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  • 法学部「人間の安全保障ワークショップ」の授業で元JICA(国際協力機構)研究所所長の北野尚宏氏(早稲田大学理工学術院国際理工学センター教授)が講演がされました

2023年12月26日 12時00分

法学部「人間の安全保障ワークショップ」の授業で元JICA(国際協力機構)研究所所長の北野尚宏氏(早稲田大学理工学術院国際理工学センター教授)が講演がされました

元JICA(国際協力機構)研究所(現・国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所)所長で早稲田大学理工学術院国際理工学センター教授の北野尚宏氏が、2023年11月15日に行われた法学部の「人間の安全保障ワークショップ」の授業において「ODAと人間の安全保障」とのテーマで講演をされました。

講演では、現在、世界的にグローバル・ガバナンスの形が変わりつつあることが指摘されました。その中で、中国が2013年に提唱し10年が経過した一帯一路構想の現状と課題と共に、SDGとリンクさせたグローバル開発構想(GDI)の提唱やアフリカとの関係強化など新たな取り組みを中国が展開している様子などが紹介されました。日本についても、周囲の国際情勢や安全保障環境が大きく変化する中において、新たな時代の人間の安全保障の必要性を主張されました。さらに、今後の国際的な支援のあり方などについては、都市間協力やプラネタリーヘルスなどの新たな概念の可能性について触れられました。

また北野氏は、受講した学生が事前に提出した質問内容について南北格差、環境と開発、中国、世界情勢の構図に関するものなどに整理され、それをもとに学生の関心に沿って丁寧に回答しながらお話しされました。

講演を聞いた学生からは、「中国の途上国支援について一定の知識はあったものの、GDIの取り組みについて、これほど大規模なプロジェクトを中国が主体となって行い、そこに多くの国が参加していることに驚いた。」といった声や、新たな概念に刺激を受けて、「プラネタリーヘルスという地球の環境が悪化していけば我々人間社会の健康が損なわれるという言葉を学び、そのためには国家間同士の協力というよりも都市間同士のネットワークやパートナーシップが重要とだと感じ、グローバル・ガバナンスというよりローカルに焦点を置いた環境や福祉、貧困、経済などに対するガバメントが将来必要となってくるのではないかと考えました。」などの感想がありました。

ページ公開日:2023年12月26日 12時00分
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