栄養 Nutrition

日本での事前学習については、たくさんの話し合いを行ったがテーマがなかなか定まらず、最終的には心筋梗塞と食生活の関係性についてリサーチすることになりました。しかし、メンターやSAと話し合った結果、心筋梗塞だけに絞ると難しいとのことなので、フィリピンの死因1位の心疾患とフィリピン人の食生活についてリサーチを行うことになりました。
フィールドリサーチでは20代から40代の男女24時間以内に食べたものや1週間にファストフードに行く回数、食生活が疾患の要因となる意識を持っているか等のアンケートをとりました。CUの学生や先生、私たちの宿泊先のMallberry suites hotel のフロント等の従業員、貧困層の多いバランガイ地域のプントの計3箇所で調査を行いました。それぞれが主に1対1でアンケートをとりました。いろんな方とコミュニケーションをとることが出来ました。皆英語を必死になって使い、時には思うように英語が使えず悔し涙を流す場面もありました。SAやメンター、アンケートに答えてくれた全ての人のおかげでなんとかアンケートをとり終える事ができました。
SAのキフは本当に皆を楽しませることが好きで、優しくて紳士に振舞ってくれました。メンターの先生と英語のやり取りが上手くいかない時、キフは一生懸命私たちに分かりやすく説明してくれました。自分をさておき私たちのためにたくさん尽くしてくれて、重い荷物を持ってくれたり、写真をいつも撮ってくれたり、面白い話で笑わせてくれたり、リサーチの心配をして夜遅くに連絡をくれたり、常に私たちを楽しませようとしてくれました。
キフの実家にも行って、キフのお母さんにも会いました。数十分の面会だったにもかかわらず別れの際には涙を流されていました。本当にSAとの思い出はありすぎて書ききれません。SAがいなかったら私たちは何も出来ませんでした。そのくらいSAは私たちにとってかけがえのない存在です。メンターの先生もいつも私たちにno stressと声をかけてくれて、気遣ってくれました。私たちのグループ進度が悪く迷惑をかけてしまったけれど、私はあなたたちのママよと心強い言葉をくれました。
今回のリサーチを通して学んだ事は、学習面に即して言えば、フィリピン人の食生活は非常にオイリーで、料理方法は揚げ物が一番多く、肉とライスが食べたもので一番多かった。そしてこれらの食生活を続けていると病気にかかりやすくなると理解している人が大半にもかかわらずそれを続けています。それは経済的な面や栄養知識不足等様々な要因が関係しているということが分かりました。そして、アンケートを1対1でとるということで人と人との繋がりを感じました。言葉は完全に通じなくても、お互いがお互いを分かり合おうとする、心は通じ合う、そんな風に感じた気がします。また、ハードなスケジュールのなかで上手く時間を使いながら学習を行い、本当に皆頑張ったと思います。SAやメンターCUの学生沢山の人との絆を強く感じた研修でした。
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