情熱を燃やして
教員採用試験 合格体験記17
創価大学通信教育部に入学後は派遣社員として工場で勤務しながら勉強をしました。
そんな中、知り合いから紹介してもらった児童福祉施設での夜勤業務の仕事があり、少しでも子どもたちに関われる仕事がしたいと思い、挑戦しました。
そこでは、強度行動障害のある利用者さんや、重度の障害のある子どもたちがいました。子どもたちの苦しんでいる姿を見て、正直精神的に辛くなることもありましたが、「誰も置き去りにしない」ことをモットーに一生懸命関わりました。
また、夜勤業務と学業との両立は難しかったですが、創立者に誓った通り絶対に2年で卒業することを胸に決めていました。
創価大学通信教育部を無事2年で卒業後、常勤講師として実習先だった公立小学校に勤務しました。
勤務したその年は英語専科を経験し、途中から病休になられた先生の代わりに特別支援学級を任せていただくことになりました。
児童福祉施設での勤務をしていた経験を活かして働ける日々が楽しく、子どもたちの日々成長していく姿が嬉しかったです。しかし、7人の学級の子どもたち全員に力をつけさせたいと思えば思うほど授業準備は大変で、その他の仕事にも追われる日々でした。
朝から遅くまでの勤務の中で勉強をする気力も残っておらず、教採の勉強はできませんでした。
そんな中、職場の先生が受験するとのことで、記念受験のつもりで受けた教員採用試験の1次試験に合格できました。
そこからは、勤務や研修の合間を縫って、面接対策や模擬授業の準備を始めました。
一人では全くいいものができないので、たくさんの先生に見てもらい、準備をしました。正直、実力や技術のようなものは他の先生や受験者には劣っていたと思います。しかし、「誰も置き去りにしない」という情熱だけは人に負ける気はしていませんでした。
その結果、筆記試験や実技試験などの点数はとても悪かったですが、面接と模擬授業の点数が良かったおかげで合格することができました。
私は全く勉強をしていなかったのでアドバイスなどできませんが、通信教育部のみなさんはとても大変な日々を送っておられると思います。
正直、勉強する時間を確保することは難しいです。しかし、教員採用試験は周りを頼ってください。周りを頼って自分を磨くことができる機会だと思います。いい授業は一人で考えていてもできませんし、面接対策や、小論文、集団討論など全て自分の実力で戦おうとするとうまくいきません。ですので、みなさんの周りの人に協力を仰いで、対策をしてください。
これからも私は「誰も置き去りにしない」学級を作っていき、創立者に勝利のご報告ができるよう、日々教育現場で戦っていきます。
やまかわ あきと Yamakawa Akito
[出身地]
三重県
[合格地域]
三重県
[一日の勉強時間]
なかな勉強時間が確保できませんでしたが、面接対策や、模擬授業の練習、自己申告シート(エントリーシートのようなもの)を準備して臨みました。
[気分転換やストレス発散など]
大学で出会った先輩教員に相談したり、実際にお会いして励まして頂いていました。