2015年11月27日

「まちづくり八王子フィールドワーク」レポート第1回

高齢者班Bグループ
片山貴博、高岡美幸、土切さつき、山崎静香
「まちづくり八王子」フィールドワークは、八王子という一つの「まち」のケース・スタディーズを通して、政策課題を総合的に学ぶ、「地域連携型プログラム」です。法学部の新カリキュラムとして、本年の夏休み期間に実施されました。

政策課題別にグループに分かれ、行政や自治会、NPO、企業の方に直接ヒアリングをしながら、実際にまちを歩き、八王子の魅力と課題を学びます。フィールドワークを通じた研究成果は、八王子市職員の前でプレゼンし、ご講評をいただきます!

今回は、高齢者班Bグループのレポートを紹介します!
フィールドワーク先はどちらですか。
私たちは、八王子の「高齢者問題」に焦点を当て、とくに「高齢者の社会参加」というテーマから、フィールドワークを行いました。具体的には、以下の3施設を訪問しました。

① 八王子市ふれあい・いきいきサロン(犬目ふれあい広場ひまわり)(8月10日)
② 八王子市高齢者活動コーディネートセンター(八王子センター元気)(8月13日)
③ 八王子市犬目町会館(老人会)、犬目町会副会長宅(8月14日)
フィールドワークの内容について教えてください。
高齢者が社会参加するための制度や施設に、①広報、②資源(人材・お金)、③地域のつながり――の3つの要素は十分なのか。私たちは、この問いを検証することを、フィールドワークの目的にしました。高齢者が制度・施設を知るために、また、利用を促進していく上で、これら3つの要素がとても重要であると考えたからです。

まず、①広報、③地域のつながりに関しては、サロン、老人会へのインタビューで、広報誌よりも、口コミや近所づきあいから情報を得ることが多いということが分かりました。また、②資源(人材・お金)に関しては、各施設でばらつきはあるものの、おおむね充足しているという声が聴けました。

私たちが当初考えていたものと、実際の課題は少し異なっていました。フィールドワークを通して新たに浮かび上がってきた課題は、外から転居してきた人や閉じこもりがちな人に対するアプローチ、また、高齢者の中でも男性の社会参加が消極的であるという点でした。
そこで、私たちは、これらの課題を克服するための方策を徹底的に話し合い、成果報告会で、新居者の歓迎パーティーの開催、男性限定のサロンの設置、世代間交流の機会の増加といった政策を提案させていただきました。
フィールドワークで得られたことや感想を教えてください。
このフィールドワークを通して、現状の問題を自分の足で確かめることがいかに重要であるかということを実感しました。インターネットで調べた情報をもとに学ぶのと、実際に現地で確かめながら学んでいくのとでは、問題への関心の持ち方が全く異なります。
また、地域の方々と直接交流することができ、問題を確かめること以上のものを得ることができました。というのも、私たちのグループでは高齢者の方と話す機会が多くありましたが、「若い人と話すと元気になれる」と言ってもらえ、私たちも元気になり、社会に貢献することや学ぶことへの意欲が一段と湧いてきました!

最後に、グループ内で、「問題をどう解決するか」、様々な案を出し合ったことは、最も悩むところでした。しかし、成果報告会で、私たちの提案に八王子市の方が関心を示して下さったことは、非常に嬉しかったです。

「まちづくり八王子」フィールドワークは、実際に施設や団体を訪問することで、リアルな状況を知ることができる非常に充実した授業でした。ここでの学びを、公共政策ワークショップや自身のキャリア形成につなげていきます。本当にありがとうございました。

ページ公開日:2015年11月27日
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