への活用、集団に対する健康教育の理論、グループダイナミクスと看護職の支援する集団の特徴、地域をアセスメントする理論について教授する。
演習では、集団に対する健康教育ならびに地域におけるアセスメントについて取り上げ習得する。

健康生活看護論Ⅵ(在宅療養支援)
3年次

在宅療養者・家族を健康問題別に取り上げ、在宅ケアにおける課題や訪問看護の援助について教授する。
具体的には、脳血管疾患後遺症、認知症、脊髄損傷、がん、神経難病をもつ療養者、小児の在宅ケア、在宅ケアにおける緊急時・災害時の看護について、家族支援も含めて取り上げる。さらに、経管栄養や在宅人工呼吸療法など、在宅で訪問看護師が行う医療支援について教授する。

健康生活看護論Ⅶ(訪問看護過程・地域看護技術)
3年次

〈健康生活看護学概論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ〉、〈健康生活看護論Ⅴ・Ⅵ〉および既習知識を基盤とし、在宅ケアの看護援助に関する態度・知識・技術・看護の応用について習得する。
paper patientを用いて、在宅における社会資源の活用、ケアマネジメント、倫理的課題の検討も含めて学修する。加えて、訪問時のマナー、家にある物品でケアを行う工夫、医療的ケアなど、訪問時に求められる技術を習得する。

健康生活看護学実習Ⅰ(高齢者の健康)
3年次

高齢者の生活援助を通し、加齢変化や病状に伴う身体的・心理的・社会的変化が日常生活にどのように影響しているかを学ぶ。加えて多様な価値観や生活様式に応じた包括的なアセスメントを行い、家族をふまえた生活の再構築やストレングスの視点に基づく生活機能の維持・改善にむけた創造的な援助を指導の下で実施する。また、療養の場の特性をふまえ、ケア継続をするための多職種連携や連携における看護の役割、高齢者の療養生活環境の移行に伴う支援、老衰に伴うエンドオブライフにある高齢者と家族の支援について学ぶ。

健康生活看護学実習Ⅱ(心の健康)
3年次

こころの健康問題や精神障害を抱える人々の理解を深め、その人らしい生き生きと自立した生活が送れるように看護師として必要な援助ができる基礎的な能力を養う。

健康生活看護学実習Ⅲ(地域在宅生活の健康)
4年次

訪問看護ステーションと地域包括支援センターでの実習を通し、地域で暮らす人々の様々な健康問題解決のために、生活や地域及び生涯を通じた視点をもった看護活動の展開について学修する。また、保健医療福祉チームとして多機関・多職種との連携及び協働について学ぶ。

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看護実践応用分野

この分野では13科目18単位が必修です。1~4年次にわたり積み重ねの学修をします。1年次春学期に「キャリアデザイン基礎」を履修し、看護学を学ぶ上での基礎的な学修スキルを身につけると同時に、看護や医療・介護・福祉という様々な領域で活躍する人々をゲストスピーカーとして招き、キャリアプラン形成のロールモデルを提供します。2年次には「国際保健学」「看護と医療安全」を、3年次の実習前に「看護管理論」、4年次には「看護実践統合演習」「災害看護論」を履修します。

また、3年次春学期の「看護学研究方法論」、4年次春学期の「卒業研究」の履修を通して、学問としての看護を研究する力を培います。「卒業研究」は必修科目ですが、その後の「卒業論文」は選択科目となります。

看護の統合と発展

必修科目

キャリアデザイン基礎
1年次

初年次教育として、大学での学修活動に必要となるスキル、タイムマネージメント、演習科目の学修方法などを指導し、主体的能動的な学習者としての学習活動を促す。キャリアデザインのスタートとして、内的キャリアの自己分析により看護師を志す動機付けを明確にし、看護への興味関心を一層高め、それぞれの学生が「目指す看護師像」を探求できることを目指す。

看護と医療安全
2年次

医療現場における安全対策と看護師の役割を理解し、学生として安全を保証する行動がとれるための根拠と方法を理解する。本科目の医療安全には事故防止と感染対策を網羅する。医療安全に関する法的根拠や組織体制の整備と効果的運用についても理解する。

看護学研究方法論
3年次

 看護学における研究とは何か? どのような意義があるのか? 看護の理論や哲学の発展にどんな関係があるのか? 何より看護実践にどのように役立たせることができるのか?これらのことを念頭に置きつつ、本講では、看護研究に関する基礎的知識を得ることを目的として、看護研究とは何か、研究実施の意義、研究プロセスである文献検索・検討、研究課題の明確化、研究デザイン決定と研究計画書の作成、研究を行う上での倫理的課題および研究成果の公表について学修する。
 併せて、臨地実習などで実践した看護に関する疑問や課題を多角的に検討し、看護実践に対する論理的な裏付けおよび結論を導く上で不可欠なケーススタディの概要と方法について理解する。

看護管理論
3年次

 〈基盤看護学実習Ⅱ〉の学びを活用して、保健・医療・福祉の現状を俯瞰し、看護が担うべき役割や責務について学ぶ。看護実践と看護管理は相互に関連しあい、実践をより良いものへと変革していくための看護管理の役割や機能について学び、看護管理の基本を理解します。
 また、看護師や看護実践に関する法令とその遵守の意義を学びます。 この科目は既習実習をはじめ、4年次の〈看護実践統合実習〉での学びの基盤となる学修と位置づけます。

看護とキャリアデザイン
3年次

3年次の既習実習終了後の時点での自身の看護実践を振り返り、自身の看護観を明らかにする。そのうえで、4年間の学修の統合に向けて、さらに自己の看護職としてのキャリアにおける進路について具体化する機会とする。

卒業研究
4年次

看護学研究方法論で学んだ研究方法を活用し、演習形式で発表・討議を重ねながら各自の研究テーマ及び研究計画を立案する。3年次までの授業や実習の経験を通して、自分が研究したいと思う専門分野を選択する。専門分野ごとに教員が2~5名の学生を担当し、研究計画を立案する。演習では、先行研究の検討を重ねながら、研究テーマを絞り込んでいく。発表と討議によって、最終的に研究テーマを設定し、適切な研究対象や調査方法、分析方法など研究方法を決定し、研究計画を立案する。

多職種協働論
4年次

保健・医療・福祉の統合が進む社会状況において、専門的立場からのサービス提供とともに各職種が連携・協働し総合的支援をすることが求められており、他職種の専門性の理解と職務の関連性や連携の在り方の理解が必須である。本科目では、地域包括ケアサービスを推進するうえで鍵となる保健・医療・福祉の多職種連携と協働の意義を理解し、看護実践に活用する能力(知識・技術・態度)を学修する。具体的な授業展開では、多職種連携・協働の実践やチーム医療の概念を学ぶ講義と学生の主体的学修を促進する方法を用い、実践事例を基に議論を深めて検討する。

クリティカルケア論
4年次

クリティカルケアを必要とする患者の身体的・心理的・社会的側面を理解し、患者とその家族に適切な看護援助のために、クリティカルケア看護の概念、特徴、患者の生命と生活を支える知識と技術について学修する。クリティカルケア看護の概要、クリティカルケアな状態にある患者の治療、患者と家族の心理的ケアについて理解する。

災害看護論
4年次

災害と言う特殊な状況を理解し、看護師として被災者救護活動に必要な知識と援助方法について基礎的知識や判断を学びます。具体的には災害時のトリアージ演習、被災対象者のフェーズに合わせた援助計画の立案の演習、地域アセスメントにもとづく救護所の設営演習を行います。
 また、授業を通じ、平時の看護場面においても災害看護の視点を持った看護活動ができるように学びます。また、自身の日常生活においても防災意識の高揚や災害ボランティアへの関心を高めることができるよう取り組みます。

看護実践統合演習
4年次

看護実践統合実習の経験のリフレクションを通して、実習および既習学修全般を統合し、看護専門職としての自身の今を確認する。社会や医療の情勢を理解したうえで、関心のある看護の課題に関するテーマ学修を通して、看護師の社会における使命を探求する。卒業後の自身のキャリアの育成のための課題と行動を明らかにする。

看護実践統合実習
4年次

看護基礎教育における最後の実習として、今までの実習および既習学修全般を統合し、保健医療福祉チームの一員として、看護を統合的かつ継続的に展開し、看護実践能力を高める。また、実習施設での組織的活動や、管理活動を理解し、看護の対象者に貢献するためのさまざまな取り組みの理解を通して、看護師の社会における使命を探求する。

自由選択科目

がん看護論
4年次

がんおよび治療による全人的苦痛を抱える者とその家族に対して、保健医療福祉システムとの連携を視野に入れ、患者と家族の生活の安寧と質の向上のための生きる力を引き出すとともに慈愛の看護につながる基礎知識・技術を学ぶ。
 具体的には、がん看護に関連する概念を理解し、がん看護にともなう倫理的課題、放射線療法、化学療法、手術療法および緩和ケアを受ける者ががんと共生を促す智慧の看護、療養生活を送る患者と家族のニーズ、ヘルスプロモーションを促すケア環境とチームアプローチ、施設-在宅および施設-施設間の移行期支援について学修する。

リエゾン精神看護
4年次

リエゾン精神看護の歴史と理念を学修し、リエゾン精神看護師が、精神看護の知識・技術を用いて、一般科も含めた精神的諸問題を抱える患者へのアセスメント、患者や家族への直接ケア、一般の看護師の対応困難事例への対応やコンサルテーション、さらに、看護師・医療従事者のメンタルヘルス支援、教育、研究などの活動を通して、良質な医療・看護の提供を目指していることを理解する。

家族看護論
4年次

「家族と看護」をテーマに、現代を生きる家族について、保健・医療・福祉・地域との連携や協働を通し、患者と家族を取り巻く看護のあり方について教授する。さらに家族看護をシステムや理論から探求し考察する。多様化する家族について、より広い視野から統合的に学び、家族看護の立場から医療者の援助方法、介入方法について、グループワークによる事例検討やディスカッションを取り入れながら理解を深める。

生活習慣病予防と看護
4年次

医療・科学技術の進歩や人々の生活習慣の変化等により、疾病構造が変化している。糖尿病、脂質異常症、心臓病、脳卒中、がん、歯周病、認知症などは、生活習慣が大きく影響して発症・進行する。これらの生活習慣病といわれるものは、日常の生活習慣を改善することによって、疾病の発症・進行を予防することが可能である。本講では、講義と演習を通し、生活習慣病についての様ざまな知見を学び、これを予防するための看護職の役割を考え、演習で看護の実際を学ぶ。

看護実践と倫理的課題
4年次

4年間の実習体験を手がかりに、看護の現場に潜む倫理的課題を学生同士のディスカッションを通し掘り下げる。倫理事例検討を行うために必要な倫理的知識(倫理原則や概念、看護者の倫理綱等)と倫理分析モデルの活用を講義と事例検討を通して学修する。事例検討では、看護師としての権利が侵害されている場面も取り上げ、倫理上の問題への介入の可能性について探求する。倫理的感受性を高め、看護倫理に支えられた日々の看護を実践していくための意思を育くむ内容とする。

卒業論文
4年次

この授業は、研究計画に沿って研究を実行し、研究データの収集からまとめ・発表までのプロセスを体験的に理解し、看護研究の実践力を習得することを目的とする。実際には、研究テーマに沿った研究方法に基づき、研究データの収集・整理・分析を行い、結論を出して、論文ならびに抄録としてまとめる。論文としてまとめた内容をもとに研究発表の資料を作成し、卒業研究の発表会を行い、相互の質疑応答を通して、研究テーマに迫る学びをする。なお、当該科目は、〈看護学研究方法論(必修)〉〈卒業研究(必修)〉の単位修得を条件として履修を認める。

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国際看護

必修科目

国際看護学
1年次

グローバル化の伸展と共に異なる文化的背景を持つ人々への看護実践が日常となっている。看護の対象となる文化的な存在である“人”への看護のためには、国際的な視野を広げ世界で生じている健康問題とその背景を理解する必要がある。本講は、日本ならびに発展途上国、高福祉国での健康問題と関連する世界情勢を幅広く取り上げ、国際看護の基本的知識ならびに国際看護の課題と将来展望について考えるための基礎を学び、グローバルマインドの涵養を目指す。

国際保健学
2年次

国際保健の概念と歴史、世界の保健・医療の現状と課題について概説し、母子保健、感染症、栄養に関する問題の要因と影響を解説する。また、国際保健と密接に関連するアジアとアフリカの貧困、文化、社会構造に関し論ずると共に、2国間・多国間協力、NGOなどの活動形態、活動内容と持続可能な開発目標、人間の安全保障について理解を深める。

自由選択科目

国際看護特講1(国際看護・アジア・アフリカ)
1年次~

アジア・アフリカの開発途上国においては、乳幼児死亡、妊産婦死亡、栄養失調、感染症などの健康課題や医療人材不足、社会保障の不整備などの医療制度の問題が存在する。本授業では、発展途上国の健康課題と医療事情を概説するとともに、アジア・アフリカの国の交流協定校より客員教員を招へいし、当該国の健康課題、医療制度と看護の活動について講義を行う。具体的な国の制度や文化、慣習の事例をもとに日本との違いを理解し、看護の在り方について考察する。

国際看護特講2(国際看護・欧米)
1年次~

現在の日本は、少子高齢化、社会保障費の増大、医療・福祉の確保等の問題・課題に直面している。本授業では、先進国の先駆的な医療制度、社会保障、看護実践を概説するとともに、北米などの先進国の交流協定校より客員教員を招へいし、当該国の歴史と社会的背景をふまえ、医療と福祉、看護実践について講義を行う。具体的な国の医療制度や社会保障、看護実践、文化等の事例をもとに日本の医療、看護、福祉の在り方について考察する。

国際看護研修Ⅰ(看護視察研修・アジア・アフリカ)
1年次~

研修先の医療制度、社会保障、健康状況、看護実践について理解し、医療と健康に関するグローバルな視野を育むことを目指す。研修は、乳幼児死亡、妊産婦死亡などが高く、医療サービスのアクセスや医療人材不足などの課題を抱える発展途上国において実施し、研修の学びをとおして、国際医療協力の支援の在り方について考察することを目的とする。研修においては、診療所ならび病院等の医療施設、地域保健活動の視察、医療従事者や地域ボランティアとの懇談をとおして、途上国の医療・健康課題の理解を深める。

国際看護研修Ⅱ(看護視察研修・欧米)
1年次~

研修先の医療制度、社会保障、健康状況、看護実践について理解し、医療と健康に関するグローバルな視野を育むことを目指す。研修は、先進的な医療サービスや看護ケア、社会保障の仕組みを有する国において実施し、研修の学びをとおして、日本の医療、看護の在り方について考察することを目的とする。研修内容は、診療所ならび病院等の医療施設の視察、福祉施設の視察、多様なニーズとそれに対応するサービスについて理解を深める。

国際看護研修Ⅲ(看護フィールド調査研修・アジア・アフリカ)
1年次~

研修国の医療制度、健康状況、看護実践について理解し、医療と健康に関するグローバルな視野を育むことを目指す。研修は、乳幼児死亡、妊産婦死亡などが高く、医療サービスのアクセスや医療人材不足などの課題を抱える発展途上国において実施し、健康課題の要因分析とその解決方法について考察することを目的とする。研修では、医療施設、地域保健活動の視察、フィールドワークとリサーチプレゼンテーションを行い、途上国の医療・健康課題の理解を深める。

国際看護研修Ⅳ(看護フィールド調査研修・欧米)
1年次~

研修国の医療制度、健康状況、看護実践について理解し、医療と健康に関するグローバルな視野を育むことを目指す。研修は、先進的な医療サービスや看護ケア、社会保障の仕組みを有する国において実施し、研修の学びをとおして、日本の医療、看護の在り方について考察することを目的とする。研修では、医療施設、医療従事者等へのインタビュー調査のフィールドワークとリサーチプレゼンテーションを行い、先進的な医療と看護実践の理解を深める。

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臨地実習

実習では、講義や演習で学んだ内容を実際の看護現場に応用し、経験を通じて看護学的な意味を見出しながら学習します。この過程で、単に知識や技術を習得するだけでなく、看護現象を科学的に分析し、批判的思考力を養うことが重視されます。

実習スケジュール

※3年次分野別実習と4年次春学期の実習については、グループにより順番が異なります。

実習科目

基盤看護学実習Ⅰ(対象理解)

看護の対象である患者と関わり、対象を理解するとともに、入院生活の場である病院環境を体験と共に理解する。また、看護師がどのようにその人の生きる力を引き出だし、生活行動を援助しているかを理解する。実習をとおして、看護学生としての責任や臨床の場で学ぶための態度を身に付けるとともに、「看護とはなにか」を探求し、自身の成長の方向性を描くことで、以降の学修の動機づけとする。

人間発達看護学実習

先行科目である「生涯発達看護学概論」ならびに「健康生活看護学概論Ⅰ」の学修を連動させながら、健康な子どもと高齢者が生活の場として利用している、保育園や老人福祉センター、デイケアサービスなどでの実習を通し、健康な人々の生活を支援する大切さとその意味を学ぶ実習とする。子どもおよび高齢者との関わりを通し、対象者の健康と生活過程、人間の発達段階の特徴、社会的環境(家族・集団・地域・社会など)との関連性を理解し、それらから受ける影響と支援の必要性について学ぶ。対象を患者としてとらえるのではなく、人間を出発点とし生活者としてとらえるための学修を促す科目とする。

基盤看護学実習Ⅱ(看護過程の展開)

これまでの看護基盤分野における既習科目の知識を活用しながら、その人との人間的な関わりを通して対象理解を深め、その人の個別性のあるニーズに応え、日常生活を整えるために援助を実施します。具体的には患者を受け持ち、看護過程を展開し、根拠の明確な生活援助を提供します。この過程から看護についての考えを深めるとともに、生きる力を引き出す看護を実践するための基礎的能力を養います。

療養生活看護学実習Ⅰ (急性)

周手術期の看護実践、救急外来での医療行為の見学を通して、急性の疾病や機能障害をもつ患者とその家族の健康上の課題を包括的に理解し、看護師として専門的援助を行うために必要な実践能力を養う。具体的には、周手術期にある患者を受け持ち、術前・術中・術直後および術後のアセスメント、看護課題の抽出、目標の明確化および看護計画を立案する。その看護計画に基づき、教員ならびに臨地指導者の指導のもとに個別的かつ生きる力を引き出す創造性豊かなな看護実践を行う。また、カンファレンスを毎日行い、他の学生の受け持ち患者についての情報を共有とディスカッションを通して共有学修を進める。上記内容に加えて、救急外来での見学実習を通して、救急外来の医療環境、看護師の役割、搬送される患者と家族に対するアセスメントの視点と援助について学ぶ。

療養生活看護学実習Ⅱ(慢性)

療養生活看護学および関連科目の基礎知識と技術を実践に活用し、慢性の健康障害を持つ患者およびその家族の健康問題を解決するために必要な看護を系統的に学修する。具体的には、入院中の慢性期あるいは終末期にある患者を受け持ち、看護過程(アセスメント、看護問題の明確化、計画、実施、評価)を展開する。また、生活の再調整・再構築が必要な患者への退院調整に向けた他職種との連携・協働の実際について、外来や退院支援部署の見学実習を通して学ぶ。さらに、看護実践を通して専門職としての倫理観や資質を養う。

生涯発達看護学実習Ⅰ(子どもと家族の看護)

生涯発達看護学概論、生涯発達看護論Ⅰ、生涯発達看護論Ⅱ、人間発達看護学実習を踏まえ、実習に出向く。また、子どもの成長発達や疾患と看護についての事前学修と看護技術の確認を行し実習に臨む。
実習では、入院している子どもの看護を通し、さまざまな成長・発達段階にある子どもとその家族が抱えている健康問題について、個別性を踏まえた看護過程の展開を学修する。それにより導き出された看護ケアや日常生活援助を実践し、それに対する子どもと家族の反応から自身の看護実践を振り返り、子どもの看護について学修する。さらに、その健康問題に対し、QOLの向上につながる小児看護に必要な看護を実践するための基礎的知識、技術、態度を修得する。

生涯発達看護学実習Ⅱ(周産期の看護)

2週間の実習期間中に、母子とその家族に必要な援助の実践を通し、母子を取り巻く環境および、対象のニーズにあった母子への継続的支援の実際を学ぶ。
1.周産期ケアの概要と特徴について理解するとともに、継続的な妊産褥婦の生活支援についての実際を学ぶ。
①母児を受け持ち、安全で安楽・快適な産褥経過が過ごせるよう看護過程を展開し、看護ケアを実践する。
②産婦の個別性を考慮したケアについて学び、家族も含めた看護援助の理解を深める。
③妊婦健診、母乳外来等の外来実習から、妊産褥婦の対象理解を深め、継続的な生活支援について学ぶ。
2.地域での育児支援の実際について、母子への継続的視点を踏まえて学ぶ。

健康生活看護学実習Ⅰ(高齢者の健康)

高齢者の生活援助を通し、加齢変化や病状に伴う身体的・心理的・社会的変化が日常生活にどのように影響しているかを学ぶ。加えて多様な価値観や生活様式に応じた包括的なアセスメントを行い、家族をふまえた生活の再構築やストレングスの視点に基づく生活機能の維持・改善にむけた創造的な援助を指導の下で実施する。また、療養の場の特性をふまえ、ケア継続をするための多職種連携や連携における看護の役割、高齢者の療養生活環境の移行に伴う支援、老衰に伴うエンドオブライフにある高齢者と家族の支援について学ぶ。

健康生活看護学実習Ⅱ(心の健康)

こころの健康問題や精神障害を抱える人々の理解を深め、その人らしい生き生きと自立した生活が送れるように看護師として必要な援助ができる基礎的な能力を養う。

健康生活看護学実習Ⅲ(地域在宅生活の健康)

訪問看護ステーションと地域包括支援センターでの実習を通し、地域で暮らす人々の様々な健康問題解決のために、生活や地域及び生涯を通じた視点をもった看護活動の展開について学修する。また、保健医療福祉チームとして多機関・多職種との連携及び協働について学ぶ。

看護実践統合実習

看護実践統合実習の経験のリフレクションを通して、実習および既習学修全般を統合し、看護専門職としての自身の今を確認する。社会や医療の情勢を理解したうえで、関心のある看護の課題に関するテーマ学修を通して、看護師の社会における使命を探求する。卒業後の自身のキャリアの育成のための課題と行動を明らかにする。

実習先一覧

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客員教員

本学部では、毎年、交流校から客員教員を招へいし、国際看護学、国際看護特講などの講義や、特別ゼミなどを担当していただいています。各国における看護の実態や医療課題についての学習を通じて、学生のグローバルマインドを育てることに、尽力していただいています。

※情報はすべて招聘当時のものです

アメリカ The United states of America

ジーン・オコンネル

所属:カリフォルニア大学サンフランシスコ校 看護学研究科 臨床准教授
専門:看護管理
主な職歴:サンフランシスコ総合病院CEO(1998-2009)
招へい学期:2014年度前期

ベサニー・フェニックス

所属:カリフォルニア大学サンフランシスコ校 看護学研究科 臨床教授
専門:精神看護学
招へい学期:2015年度前期

メアリー・フォーリー

所属:カリフォルニア大学サンフランシスコ校 看護学研究科 臨床教授
専門:看護管理
主な職歴:アメリカ看護師協会会長(2000-2002)
招へい学期:2016年度後期

エンジェル・チェン

所属:カリフォルニア大学サンフランシスコ校 看護学研究科 臨床教授
専門:小児看護学
招へい学期:2017年度後期

ロザリンド・ドリッサ

所属:カリフォルニア大学サンフランシスコ校 看護学研究科 臨床准教授
専門:家族看護学、精神看護学
招へい学期:2018年度後期

メリアン・ハルトグレン

所属:カリフォルニア大学サンフランシスコ校 看護学研究科 臨床助教
専門:小児看護学
招へい学期:2019年度後期

フィリピン Republic of the Philippines

フィデラ・アンサレ

所属:キャピトル大学 看護学部 教授・学部長
専門:地域看護学、老年看護学
招へい学期:2013年度後期、2014年度後期、2017年度前期

ハーリー・オントイ

所属:キャピトル大学 看護学部 臨床講師
専門:地域保健学
招へい学期:2013年度後期

イベッタ・バター

所属:キャピトル大学 臨床助手
専門:母性看護学
招へい学期:2014年度後期

ジョセフィナ・ツアゾン

所属:フィリピン大学 看護学部教授
専門:成人看護学、公衆衛生看護学
招へい学期:2015年度後期

ハニルー・オポンダ

所属:キャピトル大学 看護学部臨床講師・学部長補
専門:精神看護学
招へい学期:2017年度前期

カピストラノ・ベリンダ

所属:イースト大学 看護学部 教授・学部長
専門:成人看護学
招へい学期:2019年度前期

フローリー・メイ・オーガスティン

所属:イースト大学 看護学部 助教
専門:母性・小児看護学
招へい学期:2019年度前期

韓国 South Korea

パク・ジェソプ

所属:仁済大学 韓国学部 教授・国際部長
専門:韓国文学並びに安昌浩氏の研究
招へい学期:2015年度前期

オ・ジナ

所属:仁済大学 医学部看護学科 教授・学科長
専門:小児看護学
招へい学期:2015年度前期

ユン・スッキ

所属:仁済大学 医学部看護学科 教授・副学部長
専門:老年看護学
招へい学期:2016年度前期

ザンビア Republic of Zambia

キャサリン・ンゴマ

所属:ザンビア大学 看護学部 上級講師・学部長
専門:母子保健、エイズ、地域保健
招へい学期:2018年度春学期

エチオピア Federal Democratic Republic of Ethiopia

ソロモン・エミシュ・アオケ

所属:バハルダール大学 健康科学 学部長
専門:救急医療・急性期看護
招へい学期:2023年度春学期

ムラット・ティルフィ・バイ

所属:バハルダール大学 公衆衛生学 助教授
専門:応用栄養学
招へい学期:2023年度春学期

ドイツ Federal Republic of Germany

ノーマ・フス

所属:エスリンゲン応用科学大学 社会福祉・教育・看護科学学部 教授
専門:看護理論、看護開発、看護研究、倫理と看護実践
招へい学期:2023年度秋学期

ぺトラ・ウィホフスキー

所属:エスリンゲン応用科学大学 社会福祉・教育・看護科学学部 教授
専門:地域保健、ヘルスプロモーション、住民参加
招へい学期:2023年度秋学期

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履修モデル

「創価コアプログラム」による『創造的人間』の素養としての「知力」と「人間力」の涵養を目指す共通科目群を基盤として、教育目標「生命の尊厳を基調とし、生命力を引き出す慈愛の看護を実践できる人材の育成」を系統立てて行う必要性をふまえ、専門科目を次の4つの分野〈看護医科学分野〉〈看護基盤分野〉〈看護実践分野〉〈看護実践応用分野〉と臨地実習で編成しています。