2023年度の春学期の「地球平和共生コース」（前カリキュラムでは「国際平和・外交コース」）の授業「国際平和・外交チュートリアル」の5/31の回（「地球市民社会演習②」）ではJICAの直営専門家であられる宇原英美氏をお迎えし、赴任先のパキスタンからオンラインでレクチャーをいただきました。


宇原氏からは、最初に国際教育協力分野のキャリアパス概要についてご紹介いただいた上で、ご自身のこれまでの国際教育協力分野でのキャリアパスについて様々な角度から貴重なお話をしていただきました。また、事前に学生から寄せられた様々な質問について、ご自身のキャリアパスへの質問とその他の質問に分けられたうえで、キャリアパスについての質問に対してはキャリアパスのお話ごとに丁寧にお答えくださいました（例えば、①「なぜ大学院進学したのか」、②「なぜ民間就職をファーストキャリアに選択したのか」、③「NGOからJICAに移った1番の理由は何か」、④「パキスタンで行った印象に残っている支援は」、⑤「JICAで民間やNGOの経験が活きたか」など）。
また、その他の質問については、JICAの教育協力について、教育協力全般について、国際協力全般の３つに分けたうえで、一つひとつに丁寧に答えてくださいました。
大学卒業後、大学院、デロイトトーマツ、セーブ・ザ・チルドレン、JICAジュニア専門員、JICA直営専門家と様々なキャリアパスを経験されてきた宇原様の話は、学生にとって自身の今後の進路を考える上で非常に有益であったようです。


講義を通して学生からは、「宇原さんのキャリアの決定における理由や背景、そこで得られたものなど事細かく述べられており、現役の大学生にとって非常に有益なものになりました。また、質問に対して誠実に答えられていて、時間のない中そこまでやってくださる姿勢にとても驚きました。印象的だった点としてはキャリア形成の中で、自らの志す業界で活躍するために必要なスキルを分析して、自分がやらなければならないことを自覚して実践していたことでした。簡単そうなことでありながら、なかなか理想通りにいかないキャリアのビジョンを確実に達成する手段を持っていて、本当にすごいなと思いました。また、今後のキャリアプランをすでに考えていて、その密度を参考にしていきたいと感じました。自分に足りていないところが分かったので、もっと努力していきます」などの声がありました。
皆さんも「地球平和共生コース」で学び、卒業後のキャリアに繋げていく貴重な機会を手にしてみませんか。