本学法学部では2015年度から「まちづくり八王子フィールドワーク」（八王子市連携講座）を開講しています。本授業は「八王子市の地域社会を実際に観察し、直面している課題を発見し、それを解決する政策を提案する」というものです。担当教員は和足憲明准教授です。

今年度は「中心市街地（八王子駅北口周辺）の活性化」をテーマとして8月1日～9月7日に実施されました。最初に学生たちは、八王子市「未来デザイン室」と「市街地活性課」による出前講座を受講します。出前講座の内容は、前者が「市の特長と基本計画」、後者が「中心市街地活性化に向けた取り組み」でした。次に、出前講座を踏まえてグループごとに計画書を作成します。その後、現場を視察することになります。まず8月25日午前に、「市街地活性課」の案内のもと、八王子駅北口周辺のまち歩きを行いました。具体的な訪問先は、①マルベリーブリッジ、②西放射線ユーロード、③まちの駅八王子・CHITOSEYAなどです。次に同日午後、グループ単位に分かれて八王子駅北口周辺の視察とインタビューを実施しました。学生たちは現場視察を踏まえて政策提案の準備を行い、9月7日には最終成果報告会を開催し、八王子市の政策担当者から講評をいただきました。

参加した学生（法学部・2年）たちは、「現状分析から課題を抽出し政策を提案するという方法論について、現場のリアリティを持って実践的に学ぶことできました」とその成果を述べています。

また、八王子市市街地活性課・主任の川口楓馬様からは「学生の提案は綿密な調査に基づく現実的なものであり、市役所入庁3年目レベルの高い水準のものもありました」と好意的評価をいただきました。