「誓」教員採用試験合格体験記

2024年度合格体験記

2024年度に実施された教員採用試験の合格者の方に体験を綴って頂きました。

~通教から大学院へ~
創大での学びを通し、人生の最終章は「太陽」の教育者を目指して

教員採用試験 合格体験記22

K・Nさん(東京都)
2021年度教育学部児童教育学科 3年次編入学
2024年度創価大学教職大学院   入学

通信教育部への最初の入学

私は、十代後半から原因不明の体調不良に悩まされるようになり、大学進学も断念せざるを得なくなりました。それからは断続的に寝たり起きたりの日々が数年続きましたが、ようやく英語教室の講師として働けるようになると、沸々と向学心が湧き、ここで初めて創大の通信教育部の児童教育学科に入学しました。
その時の夏期スクーリングや夜の学光祭での爆発的な盛り上がりは今でも懐かしい思い出です。
しかし段々と仕事と勉強の両立が困難となり、今は何を優先すべきか相当悩み、通教の先輩方にも相談して、通教の勉強はここで一旦やめることにしました

二回目の入学

その後、会社の一般事務職員として働く中で、体力の向上が実感できるようになった30代前半に、ここで再び通教の勉強を始めようと決意致しました。その時は、当時一番関心のあった法律を学ぼうと通教法学部法律学科に改めて再入学しました。
ここでも仕事と勉強の両立に悩まされましたが、通教の友人達とも励まし合いながら通勤の合間に教科書を開いて勉強に励む中で、無事卒業を勝ち取ることができ、自分にようやく自信がもてるようになりました。
2004年の3月19日の卒業式での創立者の慈愛あふれる眼差しを今でも忘れることはできません。その後の数年間は医療系財団法人の職員として充実の日々を送っておりました。

教員への道

しかし、このまま順調に続くと思われた私の体調もまた再び原因不明の不調に見舞われるようになり、やむなく退職しました。以後は、派遣社員等として働きながら、自分の今後の人生を悔いのないものにしていくにはどのような方向に進むべきか前向きに思案する日々が続きました。
同僚からも「もったいない、もっと川村さんにふさわしい仕事に就いた方がいいよ」と後押しの励ましを受けながら、ある日ふと通信教育部の広告を目にしたときに、「そうだ!教員という道がある。もしかしたら今の自分だったら教員になれるかもしれない。」と直感的に思ったのです。

教員という職業なら、今まで自分の思うようにいかなかった生活など様々な経験を通して、より多くの子どもたちを励ませるのではないかと強く思いました。
そして「創価教育学を体現する教員になろう」と決意し、通教の児童教育学科に3年次編入学という形で約30年ぶりに再入学を致しました。それからは、通勤の電車内での時間を勉強時間にあてて必死に仕事と勉強の両立に励みました。この時に、社会人生活を通して自身の生活能力スキルも多少は向上していたので、今までの苦労は嘘のように2年間で小学校の教員免許を無事取得し、2023年3月に卒業することができました。

夏期スクーリングの模様

期限付き教員として小学校に勤務

そして、4月からは期限付教員として東京都内の小学校に勤務させて頂くことになり、第2学年を担当させて頂きました。子どもたちとの格闘の日々は毎日がダイヤモンドのごとき不滅の輝きを放って、今も私の胸中を照らしてくれております。
しかし、1学期を終えた時点で自分自身の力不足を痛感し、教師としての力量をどう上げていくかについて、真剣に悩むようになり、これからの不測の時代に即した授業を展開していくには、何よりも自分自身の「意識の変革」が必須であることを痛切に感じていました。

また、今までは働きながら勉強をしてきたので、一度ここで「腰を据えて」勉強に集中し、まとまった思索の時間を作り、どのような状況下にあっても子どもたちに的確に対応できるよう自身の論理的思考を高めたい気持ちも高まってきたのです。

大学院への進学

そこで教職大学院の存在を知り、そこに書かれていたプロフェッショナルコースの理念が自分の求める教師像と一致していたこと、更にオンライン説明会で教職大学院の先生からもお話を伺う中で、教職大学院での学びを通して、自分の教師としてのスキルを上げて現場に戻り、一日でも長く働いて教育者としての使命を果たしたいと大学院への入学を決意し、2024年4月に入学を果たしました。
教職大学院では、今の時代に即した授業の目的と意義、学級経営や児童理解を深めていくための具体的な実践方法を学び、研究した上で、各教科の授業内容を更に向上させるための模擬授業を展開し、皆の前でプレゼンテーションして深め合い、講評をし合う等の授業科目が設けられています。

創価大学 教職大学院のキャンパス

そこで、授業に携わって下さる先生方の深い教育への思いを通して、私は自分が教壇に立っていた時に取り組んできた教員としてあり方の振り返りと今後、再び教壇に立った時の学級経営や子どもたちとのかかわり方についてより具体的な展望を見据えた上での再考をすることが出来ました。また、仲間の院生達は皆一様に、大好きな子どもたちにより良い授業を展開していきたいという誠実な思いが全身に漲っており、彼らと一緒に模擬授業や各課題のプレゼンテーションを展開することで、日々新たな発見と感動の毎日を送ることができ、感謝の思いでいっぱいです。
そして本年、東京都の小学校教員採用試験に合格することができました。現在は、教員としての実践力を磨くために、教職大学院の実習生として、都内の公立小学校で、半年にわたる実習研究に日々奮闘しています。

授業の模様

最後に

創立者は「人類の闇を破り、未来を照らし出すことができる光は、『教育』という太陽である」と綴ってくださいました。
この言葉を自身の心に刻み、通教での学修、そして教職大学院での学究生活を、今後の教育者人生の新たな基盤としていけるよう勉学・研究に励んで参ります。

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教員採用試験に向けた対策について

教員採用試験 合格体験記21

H・Nさん(東京都)
2023年度教育学部児童教育学科 3年次編入学

通教への入学

私は大学を卒業後、大学院に進み、教育とは関係のない学問を学びました。大学時代から続けていた塾講師のアルバイトや小学校の特別支援学級の介助員の経験などを通して、「小学校の教員になりたい」と思い、創大通教で小学校の教員免許を取得し、小学校の教員を目指すことにしました。

学びについて

通信教育は、仕事と学業の両立が大変でした。なかでも学業は、教職に必要な単位の取得と教員採用試験対策の2つがあります。
教職科目の単位習得にはスクーリングとレポートの2つがあり、自分の勉強のスタイルに合わせて、どちらを多く取るかを選択していました。私は、レポートを書く方が時間の融通が利くと思い、レポートを多くとっていました。他の通教生は、スクーリングを多くとっている人もいました。

教員採用試験に向けた対策について

教員採用試験の対策としては、まず、過去問を解くのがいいと思います。東京都では1次試験で教職教養、専門教養(小学校全科)、論作文の3つがあります。
私は、受験する年の2月下旬から前年度の過去問(教職教養、専門教養)を解きました。そして、丸つけの際に、解説を読むとともに、時事通信出版局の要点理解シリーズ、教員養成セミナーなどで調べました。過去問からある程度、自治体ごとの傾向が分かると思います。そこから、合格点に足りていないところを重点的に学習するのが良いと思います。

筆記試験対策

教職教養については、はじめて過去問を解いたとき、5割程度でした。東京都では出題数が多い教育法規と教育心理を中心に対策しました。特に、東京都の1問目は、日本国憲法と教育基本法の決まった箇所から必ず出題されるので、しっかりと対策すれば得点できます。他には、細かすぎる知識に関しては、深追いしすぎないのも大切かと思います。例えば、要点理解シリーズに掲載されていないところから出題された問題などは、過去問の解説のみを読んでおくぐらいでもいいと思います。正直、満点ではなく、合格点(7割くらい)取るのを目指すのであれば、要点理解シリーズの知識を頭に入れておけば大丈夫だと思います。

専門教養に関しては、小学校の全科目から出題されます。その中でも、国語、社会、算数、理科、英語は2問以上出題され、他の4科目に関しては基本1問出題なので、私は5科目を中心に学習をしました。
過去問を解いた時点である程度、解けている状態(7割程度)だったため、社会、理科の学習指導要領を中心に対策しました。この5科目の中で苦手科目があるという場合は、そこを重点的に対策するのがいいと思います。

論作文では、指定用紙をちゃんと印刷し、過去問を解くのが大切だと思います。1回自分で書いてみて、大学の先生に見てもらい、添削を受けるのがいいと思います。私は、2回ほど添削を受けてから、本番に臨みました。

面接対策

東京都の2次試験では面接がありました。大学の面接講座を受け、少し練習をしました。2次試験前に自分で書く面接票を中心に質問されます。面接時間は40分もあるため、1つの質問に対して、深堀されました。「自分がなぜ教員になりたいのか」をしっかりと面接官に伝わるように話せるかが大切だと思います。あとは、日頃から教育に関するニュースや知識にアンテナを張っておくと思います。例えば、教育新聞や教員養成セミナーなどがおすすめです。特に教員採用セミナーは毎月教員採用試験に関する情報を中心に掲載されるので、自分で買って読んでおくのがいいかなと思います。

大切なのは、自分の中にある知識や情報をいかに相手にわかりやすく伝えることだと思います。これは、教員としても必要な資質・能力だと思います。あとは、一番やりがちなミスとしては、「質問されていることに答えていない」ということでしょうか。緊張すると思いますが、「聞かれていること」に対して答えていくといいと思います。

最後に

教員採用試験に向けた学習方法について長々と書きましたが、大切なのはしっかりと自分と対話することだと思います。
「自分がどうしたいのか」「なぜそうしたいのか」を深く考え、自分の道を決め、行動していくことが大切だと思います。その中で、通教の仲間と切磋琢磨し合い、日々精進していければと思います。
私も、今後、周りへの感謝を忘れず、一教員として、日々成長していきたいと思います。

Profile

【出身地】東京都
【合格地域】東京都
【一日の勉強時間】平日:1時間 休日:3時間
【気分転換】・好きなYou Tubeを見る ・野球観戦 ・寝る
【使用していた教材】
・東京都の教職教養過去問(協同教育研究会)
・教職教養の要点理解(時事通信出版局)
・小学校全科の要点理解(時事通信出版局)
・教員養成セミナー(時事通信出版局)
 

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息子の担任の姿を通して感じた教員の魅力

教員採用試験 合格体験記20

K・Rさん(埼玉県)
2020年度教育学部児童教育学科 1年次入学

教員を目指したきっかけ

私は高校を卒業後に就職し、約19年間教育と全く関係のない企業の製造業務に携わっていました。
息子が小学校に入学し、毎日楽しく学校に通うものと思っていましたが、思いとは裏腹に学校に行きたくないと言い始めました。
シングルマザーで息子と二人暮らしの私は、息子が学校に行けないとなれば、仕事を休まなければならず、有給休暇はどんどん減り、焦りと不安がありました。
そんな中、親身に話を聞いてくださったのが息子の担任のS先生でした。平日の遅い時間でも私の話を聞いてくださり、「低学年の男の子は多少やんちゃなくらいがちょうどいい」という言葉に助けられました。息子の勉強に関しても根気強く付き合ってくださり、学校の宿題をするのが苦痛だった息子でしたが、1年生の終わりには漢字ドリルを最後のページまできれいな字で書ききることができ、担任の先生に誇らしげに見せていた姿は今でも鮮明に覚えています。
担任をしてくださった先生に尊敬の念を抱き、私もいつかこんな先生のように地域の子どもたちを見守り、育てられるような存在になりたいと思い、小学校の教員を目指すようになりました。

創価大学通信教育部へ

経済的な状況により、今の仕事を辞めずに大学の単位を取れることが大前提で、通信で学べる大学を3つ程度資料請求して、カリキュラムや取れる資格、費用などを何度も確認しました。
その中で費用が断トツに安かったのが創価大学です。これならボーナスを何年か貯めて通うことができるし、仮に最短の4年で卒業できなくても、なんとかお金の工面できると決心し、3年ほどお金を貯めてから入学しました。

苦労した学修

入学した年はちょうど感染症が流行りだし、大学側も想定外の事態だったと思います。
様々なことが変更になり、私はそれについていけなかったので、履修登録もよくわからず大学からおすすめされたものをそのまま登録。教科書を一度読んだだけでは頭に入らず何度も読み返したり、わからない言葉があればその都度調べたりして、とにかく時間がかかりました。学修に慣れることのできないまま、1年目はあまり単位を取ることができませんでした。特に自分が書いたレポートに自信が持てず、提出するのに何日も悩みました。
勇気を出して提出しても評価が返ってくる間は生きた心地がせず…。
そんな思いで待っていて、初めて合格の評価が返ってきた時は本当に嬉しかったです。

オンラインスクーリングの模様

教員になる決意を固める

教員採用試験の受験は、3年目あたりまで現実的に考えていませんでした。というのも過去問を解いてもすごく難しく、周りからは「免許を取ることはできても試験に合格するのはすごく難しいみたいだよ」と言われてきたからです。しかし、勉強を進めていくにつれて教育現場で必要な学習指導案の作成や模擬授業の練習などが始まり、通教で開催される対策講座も不安になりながら参加していくうちに、だんだん教員になるんだという決意が固まっていきました。

一番不安だった小学校の教育実習では、実際に子どもたちに授業をした際に、「分かりやすかった」と言ってくれたり、不安そうな顔をしていた子の表情が明るくなったりするのを目の当たりにして、改めて小学校の教員という仕事に魅力を感じました。

教員採用試験に向けた準備

教員採用試験に向けての準備ですが今思えば、入学して早々に過去問に目を通していたのがよかったと思っています。
私はまず、安く手に入る中古の過去問を購入し、そこで出題される問題がどんなものなのか、なんとなくでも把握していたことで、その後の生活でアンテナが立つようになりました。なにより大学生活後半になればなるほど受験勉強に対する“余裕”も“気持ち”も“時間”もなくなっていくので、これから挑戦する人はできれば入学してすぐに最新の過去問を入手して目を通しておくのがいいのかなと思います。

私は埼玉県のセカンドキャリア枠で教員採用試験を受験しました。
一次試験で筆記、集団面接があり、二次試験の一日目で集団討論と論文と適性検査、二日目で個人面接がありました。盛りだくさんで、なにから手をつけていいのかわかりませんでしたが、とにかく筆記は過去問を解き、それ以外は大学の先生にアドバイスを伺い、面接については質問に対する回答をノートにまとめたり、自分の声や表情を録音、録画して、客観的に見て改善していきました。
小論文については対策講座を受けた後、自分でお題を決めて試験時間と同じ時間で手書きしたものを大学の先生に添削していただきました。自信がなく、いつもギリギリになってから動く私でしたが、そんな私にも優しく温かく見守ってくださった大学の先生方に感謝しかありません。これから挑戦する人も不安だと思いますが、勇気を出して創大の先生方に頼ってほしいと思います。

校長を歴任した経験豊富な講師陣が学修をサポート

私もまだ教育現場に立てていないので実際に働いていけるか不安はありますが、子どもたち全員にわが子のように寄り添っていきたいです。

Profile

【出身地】埼玉県
【合格地域】埼玉県
【一日の勉強時間】平日:1時間程度 休日:2時間程度
【通教の教採対策講座を利用した感想】
対策講座は本当に参考になりました。創価大学の先生は元小学校の校長先生だった方ばかりなので、間違いないです。アドバイスも素直に聞くのが一番です。
【気分転換】
家ではあまり勉強する気になれなかったのでカフェや図書館など場所を色々変えていました。ストレス発散はyou tubeでお笑いの動画を見て笑ったり動画配信サービスで映画やドラマを観たりしました。
【使用していた教材】
協同教育研究会『埼玉県・さいたま市の論作文・面接 過去問』『埼玉県・さいたま市の教職・一般教養 過去問』
アプリ「公立学校教員 教員採用試験」

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まさか私が先生に!? ~子育てしながら教員の道へ~

教員採用試験 合格体験記19

T・Sさん(大阪府)
2023年度教育学部児童教育学科 3年次編入学

ワクチン開発の研究者から教員へ

私は生まれも育ちも関西で中学校から大学院までの12年間を創価の学び舎で育ちました。
私の夢は、教師になることでした。しかし、専門的な事を学ぶ中で最先端の研究に携わりたいと思うようになり、中高理科の教員免許のみ取得し、教師にはなりませんでした。
卒業してからは研究所でワクチン開発のための最先端の研究に携わる仕事をしていました。人生山あり谷あり紆余曲折ありましたが、現在は、中学校で非常勤の理科の教員をしています。

背中を押された母の一言

息子を出産し、生まれたばかりの時は何もできなかった息子が日々大きく逞しく成長する姿を見て感動し、「子どもは未来の宝」であることと、「教育の大切さ」に気付きました。
ふとした時に、小学校で介助員として働いている母から「あんた、中学校より小学校の方が絶対休み取りやすいで。小学校の免許、追加で取ったら?子供も小さいし、小学校の免許持ってたら何かしら役に立つやろ!」と勇気づけられ、創大通教に入学することにしました。

創大通教に決めた理由

創大通教の入学の最も大きな決め手は、大好きな創価大学でもう一度学びたかったからです。創価大学の一番の魅力は「どんなことがあっても前向きに希望を持って互いに励ましあえる仲間がいるところ」「どんなことにもめげずに挑戦し続けられる自分に成長できるところ」だと私はいつも思っています。学生同士の関りはもちろんですが、教職員の方々も一体となって学生第一で日々支え、応援してくださっています。こんな素晴らしい大学は世界中どこを探してもなかなかありません。さらに、通教の魅力は国、言語、年齢、性別、職業を超えた様々な背景を持つ皆さん方と共に学べるところにあります。

夏期スクーリングで、学友と共に

育児をしながら、教師として働きながら、通教で勉強しながら、教採の勉強に挑戦することは想像以上に大変でした。忙しい日々の中で無理のない計画を立てて短時間で集中して必ず実行する力を身につけました。また、通教で学んだことを現場で即実践することでより力と自信がつきました。

息子や両親や親友をはじめ、多くの方に支えられて今の私があります。

教員採用試験への挑戦

教員採用試験受験に向けての準備としては、通教の授業やテキストは全て教採の勉強に繋がると信じて集中してやり抜くことを続けました。

1次試験の教職教養は、教育行政や教育心理などの教科で学んだことが生かされました。2次試験に関しては、日ごろの仕事の教材研究が試験勉強に繋がると信じて真剣に取り組みました。

面接対策は、大学の教職相談室のオンライン相談を週に1回程度申し込み、様々な先生方に面接練習や自身の考えの整理等を一緒にしていただきました。さらに、現在勤務している学校の校長先生に何度も面接練習をしていただき、筆記試験の勉強よりも面接試験の方に最も力をいれました。
最終的にはどの先生にも「鳥井さんは、そのままのキャラで!!素のままでいこう!!」と言われ、面接の練習の成果もあり、本番の面接でもありのままの自分の姿で面接官の方と楽しくおしゃべりすることができ、あっという間に面接の時間が終わってしまいました。

採用試験の合格

多くの人に応援してもらい、2年間で教員になる!という目標を叶え、無事に教員採用試験に合格することができました。
私は、複雑な家庭環境や様々な困難を抱えている生徒が多い地域で働いています。だからこそ、一人ひとりの可能性をどこまでも信じ、子どもにありのままに向き合い続けること、子どもたちの幸福を第一義に目指し、自分も日々成長していけるような教師になるために奮闘しています。
また、子ども達は明るくて元気いっぱいなのでいつも私が元気をもらっています。
彼らと一緒に過ごせる時間がたまらなく愛おしく、どんなことでもワクワクします。大切な事を子ども達からたくさん学ばせていただいています。

最後に

自分にはできないんじゃないか…どうせ、自分なんて…と思わずに。
どうか、自分の持っている無限の可能性を信じぬいてあげてください。
最後の一歩まで断じて諦めないでください。
たとえ小さな一歩だとしても、一歩一歩を積み重ねれば必ずゴールにたどり着けます。
また、「自分自身の可能性もどこまでも信じ抜き、ありのままの自分と向き合い続ける事」は「一人ひとりの可能性をどこまでも信じ、子どもにありのままに向き合い続けること」に繋がると思います。

「労苦と使命の中にのみ、人生の価値(たから)が生まれる」

この指針通り、場所は違えど何事に対しても一歩も引かず負けじ魂を燃やして粘り強く共に挑戦していきましょう!

Profile

【出身地】兵庫県
【一日の勉強時間】平日:1~3時間 休日:0時間
月・木・金→仕事から帰宅後、通教のレポートを書くか、仕事の授業準備をする。
火・水→レポートを書く、オンデマンドのスクーリングの授業を受ける、
教採の勉強(教職相談室のオンライン相談)、仕事の授業準備をする。
【おすすめの気分転換】
・親友や沢山の友人達と電話でひたすら話す。 
・インドカレーを食べてインド映画をみる
・息子と全力で踊る など多数。
【使用していた教材】
・教員採用の過去問(理科と教職教養)
・通教で使う教科書(教育行政・教育心理・生徒指導提要・発達心理など)

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2023年度合格体験記

2023年度に実施された教員採用試験では101名の通教生(卒業生含む)が合格されました。合格した方に体験を綴って頂きましたのでご紹介します。 

学校支援員をしながら、地道な勉学に挑戦!

教員採用試験 合格体験記18

T・Kさん(大阪府)
2021年度教育学部児童教育学科 3年次編入学

通教への入学

私は、創価大学経済学部を卒業後、創大通信教育で2年間学び、2度目の受験で大阪府教員採用試験に合格することができました。
元々、学校の先生になりたかった私ですが、大学受験時に教育課程のある学部に合格できず、経済学部に入学し、卒業後は一般企業への就職を考えていました。
しかし、創価大学で教職員の方々、そして創立者の創価教育を学び深める中で、教育の重要性を実感しました。
卒業後、創価教育を体現するためには創価大学で学ぶしかないと考え、通信教育部に3年次編入で入学しました。

学業と支援員の両立

免許取得の勉強と共に、大阪府内の学校支援員として勤務を開始しました。フルタイム・週5での勤務であったため、勉強時間の確保には苦労をしました。
また、勤務校では学級崩壊で児童から目が離せない状況が続き、教育現場の大変さを痛感しました。
しかし、創立者の言葉に触れる度に「創価教育を体現する教育者になる!」と決意し、勉強と支援員の両立を目指して奮闘しました。その思いが児童にも伝わり、「田中先生になら話せる!」と悩みを打ち明けてくれたり、同僚の先生方からも信頼を得ることができました。

教員採用試験に挑戦

その年に受験した教員採用試験は不合格となり、大阪府内で講師としての生活をスタートさせました。
3年生の担任となり、勤務時間も大幅に増加しました。勉強時間の確保もより困難となりましたが、平日は児童が来る前の1時間と勤務後の2時間に勉強を行い、土日は1日勉強に時間を費やしました。また、勤務校の管理職や通教の先生方に面接対策を行なっていただきました。
日々の児童との関わりも記録し、面接に活かせるよう工夫しました。

具体的な私の取り組みは、
<1次試験>
教職教養と一般教養の問題集を徹底的に行い、知識を定着させました。
<2次試験>
面接練習やエントリーシートの添削を職場の管理職や、通教の先生方にしていただきました。
<3次試験>
専門教科は過去問を中心に徹底的に行い、知識を定着させました。論作文については、教育時事問題について理解を深め、通教の先生方に添削をしていただきました。水泳の実技試験に向けては、勤務校のプールを使用して何度か練習を行いました。面接対策では、面接練習やエントリーシートの添削を職場の管理職や、通教の先生方にしていただきました。

体現者を目指して

本当に多くの方々に支えていただき、今年、2回目の挑戦で教員採用試験を合格することができました。
今後も、「創価教育を体現する教育者に」との思いで教育事業に貢献していきます。
創立者が示された「教師こそ最大の教育環境なり」との指針を胸に、児童1人ひとりの幸福のために、努力を重ねていきます。
これから受験される皆さん、一緒に働ける日を楽しみにしています。

Profile

【出身地】大阪府
【合格地域】大阪府
【一日の勉強時間】平日:2~3時間 休日:6~7時間
【通教の対策講座の利用】
懇談会や対策講座に参加し、講師の先生方にエントリーシートや論作文の添削などもしていただきました。通教の対策講座では、単なる受かるための講座ではなく、今後の教員生活にも使える知識などを習得することができました。また、共に教採合格を目指す仲間や、温かな先生方とも出会えてモチベーションを向上させることができました。
【使用していた教材】
・大阪府・大阪市・堺市・豊能地区の論作文・面接 過去問<協同出版>
・大阪府・大阪市・堺市・豊能地区の小学校教諭 参考書<協同出版>
・大阪府・大阪市・堺市・豊能地区の小学校教諭 過去問<協同出版>
・教員採用試験対策 オープンセサミシリーズ 問題集 専門教科 小学校全科<東京アカデミー七賢出版>
・全国まるごと過去問題集 教職教養<協同出版>

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”働きながら学ぶ”
この経験ができたことは今後の人生に大きく活きてくると感じています。

教員採用試験 合格体験記17

K・Tさん(東京都)
2022年度教育学部児童教育学科 3年次編入学

社会人17年目からの挑戦

私は、社会人17年目を迎えた2022年、教員を志し、通信教育部に入学しました。
40歳を迎え、今働く職場でこのまま続けていくこともできました。
しかし、地元少年サッカーチームのコーチとして子ども達と関わる中、これからの人生は子どもに関わる仕事に就きたいと思い、教員を志しました。
創価大学を選んだ理由は、尊敬する創立者のもとで人間力を磨きたいと強く感じたからです。

創価大学通信教育部に入学

仕事との両立は大変でしたが、会社の休憩時間にもテキストを読むなど、時間をつくる工夫をしました。
オンラインでスクーリングを受講できたことなど、自分の生活スタイルにあわせて学べる環境にはとても助かりました。
同じ目標に向かって、励まし合える同志に通教で出会えたことは私の宝です。
働きながら勉強に励み、悩み、歯を食いしばって挑戦する姿に触発され、私も頑張ることが出来ています。
また、地域の仲間、通教の職員や担当の先生から頂くアドバイスや励ましにも支えられ、諦めかける心に何度も勝ってくることができました。

働きながら書き上げるレポートは本当に大変です。やっとの思いで作成したレポートに講師の先生からコメントや励ましを頂けることは本当に感動しました。

応援してくれた仲間と共に

教員採用試験に向けて

教員採用試験に向け、通教で開催している対策講座を受講しました。
創価大学で、面接の練習を対面でできたり、オンラインで夜から講座が受講できたりと、仕事をしながら、効率的に対策をすることができました。講師の先生方も実際に校長先生として現場で働かれていた先生方なので、疑問に思うことも、現場に沿った話をしてくださったので、とても力になりました。
不安の方が大きかったですが、思い切って受験した教員採用試験で、無事に合格することができました。本当にありがとうございました。

2年間で念願の教員へ

まさか自分が2年間で免許取得と教員採用試験の合格を勝ち取ることができるなんて、入学したときは思ってもいませんでした。
通教の勉強で大切なことは、計画をしっかりと立てることと、その計画をやりきることです。
仕事や家庭など本当に慌ただしい毎日でしたが、こつこつと自分がやるべきことを一日一日やりきる中で、大きな結果を出すことができました。
働きながら学ぶことは私にとってはとても勇気のいる決断でした。
しかし、通教で挑戦する中で、諦めない心を鍛え、目標を実現していく力を磨くことができたと感じています。
諦めなければ必ず受かります。教員経験者や通教の教授の方など、遠慮せず力を借りて準備をしていくことが大切だと感じました。

これからは教育現場で、通教卒業生として子ども達のために日々成長していきます。

Profile

【出身地】東京都
【合格地域】東京都
【一日の勉強時間】
平日:30分 休日:2時間  
【気分転換の方法を教えてください】
人に会うこと。引きこもらないようにしていました。
【勉強に使用していた教材・教科書】
・東京都小学校 過去問 ・東京都教職教養 過去問

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「誰も置き去りにしない」情熱だけは負ける気はしていませんでした。

教員採用試験 合格体験記16

Y・Aさん(三重県)
2020年度教育学部児童教育学科 3年次編入学

ボランティアの経験を通して

私は創価大学45期生として文学部人間学科を卒業しました。
在学中にジャマイカに留学し、孤児院のボランティアや、現地の大学での日本語教師のボランティアを経験しました。
その経験から児童教育に興味を持ち、小学校教諭を目指し、創価大学通信教育部に進学することにしました。

夜勤と学業との両立

創価大学通信教育部に入学後は派遣社員として工場で勤務しながら勉強をしました。
そんな中、知り合いから紹介してもらった児童福祉施設での夜勤業務の仕事があり、少しでも子どもたちに関われる仕事がしたいと思い、挑戦しました。
そこでは、強度行動障害のある利用者さんや、重度の障害のある子どもたちがいました。子どもたちの苦しんでいる姿を見て、正直精神的に辛くなることもありましたが、「誰も置き去りにしない」ことをモットーに一生懸命関わりました。
また、夜勤業務と学業との両立は難しかったですが、創立者に誓った通り絶対に2年で卒業することを胸に決めていました。

常勤講師として奮闘

創価大学通信教育部を無事2年で卒業後、常勤講師として実習先だった公立小学校に勤務しました。
勤務したその年は英語専科を経験し、途中から病休になられた先生の代わりに特別支援学級を任せていただくことになりました。
児童福祉施設での勤務をしていた経験を活かして働ける日々が楽しく、子どもたちの日々成長していく姿が嬉しかったです。しかし、7人の学級の子どもたち全員に力をつけさせたいと思えば思うほど授業準備は大変で、その他の仕事にも追われる日々でした。
朝から遅くまでの勤務の中で勉強をする気力も残っておらず、教採の勉強はできませんでした。
そんな中、職場の先生が受験するとのことで、記念受験のつもりで受けた教員採用試験の1次試験に合格できました。

情熱を燃やして

そこからは、勤務や研修の合間を縫って、面接対策や模擬授業の準備を始めました。
一人では全くいいものができないので、たくさんの先生に見てもらい、準備をしました。正直、実力や技術のようなものは他の先生や受験者には劣っていたと思います。しかし、「誰も置き去りにしない」という情熱だけは人に負ける気はしていませんでした。
その結果、筆記試験や実技試験などの点数はとても悪かったですが、面接と模擬授業の点数が良かったおかげで合格することができました。

これから教員を目指す方へ

私は全く勉強をしていなかったのでアドバイスなどできませんが、通信教育部のみなさんはとても大変な日々を送っておられると思います。
正直、勉強する時間を確保することは難しいです。しかし、教員採用試験は周りを頼ってください。周りを頼って自分を磨くことができる機会だと思います。いい授業は一人で考えていてもできませんし、面接対策や、小論文、集団討論など全て自分の実力で戦おうとするとうまくいきません。ですので、みなさんの周りの人に協力を仰いで、対策をしてください。

これからも私は「誰も置き去りにしない」学級を作っていき、創立者に勝利のご報告ができるよう、日々教育現場で戦っていきます。
 

Profile

【出身地】三重県
【合格地域】三重県
【一日の勉強時間】
なかな勉強時間が確保できませんでしたが、面接対策や、模擬授業の練習、自己申告シート(エントリーシートのようなもの)を準備して臨みました。
【気分転換やストレス発散など】
大学で出会った先輩教員に相談したり、実際にお会いして励まして頂いていました。

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ずっと憧れていた教員。3人の子どもを育てながらのママさん奮闘記!

教員採用試験 合格体験記15

S・Kさん(大阪府)
2014年度教育学部児童教育学科 1年次入学

憧れの教員

小学校のときにお世話になった先生の姿を見て、「先生ってすごいなぁ」と将来の夢としてずっと憧れをもっていました。
中学校では不登校を経験し、定時制の高校に入学。いい先生仲間に恵まれて3年間で卒業し、その後教師をしている夫と出会い、結婚しました。
23歳までに3人の子宝に恵まれ、専業主婦として子どもを育てていました。
「教師になりたい」「大学にいきたい」という想いを持ちながら、子育てに奮闘していました。

創価大学通信教育部に入学

専業主婦も8年したので、そろそろ働こうとパートに出始めました。最初のお給料をみて、これで大学に行けるのでは?と思い、27歳で一念発起。夢である教員を目指して、パート代で創価大学通信教育部に入学しました。
仕事、子育て、勉強と1日のうちでいろいろなことがありました。育児、PTA、地域の活動、夫の仕事も忙しく、なかなか机に向かえない日もありましたが、それでも家族はいつも応援してくれていました。
入学後に参加したスクーリングでは、「いっしょに教師になろう!」と全国に友人もできました。スクーリング、レポートなども「終わった?締め切り何日だよ!」「試験勉強はこの方法がよさそう」などSNSで情報交換し、励ましあいながら学ぶことができました。

スクーリングの様子

教員を目指して

4年生で初挑戦した教員採用試験は、不合格。
悔しさもありましたが、地道に勉強に取り組み、4年間で卒業と小学校の教員免許を取得することができました。
講師の話も近隣ではなかったため、卒業後は教員免許が活用できる放課後等デイサービスに就職し、2年間働きました。
この間、長男が中学入学後不登校、下の2人も順番に不登校になったりと悩みは尽きませんでした。
33歳の時に、「やっぱり自分は教師になりたい」と小学校の講師として働きながら、2回目の教員採用試験に挑戦。豊能地区を受験しましたが、残念ながら不合格でした。
小学校現場で働きはじめて、不登校や子どものことで悩んだ経験が仕事に活かせるなと実感しました。悩んでいる子どもたち、保護者も多かったからです。
翌年、3回目の受験。一次試験は通ったものの、二次試験の専門科目の筆記試験で合格点に足りず、不合格でした。
ここで諦めるわけにはいかない。受かるまで受け続けよう!と決め、「来年や!」と講師として働きながら、少しずつ勉強を積み重ねました。

受かるまで受ける!”こつこつ”と挑戦の日々

仕事では支援学級担任として忙しいなかで挑んだ4回目試験も不合格でした。
それでも、毎日こつこつ勉強するスタイルを変えずに「受かるまで受ける」との決意をブラさずに挑戦してきました。
休みの日は図書館で勉強したり、カフェで勉強したりしていました。自治体で行われる面接二次対策などの講習を受けたり、友人と一緒に過去問を何回も解きました。
面接では、講師の立場から、日々子どもたちとの関わりを「具体的に伝えること」が有効だと勤務校の校長から教わり、何度も面接練習をしました。
そして挑んだ5回目の試験。努力してきましたが、手ごたえが無く、「今年もダメだなぁ」と思っていましたが、合格することができました。

なぜだろうと考えると、講師として働く中で、日々子ども達から、たくさんのことを学ばせてもらっていたんだなと思いました。本当に感謝です。
合格まで諦めないぞ!という気持ちと、たとえ落ちたとしても、自分はだめなんだと落ち込まずに日々前向きにこつこつと挑戦できたことも合格の鍵だったのかなと思います。

最後に

いつも応援してくれている家族や仲間にも本当に感謝です。
子育てをしながらの勉強、さらには働きながらの勉強はとても大変でしたが、子どもたちの応援がとても力になりました。
また、通教で出会った友人とは、卒業後も近況を報告し合いながら励まし合っています。
入学から10年でやっと合格できました。
未来ある子どもたちに関われる教育という営みはとても素晴らしく、誇れる仕事です。
家族や友人、自分自身の心身の健康も大事にしながら、子ども達と一緒に成長しながら生涯、教師として働きます。
今から教員を目指している方、絶対に諦めず、前を向いて挑戦し続けてほしいです。

応援してくれた家族と

Profile

【出身地】兵庫県
【合格地域】大阪府豊能地区
【一日の勉強時間】
平日:1時間 休日:3時間  
【気分転換の方法を教えてください】
温泉、散歩、図書館へ行くこと
【勉強に使用していた教材・教科書】
・過去問集

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悩み抜いた教員の道へ

教員採用試験 合格体験記14

Y・Nさん(東京都)
2020年度教育学部児童教育学科 3年次編入学

教員の道へ

私は以前、障害者福祉施設で働いていました。特別支援を必要とする子供たちに関わりたいと考えるようになり、教員を目指し創価大学通信教育部に入学しました。
通教生としての学びはとても有意義なものでした。
意欲の高い先生方や学生のみなさんと共に真剣に学ぶ中、教員になりたいという決意を固めることができました。採用試験に向けての学習だけでなく、現場での実践や児童との関わり方など、福祉にも応用できる内容でした。

教員採用試験に挑戦


教員採用試験は、1度目は1次試験不合格でした。悩んだ末、教育の道に進むことをやめて、もう一度、福祉の現場でがんばろうと決めて、踏ん張りました。しかし、それから3か月後、産休代替職員として特別支援学級の担任の話がありました。悩みましたが、もう一度教員を目指したい。素直な自分の気持ちを大切にして、学校現場で働き始めました。
そして本年、4年生の担任を受け持ちながら、2回目の挑戦で合格することができました。
学校での仕事をおろそかにしてはいけないと思い、誰よりも早く出勤し、最後まで残る日が続きましたが、合格してこそ創大通教生であると決め、受験勉強もやり抜きました。
最後までサポートとしてくださった創価大学の教職員の皆さまに感謝します。
 

Profile

【出身地】奈良県
【合格地域】東京都
【一日の勉強時間】
平日:1時間 休日:3時間  
【通教の対策講座を利用した感想】
先生方が親切丁寧に教えてくださったので、受験の対策はもとより、受験する気持ちも高めることができました。
【勉強に使用していた教材・教科書】
・東京都や全国の過去問

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憧れの先輩の背中を追って

教員採用試験 合格体験記13

F・Hさん(長野県)
2010年度教育学部児童教育学科 3年次編入学

教員を目指したきっかけ

私は長野県木曽町で育ち、中学生時代はいじめられっ子、夢も希望もないまま高校に進学しました。
高校2年生の夏休み、先輩に連れられて創価大学の見学に行きました。そこで出会った創大生は生き生きとして輝いて見えました。自分もこんな風になりたい、と創価大学を目指したい気持ちが心に芽生えました。
高校での進路相談の時間に「創価大学に進学したいです。」と心の内を担任に話すと、この高校から一般受験で大学に進学した人はほとんどいない、なぜ林業科の高校にきて、文系の大学を受験するんだ、と一喝されたことや学力の問題等があり、創価大学への進学を諦め、専門学校に進学しました。
しかし、希望しない進学をして、専門学校でもいじめにあい、これからどのように生きていくか悩みました。そこで、初めて自分のこれからの人生と本気で向き合いました。その時私には、高校時代からいつも温かく励ましてくれる先輩がいました。その先輩が小学校の教員として奮闘されている姿を間近で見続ける中で、私も長野県で小学校の教員になろう、と決意しました。

創価大学通信教育部に入学

専門学校を辞め、予備校に通い、創価大学を受験することにしました。
中学校以来の勉強はとても困難を極めました。アルバイトをしながら、4年間浪人して必死に挑戦しましたが、創価大学に合格はできず、他大学の法学部に合格。やむなく進学しました。
進学した大学では、教育学部へ転部し、2010年に高校公民の教員免許を取得。
卒業後、小学校の教員免許を取得するため、夢であった創価大学へ。通信教育部に入学し、学童クラブ等でのアルバイトをしながら、2012年小学校の教員免許を取得することができました。
創価大学で学んだ2年間は、本当に夢のような時間でした。
老若男女問わず、様々な方が学ばれていて、夏のスクーリングでは世代を超えた方と交流することができ、学ぶことがとても楽しく、刺激的な時間でした。

教員採用試験に挑戦

教員採用試験は、長野県を受験する予定でしたが、壁の高さに圧倒され、地元の先輩に相談。まずは教員としてしっかり働いていこうとアドバイスを頂き、東京都の教員採用試験を通教4年生の時に受験しました。すると、期限付き合格という、教育現場で働き、翌年は面接試験だけという形で合格をすることができ、八王子の小学校に赴任。29歳で初めて教壇に立ちました。
諸先輩方に指導していただき、目の前の子どもたちに尽くしながらの日々は、天職ではないかと思うくらい充実した毎日でした。創立者がおっしゃっている『教師こそ最大の教育環境』との言葉を噛みしめ日々やりがいを感じながら教壇に立ち続けました。

赴任校での模様

二年目となり、あっという間に、教員採用試験の夏がやってきました。面接試験だけでしたが、結果は不合格。期限付き任用はほぼ合格すると言われていたのに私の番号がない。職場の先生方も番号の確認をしてくれましたが、ありませんでした。

その後も毎年講師をしながら、受験を続けましたが、不合格。自分より後に講師として入ってきた後輩や、学生ボランティアで来てくれていた学生、教育実習に来ていた学生が次々と合格し、何で自分だけ、と自信を失いかけました。

迎えた6度目の東京都教員採用試験は、またもや期限付き採用。町田市の小学校で講師として採用されました。
任された学級は、今まで関わったことの無い、特別支援学級でした。
特別支援のことについてもっと学んでいきたいと思っていたので、とても貴重な経験をさせて頂きました。

そして迎えた7度目の挑戦。今度こそ合格するんだと決意し臨んだ試験で、34歳にして、ようやく東京都教員採用試験に合格することができました。

教職経験者枠での受験

合格したその後も引き続き特別支援学級を任され、日々子どもたちと関わる中で、大学で特別支援について学びたいという思いが芽生えました。翌年、通信制の大学に入学し、特別支援学校(知・肢)の免許を取得しました。
そして迎えた3年目。37歳の年に、長野県教員採用試験の教職経験者枠(正規教員経験3年)で受験できるようになったので、再び、夢に向けて挑戦を開始しました。

長野県の特例選考試験の試験内容は、
勤務先の校長先生の推薦書、筆記試験(専門教養)、適性検査、体育実技(マット運動・表現リズム運動・バレーボールかバスケットボール)と、ピアノの実技試験でした。
仕事のある平日は、朝6時15分に学校に行き、教室で8時15分まで勉強。帰路に就いた後、自宅近くの公共施設や図書館で、夜9時まで勉強し、土日も、朝から晩まで勉強を続けました。また、ピアノも弾けるようにならなければと、週2回のピアノ教室にも通いました。

受験1度目は2次試験の面接で不合格。
2度目、39歳で迎えた試験も2次試験の面接で不合格。私は長野県に合格できないのではないかと焦り始めました。


そんな中、創立者の『勝つことよりも負けないこと』との言葉と、大学時代の先輩であり、共に教員採用試験合格を目指して切磋琢磨してきた創価大学通信教育部の合格体験記の方の記事が私の支えになりました。
自分に負けないぞ、と再度決意し40歳3度目の試験に向けて、今まで以上に準備に集中して臨みました。
勤務先の副校長先生が夏休み中に面接練習をしてくださり、創価大学通信教育部で開講している面接・模擬授業・場面指導の対策講座にも卒業生として参加。試験前には、私を高校生時代から支えてくれた先輩の家に行き、面接練習をしていただきました。
 
迎えた2次試験の面接では、場面指導・模擬授業では対策講座で学んだことがそのまま出ました。
また、面接試験では、先輩と練習した内容から多く質問が出たので落ち着いて受け答えができました。
想定外の質問では、「あなたの、モットーというか、大事にしていることはありますか。」という質問でしたが、一呼吸し、「親孝行です。親を悲しませることはしない、悪いことはしないです。」と心の声が出ました。親孝行という言葉は、学生時代に創立者から様々な場面でメッセージを頂く中で、多く頂いた言葉であり、私の大切にしている言葉です。この答えに、3人の面接官が深く頷いて聞いてくれていました。

掴み取った合格

教員採用試験が終わり2学期が始まりました。教員採用試験の合格発表は、職場で副校長先生と見ました。あった、私の番号がある。副校長先生と抱き合って喜びました。肩の力がスッと抜け、20年の力が抜けていく、何とも言えない感無量の感覚でした。長野県の教員になりたいと決意した、19歳の秋から、21年かかりました。
紆余曲折、急がば回れ、挫折ばかりの今日まででしたが、多くの方に支えられ、今に至たりました。困難を乗り越え、夢を信じ続ければ必ず叶う、ということが自信をもって子どもたちに伝えられます。支えて下さった方々に恩返しするためにも、これからも教員生活で子どもたちに寄り添い続け、創立者の建学の精神を胸に、教師として日々研鑽に励んで参ります。

諦めなければ必ず叶う

最後に、拙い文章になりましたが、もがき苦しんだ努力は決して、無駄にはなりません。どんな困難でも乗り越えてみせるんだ、との勇気。そして努力。全てが点と点であっても、最後は全てが線で結びつきます。
教員採用試験が合格できない、人生うまくいかないなぁ、そんな風に思うときは、満員電車を思い浮かべて下さい。満員電車は席が空いていませんよね。でも、電車に乗って走り続けていれば、いずれかは席は空くんです。あなた自身が座る席も必ずやってきます。それまで、夢という電車は降りちゃだめですよ。僕が座るべき座席が空いて、そこに座れたように。


困難を乗り越え、全てを意味のあるものへと価値を創造しながら生きていく生き方を創価大学で学びました。通信教育部では、世代を超えた触発の場があり、一生涯の友(たから)とも出会えます。何をして生きていこうか悩んでいる方、これから教師を目指す方、臨時任用をされている方、全ての方に想像以上の学びがきっとあるので、ぜひ創価大学へいらしてください。

支えてくれた家族と

一日のタイムスケジュール

平日
休日

Profile

【出身地】長野県
【合格地域】東京都・長野県
【一日の勉強時間】
平日:4時間 休日:12時間  
【通教でのおすすめ対策講座】
2次対策講座(東京対策講座・集団討論対策講座)
1次試験対策講座
【通教の対策講座を利用した感想】
卒業生でも参加でき、とても親身になって教えて下って助かりました。励まし合える友達もできました。
【勉強に使用していた教材・教科書】
・完全攻略 特別支援の教育 時事通信社
・全国まるごと 過去問題集 協同出版
・教員採用試験パーフェクトガイド 論文・面接 岸上隆文著 学芸みらい社
・教員採用試験パーフェクトガイド 合格への道 岸上隆文著 学芸みらい社

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挑戦に年齢は関係ない!

教員採用試験 合格体験記12

S・Yさん(東京都)
2021年度教育学部児童教育学科 転入

教員を目指すきっかけ ~整理収納のプロから教員へ~

私は高校卒業後、美容学校へ行き、15年間美容師として第一線で奮闘してきました。

しかし、「もっと自分には、何かできるのではないか」と美容師を辞め、整理収納アドバイザーやライフオーガナイザーの資格の勉強をし、「片付けの仕事」を立ち上げました。
ようやくお客様も定着し、これからだという時に、大病を患いました。健康だけが取り柄の私にとって、「まさか」の宣告でした。病院の帰り道、真っ暗闇の中に突き落とされたような気持ちから、道端で泣き崩れました。家族と話し合い、東京で教員をしている妹と一緒に暮らすことに。
これからの未来に不安を抱えての療養生活は自分の中で焦りとなり「このままで良いのだろうか」「私はこれから先どう生きるべきなのか」と自問自答する日々。

悶々としている私に、妹が「先生になれば」とひょんなことから言いました。

「教員?」私の人生において、教員になりたいと思ったことも考えたこともなかったですが、どこか得体の知れない希望を与えてくれました。
「私にもできるかも」すぐに創価大学通信教育部に電話し、願書を出しました。

創価大学通信教育部に入学

ひょんな妹の一言から、とんとん拍子で創価大学通信教育部に入学。まさか自分が大学に入学をするとは想像もしていなかったので、不安しかなかったです。
しかし、体調がすぐれない自分にとって、オンラインスクーリングは本当にありがたいものでした。通学がない分、授業に集中することができました。また、オンデマンドスクーリングでは、収録された講義映像を何度も巻き戻して振り返ることができ、わからないことや疑問点は、メールで質問すると先生から丁寧な返信がありました。学習経験がなく、理解度が遅い自分にとっては、自分のペースで学習でき、周囲の人と比べることなく、勉強に打ち込む事ができました。

11年間愛用しているリュック

教員を目指して

2年生となり教育に関する専門科目を受講する中で、初めて「学習指導案」を作成しました。小学校で授業を行うためにはまず「学習指導案」を作成します。私にとっては、この「指導案」の作成がまさに難敵でした。
3年生となり、「このままではいけない」と、基礎学力をつけるため、小中学生が対象の学習塾に通い、小学校6年生の内容から振り返りを行いました。
自分の学力を一から向上させなければという焦りもありましたが、通教のレポートの合間に、算数や国語の問題集を解く事は、気分転換にもつながり、仕事の合間や電車の中でも時間を見つけては、問題集を解いていました。あまりに集中しすぎて、降り過ごしてしまったこともありました。

迎えた教育実習では、毎日、指導案の作成、授業準備に追われましたが、充実した日々となりました。家に帰ると、指導案を書きながら、机の上で寝る日もありました。
研究授業では副校長先生から「実習生がやるような内容ではない。本当に素晴らしい授業でした」と言われた時は、本当に嬉しかったです。
苦手なことから逃げずに、いろんな努力をしてきたことが報われた気がしました。

教員採用試験に向けて

右も左もわからないことだらけの初めての教員採用試験の挑戦は、自分の年齢や体力のこととを考え、絶対に一発合格を狙うためにも、「できる努力はなんでもやる」との決意で3年生の時から試験勉強を開始しました。

教職教養専門教養はテキストを何回も解き続けました。論文に関しては講師の先生方から「論旨がずれている」と言われ、なかなか上達はしませんでしたが、それでも60回はいろんな題材で書き続けました。試験前は、どんな題材が来てもいいように、パターンをいくつも用意して、自分の文の流れに入れていく、という手法をとりました。

無事に1次試験を合格することができ、次は面接です。

以前から対策をしてきましたが、人前で話すことが苦手な私にとっては、とても苦しいものでした。実習校の校長先生にも面接対策をして頂き、「面接になるといつもの積さん節が発揮しないね」と試験一週間前に言われていました。「ただ姿勢だけはいいね」と褒めて頂き、もうこうなったら、姿勢だけで勝負しよう。熱意のある教員であることをアピールし、攻めた面接をしようと決めました。

面接試験間際まで、教職キャリアセンターの先生方に面接特訓をお願いし、場数を踏みました。なかなか自信が持てない自分にとって、キャリアセンターの先生方が「できる」「大丈夫」「受かること間違いない」と背中を押してくれたことで、自信にも繋がりました。
迎えた試験では、思うように回答できない場面もありましたが、私らしさを精一杯出し切り、やり切ることができました。

合格発表

9月29日に合格の通知をいただいた時は、本当に安堵し、涙が溢れました。すぐその足で、実習校とボランティアの学校へ向かいました。

子供達は、歓声を上げて喜んでくれました。ボランティアに行かせていただいている校長先生からは「来年、是非うちの学校へ来てほしい」とお声がけいただき、実習校の校長先生や副校長先生からも祝福のお言葉をいただいたりと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

人生はマラソン

振り返ると、本当に駆け抜けた4年間でした。何度も教採の勉強は挫けそうになりましたが、在学中に体力増進のためはじめた毎日のランニングで精神を鍛えたおかげで、走り切ることができました。
走っている時、途中苦しくなる時も「あと少し頑張ろう」という気持ちで少しずつ前に進み、走ることが苦手な自分が、今では毎日6キロを笑って走れるようになりました。
時には他の人に抜かされることもあります。しかし、人生もマラソンと一緒で、他人に抜かれても一喜一憂せず、どんなことがあっても、自分のペースを崩さず、目標を定め、日々努力し続けることが、大きな結果に繋がることを学びました。

挑戦に年齢は関係ない

私がここまで頑張れたのは「諦めない」「私はできる」「創立者と両親への恩返しをする」という気持ちがブレなかったからだと思います。よく「歳だから」という人がいますが、私はそうだとは思いません。若い時に、勉強すればよかったと思うことはありました。しかし、社会の辛さを経験して、大病の辛さを経験した今だからこそ、こんなに歓喜に包まれて勉強ができているのだと思っています。
そんな歓喜に包まれて勉強できたのも、私を支えてくれた「学友」の存在がとても大きく、孤独な日々の中で、友がいなければ、ここまで続けるのは難しかったと思います。スクーリングで出会った友は、今では何でも言い合える私にとっての親友となりました。

大病を宣告された日、一人で泣いたあの道で、4年後にこんな人生が待っているとは、あの時の私には、全く想像することができませんでした。病があったからこそ、創価大学に来ることができ、かけがえのない友にも出会い、教員という使命の道に進むことができました。創価大学に連れてきてくれた病に本当に感謝しかありません。

気がつけば、大学生活1年終えるごとに自分の心が強くなり、病にも打ち勝つことがきました。今では、病気をする以前の自分よりも更に元気になりました。新たな使命の場として、4月から教壇に立ちます。そして、子どもたちの可能性を最後まで信じ抜く教師になり創価大学で学んだ人間教育を実践して参ります。これからが大変な挑戦でありますが、常に子供達に負けないようにいろんなことに挑戦し、学び続ける教員でありたいと思っています。本当にここまで、私を支え励ましてくださった全ての皆様に感謝いたします。

4年間、本当にありがとうございました。

一日のタイムスケジュール

平日
休日

Profile

【出身地】東京都
【合格地域】東京都
【一日の勉強時間】
平日:3時間~5時間 休日:6時間

【おすすめの通教・対策講座】
教職キャリアセンター講師である町田先生の「東京都・面接対策」はとても自信がつきました。通教専任講師である宗像先生に個人対策講座で「学生ボランティア」を教えてもらい、区の教育委員会の方に問い合わせして、近所の学校で学習指導員として、学校の現場に携われたことが、本当に教員採用試験にも教育実習にも全てに生かされました。
【勉強に使用していた教材・教科書】

  • 2024年度版 東京都の教職教養過去問 協同出版
  • 2024年度版 東京都の小学校教諭過去問 協同出版
  • 教員採用試験パーフェクトガイド 面接・論文 学芸未来社
  • 大学受験の問題集(数学と国語)(簡単そうな問題集がおすすめです)
  • 社会と理科は高校受験の問題集(地理の勉強も必ずしておくこともお勧めします。白地図なども購入して地形などの読み方などをしておくと心強いと思います)
  • 英語に関しては、とにかく単語力です(Z-KAI ・速読英単語)
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2022年度合格体験記

2022年度に実施された教員採用試験では100名の通教生(卒業生含む)が合格されました。合格した方に体験を綴って頂きましたのでご紹介します。

親友との出会い、そして使命の再就職

教員採用試験 合格体験記11

M・Tさん(岐阜県)

はじめに

私は地元岐阜県から、29期生として創価大学に進学しました。大学3年生になり、就職活動をしましたが、時代は氷河期、正社員の採用はほとんど無く、やっと見つけた仕事は地元の食品スーパーの契約社員。働きながら趣味を活かし、安易な気持ちで漫画家も目指しましたが、出版社に送った原稿は不採用ばかりでした。
その後転職し、次に就いた営業職では人間関係に苦しみ退職。接客業、機械メンテナンスの仕事をしたり、資格を取得してガソリンスタンドで働いたりと、さまざまな職種を経験しましたが、同僚との人間関係、過酷な労働環境など、転職のたびに悩み続けました。自分は何のために創価大学を卒業したのか、使命とは何なのか、自分自身の存在意義がわからなくなるほど、本当に苦しかったです。

教師を目指したきっかけ

そんな虚しく過ごしていた32歳のある日、人生を変えてくれる出会いがありました。趣味で通う器械体操の体操教室に来た、弟の友人で教員として働くA君との出会いです。彼を通して「教師」という職業に興味をもつようになりました。 
それまでの私の「学校の先生」のイメージは、頼りなく、あまりいい印象がなかったこともあり、まったく興味のない職業でした。ところが、A君の具体的で理論的な指導に、みるみる技術的にも精神的にも力を付けていく体操教室の子供たちの姿を目の当たりにして、私は目からウロコが落ちる思いがしました。
“正しい指導を受ければ、子どもは正しく力を付ける”
そのことを、強く実感しました。
それ以来、体操教室の役に立つ指導ができるようにと、私も審判の資格を取り、A君と共に、子どもたちと接するようになりました。次第に、子どもたちのために働くことに喜びを感じ、今までにない不思議な感覚を持つようになりました。

34歳も過ぎたある日、何気なく言った私の「私も教員になりたい」との言葉に、A君は「やれば良いじゃないですか」と一言。年齢のことや、私なんかが教員になれるはずがない、と思い込んでいた私に、A君は「教員免許を取って、教員採用試験に合格すれば、やっても良いじゃないですか」と言うのです。
その頃、同居する父が病気で倒れ介護が必要となり、経済的にもピンチを迎えていました。しかし、A君の言葉にも背中を押され、「今しかない」と決意し、フルタイムで働き家を支えながら、35歳で通信教育部の免許取得コースに入学をしました。

通信教育部へ入学

高校時代、世界史が好きだったことと、進学や就職で社会に出る前の段階の高校生たちに、これからの社会を自分の力で生きていく「力」を身に付けてほしい、と高校の地理歴史の教員を目指すことにしました※。 また、自分自身のように、大人になってから道に迷ってほしくない、との思いもありました。
(※中・高教職課程は現在課程を終了しております)

それからは毎日が綱渡りのような日々でした。入学後、苦労して履修登録を終わらせて早々に、2週間後には最初のレポート締め切りがありました。落とせばスケジュール上、留年は必至。毎日、仕事が終わり次第、すぐに勉強とレポート作成に全力を注ぐ日々が始まりました。締切に間に合わすため、ダッシュで郵便局に行きレポートを送ったことも何度もあります※。
(※現在、レポート提出はすべてオンライン上で提出となります)

支えとなったのはやはりA君の存在でした。疲れ果てクタクタになっても、A君は「みんなが休んでいるときに頑張りましょう。自分を変えたいならばなおさらです」と厳しくも温かく励ましてくれました。また教員採用試験に合格するためのアドバイスを惜しみなく続けてくれ、私が迷いそうになるたびに軌道修正をしてくれました。

講師として働きながらの挑戦

教員免許取得後、有り難いことに母校で非常勤講師として働くことになりました。はじめての授業は緊張しましたが、同僚からアドバイスを受けながら何とか乗り越えてきました。

しかし、地方での中高社会科の教員採用試験合格は、まだまだ狭き門です。1次試験すら合格できないことが4年間続き、このままではいけないと、チャンスは全て活かす思いで、任期付採用職員の試験に挑戦し合格。翌年から常勤講師となりました。少しずつステップアップしながら受験した、教員採用試験5年目、初めて1次試験を突破することができ、嬉しさのあまり、職員室で涙が溢れました。しかし、一ヶ月後の2次試験では僅差で不合格となり、教員採用試験の厳しさを思い知らされました。

使命の再就職へ

採用試験対策として、心掛けていたことは、教材を注釈まで含めて繰り返し読むこと、また教科書と資料集を両方しっかり読んでイメージを掴むこと、1日1問からでいいので、毎日問題を解くこと等です。何周も繰り返すことで、出題の傾向を知ることができます。
面接は、集団も個人もどれだけ練習ができたかが物を言います。論作文は、とにかく書き、何度も添削してもらってください。また、わからないことがあれば、教職キャリアセンターに遠慮なく相談することが大事です。

講師としての経験、地道な勉強が実を結び、通信教育部に入学して7年目、教員採用試験を受け続けて6年目、晴れて岐阜県高等学校地理歴史(日本史・世界史)の2次試験に合格をすることができました。

私は、創価大学の卒業生として、同窓生と共に立てた創価後継の誓願のままに、創立者池田大作先生の理想を実現します。春からは、生徒のために尽力できる立派な教員を目指して、日々、勇気を出して邁進してまいる決意です。

Profile

【出身地】岐阜県
【合格地域】岐阜県
【一日の勉強時間】
1時間~6時間 (平均3時間) 
「平日」仕事の合間の5分休憩に、受験する県・教科の過去問を1問解く。寝る前にも1年分の過去問を解く。空いている時間にとにかく過去問を解く。仕事がフルタイムのときは休憩時間や終業後にとにかく解く。1日平均で3時間くらい勉強していました。

【受験期間で大切にしていたこと】
「休日」休むときは休む。遊びたければ遊ぶ。早く合格したければ早く勉強をやる。切り替えを大事にしていました。

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7度目の挑戦

教員採用試験 合格体験記10

F・Sさん(大阪府)

教員を目指した理由

私は大阪府堺市で生まれ育ちました。高校時代の不登校や退学などの経験から、いつしか「学校が楽しい!勉強が面白い」と児童に思ってもらえる環境を作っていきたいと思い、教師を志すようになりました。

通教生として学んだ日々

通信教育部に入学したのは、22歳の時です。いつか絶対に創価大学で学びたいと思っていたところ、働きながら学べる通信教育部があると聞き、「これしかない」と思い出願。
在学中は、アルバイトを3つ掛け持ちしながら、レポート作成やスクーリング受講を続けましたが、正直、仕事と勉強との両立は本当に大変でした。しかし、大阪光友会の友人や、大学の先生方など、学ぶなかで素晴らしい出会いが沢山あり、「絶対に卒業するんだ」との気持ちを維持することができたと思います。2017年3月に創価大学通信教育部を卒業し、同時に小学校1種免許状を取得することができました。

常勤講師として働きながら採用試験への挑戦

卒業後は、堺市の常勤講師として働き始めました。
勤務先では、支援学級を担当させていただくことが多く、不登校児童や情緒面、行動面に問題を抱えている児童と向き合う日々を送っていました。物を投げつけられることや、毎日のように暴言を吐かれること、また保護者からの要望の対応など、本当に大変なことも沢山ありましたが、子ども達とのかけがえのないひとつひとつの出会いは私にとって宝物となりました。

また、常勤で働きながら堺市の教員採用試験に挑戦。しかし、合格の壁は高く、6年連続不合格という結果となってしまいました。ときには順位を下から数える方が早いほど、結果が出ず落ち込むことも多々ありました。面接の練習を行ってくださっている職場の先輩や、応援してくれている方々に、毎回残念な報告をしてしまうことが悔しかったです。

再びの決意

「勝つことよりも、負けないこと」
創立者の言葉を思い返し、来年こそは!との思いで、今までのうまくいかなかったところを振り返りました。
自分自身と改めて向き合ったとき、面接が苦手であることに気が付きました。疎かになっていた面接対策を重点的に取り組もうと、対策用のノートに思いつく質疑応答を50項目書き出し、現場経験で培った自分なりの答えを綴るなかで、気付くとノートは25ページになっていました。

「時間がないから勉強が出来ない」と嘆くのではなく、仕事に一生懸命に取り組み、仕事の中で学んだ経験や知識を採用試験の面接に活かしていこうと決め、同僚や先輩の先生にお願いし、仕事も全力でやり抜きながら、面接練習、模擬授業にも取り組みました。そこから、突破口が開いていったように思います。

7度目の挑戦

昨年は大阪府の現職小学校教員である彼女との結婚が決まり、採用試験も堺市ではなく、大阪府での受験に切り替えました。彼女も面接や模擬授業の練習にずっと付き合ってくれ、アドバイスを沢山してくれました。
多くの方の支えの中で、1つ1つの試験を突破し、2022年、7度目の挑戦で大阪府教員採用試験の合格通知を受け取ることができました。この喜びを力に変えて、「子供の幸福が第一」との創価教育の精神を心に刻み、人間教育の体現者として実践に励んでまいります。

教員を志し、通教に入学して夢を叶えるまで、10年かかりましたが、夢を諦めなければ必ず叶うのだと自信になりました。このことを、これからも多くの子どもたちに伝えていきたいと思います。
これから、教員を志す皆様にも、諦めずに頑張ってほしいと、心から願っています。

Profile

【出身地】大阪府
【合格地域】大阪府
【一日の勉強時間】
平日1時間 休日3時間 
常勤講師として働いていたので、普段はあまり時間を取れませんでしたが、試験前には5時間ほど毎日していました。
【講師経験】
通教卒業後、5年間小学校常勤講師として勤務

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パイオニア ~聴覚障害を乗り越えて~

教員採用試験 合格体験記09

H・Jさん(東京都)

耳で聴いて授業を受けてみたい

私は先天性の聴覚障害がありましたが、読唇など視覚情報のみで普通の学校で学びました。成人後、両耳人工内耳埋込手術により、初めていろんな音が聴こえるようになりました。
家庭も経済的に厳しかったため、高校卒業後IT企業に勤務し、学費を貯めて憧れのアメリカに留学。帰国後に結婚し、外資系企業に再就職し、4人の子供を育てるワーキングマザーとして慌ただしい日々を送っていました。
それでも、小さいころから描いていた教師になる夢と、「耳で聴いて授業を受けてみたい」「学び直しがしたい」との思いを諦めきれず、2004年に創価大学通信教育課程教育学部に入学。小さい子供達を夫に見てもらい、創価大学の門戸をたたいたその日は、キャンパスがとても清々しい空気に溢れていたのを覚えています。初めてのスクーリングは、耳から入ってくる先生の声にこぼれ落ちそうな涙を堪えました。
しかし、育児と仕事、地域活動と通教の勉強を両立することは予想以上に大変で、気がつけば10年以上経過。このままでは、教育実習を受けることなど難しいことがわかり、一旦退学し2021年に教育学部児童教育学科に3年次編入学をして再スタートを切ることになりました。

教師になると決めたとき

小学生のころ出会った特別支援学級の先生の温かさに触れ、憧れるようになった教師という職業。しかし、聴覚障害があることと50代で教師になることは、現実には難しいのではないかと悩んでいました。そんな時、夏期スクーリングで開催される「教職生大会」に参加しました。現職の先生がいきいきと語る体験に、教育者とはなんと素晴らしい職業なのかと、電撃が走るほど感動し、「絶対に教師になるんだ」と腹が決まりました。

毎年夏期に開催される教職生大会

通教で学んだ日々

私の仕事は、多い時は月100時間の残業にもなる激務に加え、業務上の資格試験があります。そこに4人の子育て、PTAなどの地域活動に、夫と二人三脚で奮闘しながらの通教での学修。少しずつテキストを読み、スマートフォンやノートパソコンに細切れに入力した内容をまとめて貼り付けてレポートを作成するなど、時間のない中で工夫をしながら、1つ1つの単位を取っていきました。また、メディア授業に字幕がある科目が増えたことは、本当に助かりました。

教職生同士のグループワーク

2021年には、勤続20年のリフレッシュ休暇で3週間お休みをいただき、「自分を変えよう!」と夏期スクーリング全期に参加しました。教職キャリアセンターの先生が声をかけてくださり、「やっぱり教師になりたいんです!」と相談したところ、社会人経験枠で受験資格があることを教えていただきました。また、ある先生は、聴覚障害のある教師は前例がなく、「平尾さんはパイオニア」だと激励してくださり、本当に勇気をいただきました。

最初はこんなチャレンジは無謀だと思っていましたが、スクーリングを通して、同年代の同じ志を持った多くの学友と出会え、切磋琢磨しあえたことも、生涯の宝となりました。

ろう学校での教育実習

人工内耳の手術をしたとはいえ、マスクで口元が見えず、騒がしいところでは聞き取りは難しい状況です。教育実習は、口元が見えないマスクの児童の発言も聞き取りにくいことが考えられました。そのため「手話」を活用できる都立特別支援学校のろう学校で実習ができるよう、紹介していただきました。「ろう学校」という世界に足を踏み入れたのは初めてでしたが、出会った子どもたちは、我が子とは違う愛おしさがあり、新たな感動と深い学びの4週間となりました。また、視覚優位の子どもたちの教育に情熱を注ぎ、仕事と人格が一致している多くの先生方の姿に、ろう学校の教師になりたいと決意が固まりました。

教員採用試験に挑戦

1次試験対策は、過去問を5周ほど繰り返し解くとともに、業務の合間にオンライン対策講座は全て参加しました。苦手な科目は、電子書籍で、中学受験レベルの参考書をダウンロードし、寝る前のベッドの中で勉強しました。論作文は、オンライン相談を活用し、教職の先生に何度も添削していただきました。
2次試験に向けても、全てのオンライン対策講座に参加し、オンラインで有志を募って、集団討論の練習をするなど、通教の教採対策をフル活用。
また、教職の先生が、地元葛飾区の元教職の先生と繋げてくださり、先生宅で個人面接の練習を行っていただきました。創価大学の先生は通教生を「創立者からお預かりした大切な皆さん」との思いで、励ましてくださり、採用試験当日まで毎日のようにサポートしてくださいました。このような温かい絆に満ちた世界は他にありません。私のチャレンジをこれほどまでに応援してくださる方が大勢現れたことに、感謝するとともに感動でいっぱいです。

2022年、初挑戦した教員採用試験の合格を勝ち取ることができ、来年春に教員免許状取得・卒業予定です。通教に飛び込んで18年。教壇に立つという追い続けていた夢がやっと見えてきました。
ここまで支えてくれた夫と、大切な4人の子どもたちに心からの感謝を伝えたいです。
 

これまでの道のりを振り返って

今年も、創価大学通教の多くの学友が教員採用試験に合格しました。大変なことも苦しいことも共に乗り越えてきた同期と、来年4月からも教育者として使命の舞台に立てることが嬉しいです。今後の人生も、悪戦苦闘しながら、人間教育の実践者として成長しつづけていきます。
 
恩師が繰り返し伝えてくださった教師に望む子どもたちへの5つの関わりの言葉があります。

  • 一人ひとりの可能性を徹して「信じぬく」―
  • すべての子どもたちを「ありのまま受け容れる」―
  • 何があっても笑顔で「励まし続ける」―
  • たとえ一時は反発されようとも「どこまでも支える」―
  • 子どもたちと「心をつなぐ」―


世界が混迷する今こそ、創価教育の実践者として報恩感謝の道を歩んでまいる決意です。

一日のタイムスケジュール

平日
休日

Profile

【出身地】東京都
【合格地域】東京都
【一日の勉強時間】
平日2時間 休日8時間
【おすすめ対策講座】
すべての対策講義(教職懇談会、2次対策講座、オンライン講座(スタート講座、方面別対策講座、論作文講座など)
親身になってアドバイスをいただいたことと、情報を取得できることで、勉強のモチベーションを保った。また、初めての教員採用試験で、受験の内容も把握してなかったが、細かくご教示いただき、見通しを持つことができた。

【おすすめ参考書】
2023年度版 過去問 東京都の小学校教諭 (協同出版)
2023年度版 過去問 東京都の教職教養 (協同出版)
2023年度版参考書 東京都の小学校教諭 (協同出版)
‘23年度小学校全科の要点理解 (時事通信出版局)
‘23年度教職教養の要点理解 (時事通信出版局)
‘23年度教職教養30日完成 (時事通信出版局)
‘23年度小学校全科30日完成 (時事通信出版局)
‘23年度一般教養30日完成 (時事通信出版局)
教員採用試験パーフェクトガイド 東京都 論文・面接 2023年度(学芸みらい社)

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2度あることは「3度ある」にするのか、「3度目の正直」にするのか

教員採用試験 合格体験記08

K・Yさん(大阪府)

教師を目指したきっかけ

私の通っていた中学校は、当時区内で恐らく最も荒れた中学校で、特に私の学年はやんちゃな生徒が多く、生徒と先生のケンカや言い合いなどが日常茶飯事でした。しかし、校長先生をはじめ、先生方が一歩も退かずに、私たち生徒と向き合ってくれた姿に胸を打たれ、いつしか将来、教師になりたいと思うようになりました。

夢を追いかけ創大通教に

進路選択に悩んでいた頃、母親から「創価大学に行くのが、教師になる1番の近道じゃない?」といわれ、部活動と勉強の両立に挑戦しながら、創大進学を目指しました。しかし、高校3年生の進路相談の際、担任の先生に、創価大学に行きたいと話すと、「難しいかもしれへん」との回答が。その言葉通り、3度の入試を受験しましたが、結果はいずれも不合格。「俺には創価大学に行く資格がないのか」と思い悩みました。それでも創価大学に行きたい思いは変わらず、浪人も考え母親に相談すると、偶然にもその場に通信教育部のパンフレットがあり、「通信教育部で教員免許取れるんやって!通教でもいいんじゃない?」と言われました。
4人弟妹の長男だったため、家計や兄弟たちのことを思うと、学費が安く、自分のペースで勉強でき、教採受験に向けた対策なども手厚い通信教育部に入学することを決めました。

励まし合える仲間と共に

経済学部に入学し、2年生から中・高教職課程に登録(※1)。卒業単位は184単位となり、レポート、科目試験は他の人より1.5倍となりました。
自学自習の通信教育では、「理解してくれる仲間が近くにいない」ことが最大の壁でした。決意を持って通信教育部に入学したものの、その孤独から、次第に勉強に対して後ろ向きになっていきました。
そんな私の通教生活が大きく変わったのは、光友会(※2)との出会いがあったからです。光友会の皆さんの、底抜けの明るさ、真剣に学ぶ姿、1人1人が卒業の栄冠を目指し団結して励まし合う温かさに触れ、「ここにいれば勇気がもらえる。勉強に対する意欲が出てくる」と感じ、光友会の活動にも積極的に参加するようになりました。

学友たちと夏期スクーリングにて

共に学び合う仲間の存在に励まされ、そこからは卒業を目指し、ただひたすらに勉学に励みました。卒業単位が多く、4年で卒業するのは厳しいと周りに言われたこともありましたが、「同じ年に入学した人たちと絶対に同じ年に卒業する!」との決意を貫き、4年で必要単位を修得し、快晴の空の下、卒業式に参列できたことは今でも金の思い出です。

(※1:中・高教職課程は現在課程を終了しております)
(※2:光友会は都道府県を単位として、通教生同士で構成されている組織です。地域ごとに勉強会などを開催しています)

教員採用試験への挑戦

働きながら、採用試験に向けて、勉強をすることは、挑戦の連続でした。
3回目の挑戦となった今年の採用試験。心が挫けそうになるたび、「【2度あることは3度ある】にするのか、【3度目の正直】にするのかどっちやねん!逃げんな!」と自分に言い聞かせ、自分の心を鼓舞していました。
 
教育現場で働きながら、私が特に大事にしていたのは、①生徒との関わりを大事にすること②様々な生活指導の場に入ることの2点です。
大阪市の教員採用試験は、1次試験で「個人面接」、二次試験では個人面接に加えて「場面指導」となっています。「場面指導」ではあらゆるケースでの教師としての対応が試されます。その意味においても、この2点は何より現場の経験が活きると感じていました。
1点目の「生徒との関わり」については、お世話になっている先生から、「普段の授業中の何気ない質問にすぐ対応したり、休み時間での会話、様子などを観察したりして、少しの異変や変化に対応したりすることで、生徒の返答や先生に対するイメージってすごく変わるよ」とアドバイスをいただいたことで、以前よりも生徒との関係を築くことができたり、生徒の感じていること、考えていることなどが徐々に理解できるようになりました。
2点目の「様々な生活指導を経験すること」については、中学生ならではの悩み、生徒同士の人間関係、学校内外のトラブル、不登校になりそうな生徒へのアプローチなど、さまざまなケースでの生活指導に積極的に入らせてもらいました。他の先生方の教育観、指導の仕方を間近で学ぶことで、「自分ならどのような指導をするか」を常に考えることができ、自身の教育観が確立していったと思います。

筆記試験対策は、中学校勤務ということもあり、普段の授業研究に加え、部活動指導などでなかなか時間を捻出できず苦戦しましたが、時間が無いからこそ、少しでも空いた時間があれば、単語帳を開き、社会の各分野を1~2時間で区切って集中して勉強を続けてきました。面接練習では、通教でお世話になった先生や、勤務先の校長先生、教頭先生に分からないところは質問し、何度も練習を重ねていきました。
試験前日、教頭先生から「川邉君なら大丈夫、今日まですべてを両立して頑張ってきたんやから、自信もって頑張ってきて!」と激励していただきました。当日は、その応援が自信となり、練習通りの成果を発揮することができました。

2次試験から約2ヶ月後の合格発表日。学校行事の時間と重なっていましたが、合間に恐る恐るホームページに見ると、そこには受験番号の数字が。通教卒業から約2年、3度目の挑戦で合格することができました。

今は、常勤講師という立場で、1・2年生の社会科担当として教壇に立たせていただいています。去年までは「自分に教師が務まるのか」と不安でいっぱいでしたが、生徒や周りの先生方に恵まれ、やりがいを感じながら毎日働いています。

生徒から学び続けることを忘れず

通教に在学しながら、塾講師や学童の仕事をしている人も多いですが、学校の支援サポーターや部活動指導員などで、実際に学校現場で起きている課題や雰囲気など学ぶことは非常に良い機会になると思います。

「教師」は、本当に色々な人と関わる仕事であり、だからこその難しさ、もどかしさもある仕事です。ですが、実際に教壇に立ち、授業をすると、“もっと生徒のために頑張りたい!”と思え、もっと成長したい、もっと生徒を感動させたいと思える、自分にとっての天職であると感じています。

これからも「生徒の価値を創造できる教師」、「誰からも信頼される教師」になるために、常に生徒から学び続けることを忘れず、創価大学で学んだことを生徒に伝えられるよう、1日1日を大切に頑張ってまいります。

Profile

【出身地】大阪府
【合格地域】大阪府大阪市
【一日の勉強時間】
平日2~3時間 休日5時間以上
【おすすめ教材】
<日本史>
詳説日本史研究(山川出版社)、詳説日本史図録(山川出版社)、日本史用語集(山川出版社)書き込み式日本史問題集(山川出版社)、日本史B日本史問題集(山川出版社)
<世界史>
詳説世界史解説(山川出版社)、詳説世界史総合図録(山川出版社)、私大・二次対策世界史問題集(山川出版社)、書き込み式世界史問題集(山川出版社)、世界史用語集(山川出版社)
<地理>
新説 資料 地理の研究(帝国書院)、実力養成地理問題集(山川出版社)、村瀬のゼロからわかる地理B【系統地理編】(学研)、村瀬のゼロからわかる地理B【地誌編】(学研)、地理用語集(山川出版社)
<政治・経済>
詳説政治・経済研究(山川出版社)、政治・経済問題集(山川出版社)、政治・経済用語集(山川出版社)
その他:大阪府・大阪市・堺市・豊能地区の社会科(過去問・参考書)

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母への想いを胸に、勝ち取った栄冠

教員採用試験 合格体験記07

F・Aさん(東京都)

教師への夢を描いて

学校の先生になることは、子供の頃からの夢でした。きっかけとなったのは、小学校6年生の時の担任の先生との出会いです。我が家は、私が2歳、妹が生後2ヶ月のとき母子家庭となり、病弱な母が一人で私たち二人を必死で育ててくれました。そんな母が身体を壊し、手術をすることになり入院。その間、私と妹の二人で生活することになりました。それを知った担任の先生が私たちを心配し、「私の家で預かります」と申し出てくださいました。最終的には先生のお宅にはお世話にならなかったのですが、私たちが寝坊しないようにと、毎朝電話で起こしてくださり、ずっと気にかけてくださいました。そんな先生の存在に救われた経験と、恩返しをしたいとの思いから、私も教師になりたいと密かに夢を描くようになりました。
しかし、我が家の状況を考えたとき、大学に進学したいという気持ちを言い出すことができず、高校卒業後は家計を助けるために就職。それでも、教師になる夢をずっと捨てきれずにいました。

背中を押された挑戦への第一歩

30代半ばになった頃、母が癌になり闘病生活を妹と共に支える日々が始まりました。そのまま40歳を過ぎて、自分の将来を今一度考え悩んでいた時、創価大学の通教で学んでみたいという思いが湧き、出願を決意。
出願時に選んだのは、教員免許取得コースではない学科でしたが、応募動機に『学校の先生になるのが夢でした。』と書いたところ、それに気付いた事務局の方からお電話があり、教職担当の教員の先生に繋げていただきました。年齢のこともあり悩んでいることを伝えると、53歳で教員採用試験に合格した人がいることを紹介されながら、「教師になりたいという思いがあるのであれば、ぜひ挑戦した方が良い」と強く勧めていただきました。その言葉に勇気をいただき、教師を目指して2017年春に教育学部児童教育学科に入学しました。

通教生になって

入学してからは、母の闘病生活のサポート、仕事、それに加えて通教の勉強と、両立することは本当に大変で、途中で何度も挫折しそうになりましたが、入学時の初心を思い出し、自分自身の心を奮い立たせながらの毎日を送りました。勉強が思うように進まない時もありましたが、教師になるという同じ目的をもつ仲間と出会ったことで、互いに励ましあうことができ、楽しく勉強を続けることができました。
母は、余命3ヶ月と言われた命を、15年以上も永らえ、2018年に亡くなりました。母を亡くした悲しみは大きいものでしたが、母も私の夢を応援してくれていると信じ、ただひたすら教師になりたいという思いだけで必死に勉強をしました。

スクーリングで全国の通教生と共に。

今年3月、15年以上勤めた会社を退職し、4月からは地元の小学校でスクールサポートスタッフとして働き始めつつ、夏の採用試験に挑戦。通教のオンライン講座や2次試験対策講座も活用し、嬉しいことに1回目の挑戦で合格を勝ち取ることができました。対策講座では、先生方もとても熱心に教えてくださり、毎回の勉強会もとても楽しかったです。

勝ち取った栄冠

教員採用試験に合格したことを地元の地域の方々、スクールサポートスタッフとして勤務している学校の先生方、実習校の先生方にご報告したところ、皆さんが自分のことにように喜んでくださった姿や声を聞いて、本当に頑張ってきてよかったと心の底から思い、感謝の気持ちでいっぱいになりました。この感謝の気持ちを忘れず、応援してくださった方々の想いにお応えできるよう、頑張っていく決意です。

これから教師を目指す皆さん、「なぜ教師になりたいのか。」その思いを常に忘れず、同じ目標を持つ仲間と一緒に頑張ってください。応援しています!

Profile

【出身地】東京都
【合格地域】東京都
【一日の勉強時間】平均5時間
【おすすめ対策講座】
オンライン講座と2次対策講座
通教生や学部生とたくさん出会うことができ、とても刺激になりました。
先生方もとても熱心に教えてくださり、毎回の勉強会が楽しかったです。

【おすすめ教材】
・教職教養要点理解
・小学校全科らくらくマスター過去問題集
・小学校全科要点理解(参考書、問題集)
・教職教養30日完成
・小学校全科30日完成

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幼稚園教諭から小学校の先生へ

教員採用試験 合格体験記06

T・Kさん(神奈川県)

金の思い出

私は1993年に創価大学通信教育部に入学。仲間と共に切磋琢磨した日々は、金の思い出です。卒業とともに、幼稚園教諭の免許状を取得し、1997年から幼稚園教諭として、園児たちとかけがえのない日々を過ごしていました。

幼稚園教諭から小学校の先生へ

転機となったのは2021年。新型コロナウイルス感染症が大流行し、身近な子ども達が学校に行けない姿を目にするようになりました。これからも感染は拡大し続けることが予想される状況に、幼稚園での現場経験を積んだ私が、小学校でも役に立てることがあるのではないか、と考えるように。子どもへの励まし、意欲づけ、興味関心を引き出す力は自分の持ち味であり、その特技を生かして、一人でも元気づけられて助けられる子どもがいるなら、との思いで、小学校教員の採用試験に挑戦することを決意いたしました。

科目等履修生として25年ぶりの通教生に

創価大学通信教育部は私の教員免許取得と採用試験に挑戦する最大の応援団となりました。
私は、幼稚園と保育士の免許しかなかったので、すぐに通信教育部に連絡。小学校の教員免許を取るために必要な科目を丁寧に教えてもらい、科目等履修生として2021年春に入学しました。通教で学ぶのは25年ぶりです。その年の7月に1次試験、8月には2次試験を受験。その間も、小学校免許取得の為のレポート提出、科目試験、メディア授業の視聴、オンデマンドスクーリング、土日のスクーリングと、今思い返してみても自分でも信じられないくらい、頭をフル回転させて学び抜きました。

オンライン学修のおかげで

また、私の夢を応援してくれている妻にできるだけ負担をかけないよう家事、炊事、育児、そして本業の幼稚園の担任としての職務も一切妥協なくやり抜くと決意。
幸いにも、この年より、創価大学通信教育部では、オンライン学修のシステムが取り入れられ、ほとんど大学に通うことなく自宅で学修ができたので、年末には全ての科目に合格し、仕事と両立しながら免許を取得することができました。もしオンライン学修の仕組みがとられていなかったら、働きながら免許取得と採用試験の挑戦は難しかったと思います。

2度目の挑戦で勝ち取った合格

1回目の採用試験では2次試験で無念の結果となりましたが、再挑戦の2回目、無事に2023年度の小学校正規職員として採用を勝ち取ることが出来ました。

合格発表日は、自分の受験番号があることを何度も見直してしまうほど、信じられませんでしたが、採用合格書類が届き、手続きに追われる中でようやく、来年から小学校の教壇に立つのだと実感が湧いてきました。

思い返せば、自身の卒業25周年に向けてさらなる飛躍を誓い、2020年1月4日に家族全員で創立者にお手紙を出して2年。ついに小学校教諭として、新しい使命の舞台に立たせていただけることに深い意味を感じております。一人でも多くの子どもたちが「あぁ、学校ってたのしいな」と体で感じてもらえるよう、努力を惜しまず、全力で挑戦し続けます。
創価大学の先生方、講師の皆さま、職員の方々など、関わってくださった皆様に心より御礼申し上げます。

Profile

【出身地】神奈川県
【合格地域】神奈川県横浜市
【一日の勉強時間】
平日2時間 休日は、子供たちや家族との時間を大切にして、夜に勉強しました。
【おすすめ対策講座】
2次試験対策講座 面接練習や受験票の書き方など具体的なアドバイスを受けることができます。
【おすすめ教材】
横浜市授業改善支援センター「ハマ・アップ」

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価値創造の人生

教員採用試験 合格体験記05

N・Yさん(東京都)

プロのミュージシャンを目指して

私は、東京都の下町墨田区、江東区で生まれ育ちました。小学校3年生から高校3年生まで10年間軟式野球を続けてきましたが、高校卒業後、夢であったプロミュージシャンを目指して、音楽系専門学校へ進みました。専門学校時代から約6年間ライブ出演やCD作成など、メジャーデビューを目指して精力的に活動し、ソロ活動を経て、2人組ヴォーカルグループを結成。200人規模のワンマンライブを成功させることができました。しかし、そのワンマンライブの直後、私は、急激な燃え尽き症候群に陥り、芸能界という先の見えない未来への不安や葛藤に苛まれてしまいました。

新しい人生の第一歩

悩んだ末、相方に「音楽を辞めたい」と泣きながら告げ25歳で音楽から離れることに。しかし、次に自分が何をしたいのか全く考えていませんでした。そんなとき、悩んでいた私のところへ一人の先輩が訪ねて来てくれました。先輩は、私の状況に耳を傾けてくれながら、「教員免許も取れるし、今までと違った景色がみられると思うから創大通教に行ってみたら?」と、思ってもみなかった提案をしてくれました。自分なんかが教員になれるわけがない、と少し抵抗もありましたが、先輩の励ましもあり、2019年春に創価大学通信教育部教育学部児童教育学科に入学しました。

通教での学生生活

入学してすぐに、レポート課題という大きな壁にぶち当たりました。課題の内容が難しすぎて全然頭に入って来ないのです。何度も通教を辞めようか、との思いが頭をかすめましたが、夏期スクーリングに参加し、素晴らしい学友との出会いがありました。つらい時や苦しい時に励まし合える仲間がそばにいるということが、本当に大きな心の支えとなり、生涯の友を得られたことは何よりの財産だったと思います。
2020年秋には、母校での教育実習を経験しました。初めての教育現場にドキドキの連続でしたが、温かい先生方、学校の雰囲気、そして、子供たちの日々変わる反応や表情に触れるたび、教職という職業に大きな魅力を感じ、「一生、この仕事に就いていきたい」と決意することができました。

教員採用試験への挑戦

2021年7月、初めての教員採用試験に挑戦しました。とにかく毎日勉強をして、万全な準備をしてきたつもりでしたが、結果は、一次選考で不合格。この時は本当に悔しかったです。

翌年、創価大学通信教育部卒業後に、教育実習でお世話になった母校で、臨時的任用教員として1年生の学級担任を任せていただくことになりました。学級担任をしながらの教員採用試験の勉強は、前年度と比べられないほど勉強時間の確保に苦労しました。勉強時間をまとまって取ることは厳しいと考えた私は、仕事の合間や終業後に教室で過去問を何度も繰り返し解いたり、前年度の論作文を活用しながら時間内に書き上げる練習を重ねたりしながら、限られた隙間時間で着実に試験対策を積み上げていくようにしました。

確かに、学級担任をしながらの試験勉強は、大変でしたが、その反面、教育現場に居たことで、不明なところは、先輩方や管理職の先生に聞きながらアドバイスを受けることができ、試験への自信につながったと思います。

2022年7月、二度目の挑戦となる教員採用試験。一次選考を通過し、前年度のリベンジを果たすことができました。二次選考対策は、職場の管理職の先生に面接対策や指導案添削していただきながら、創価大学の二次選考対策会にも積極的に参加しました。特に心強かったのは、集団面接練習です。コロナ禍でなかなか人を集めて練習ができない中で、オンラインを活用して集団面接の練習ができたことはとても大きな武器となりました。練習会でも主体的に呼びかけ合って、意欲的に取り組む創大生の姿に、「自分も必ず合格するんだ!」と決意を強くすることができたことも大きかったです。

迎えた二次選考当日、集団面接では、練習会の成果を存分に発揮でき、個人面接では、実際に学級担任として働いている取り組みや対応を話すことができました。試験官の人柄も良く、集団面接メンバーにも恵まれ、安心して準備してきたことを出し切り、二次試験を終えました。改めて、面接こそ準備が一番大切だと実感しました。

ついに掴んだ歓喜の瞬間

2022年10月14日、合格発表日。ちょうど発表の時間、授業中だったため、授業が終わって恐る恐る教育委員会のホームページを開くと、そこに私の受験番号がありました。その日の職員夕会では、職場の先生方全員から温かい拍手をいただき、感動で胸が熱くなりました。
支えてくれた、両親、同志、学友、大学の先生方、職場の先生方、そして創立者に大勝利のご報告をすることができました。
来年から、正採用として教壇に立ちます。大変なこともあると思いますが、「教師こそ最大の教育環境」との創立者のご指導を胸に、周りの人を幸せにしていける教師を目指して、さらに前進してまいります。

最後に

さて、今回の合格体験記のタイトルを「価値創造の人生」と記させていただきました。どんな境遇にあろうとも、信念を貫き、努力を惜しまず、周りの人たちに感謝していくことで、必ずどんな夢でも切り開いていけると確信します。私もまさか自分が、教師になれるなんて夢にも思っていませんでした。人から貶されようが、笑われようが、自分自身を見失わない限り、無限大に価値を創造していける、そのことを私は創価大学通信教育部で学ぶ中で教えてもらいました。
自分の可能性を無限に創造していける場所が、創価大学であると断言します。創価大学は、どんな時でも味方ですし、どんなことがあっても励ましを送ってくださる創立者がいます。
拙い私の合格体験記を見てくださっている方の一人でもいいので、教師って素晴らしいな、教育って魅力的だな、と感じてくださったら幸いです。一緒に教壇に立って夢を勝ち取りましょう!
以上、大変にありがとうございました!

一日のタイムスケジュール

平日
休日

Profile

【出身地】東京都
【合格地域】東京都
【一日の勉強時間】
平日1時間 休日はほとんど勉強に当てず、リフレッシュタイムとして使っていました。
【おすすめ対策講座】
集団面接対策 卒業生にも手厚いサポートをして頂き、万全な準備ができました。
【おすすめ教材】
東京都過去問(協同出版)

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子どもと共に成長する教員をめざして

教員採用試験 合格体験記04

S・Cさん(東京都)

教育現場で働く中で

就職をして4年が経ち、子どもと関わる仕事に携わるなかで、子どもの力になる仕事をしたいと思うように。そんなとき、知り合いから小学校の特別支援学級の支援員として働いてみないかと誘われ、教育現場で働くことになりました。
支援員として働き始めた私の仕事ぶりを見てくれていた小学校の管理職の先生から、「島田さん、教員を目指してみませんか」と声をかけていただき、教職を志すことを決意。2018年春、創価大学通信教育部に入学しました。

夢に向かって

入学後、スクーリングや試験の日程、メディア授業を見る期間、レポート提出期限等の予定を見やすくするために年間予定表を作成し、表をもとに仕事が終わった後の隙間時間に勉強を進めていきました。

また、普段のスクーリングや試験と同時並行で、教育実習に向けての準備をすることと、教員採用試験に向けての勉強も意識して取り組むようにしました。仕事との両立が難しい時期もあり、日々、自分との戦いでしたが、通教で出会った友達と切磋琢磨しながら挑戦できたことが良かったと思います。

2回目の挑戦で晴れて合格

1回目の教員採用試験では残念ながら不合格となってしまいましたが、悔しさをばねにしながら、勉強を進めました。翌年からは、4月から8月中旬まで時間講師として3つの学校を回り、8月下旬から、産育代替として特別支援学級の担任として働きながら教育現場で経験を積み、教員採用試験に挑みました。
一次試験の小論文をはじめ、二次試験の個人面談の練習を、以前に働いていた小学校の校長先生や今お世話になっている小学校の管理職の先生方に、仕事の合間や休みの日に練習をしていただきました。また、通教での教員採用試験対策講座の集団討論の練習にも参加し、採用試験対策の準備を重ねた結果、無事に二次試験まで合格することができました。

これからの決意

来年度から、今までの経験を活かしながら子どもたちと関わり、子どもたちと一緒に成長しながら、子どもたちの良さを伸ばしていける教師になっていく決意です。

一日のタイムスケジュール

平日
休日

Profile

【出身地】東京都
【合格地域】東京都
【一日の勉強時間】
平日2時間30分 休日6時間
【通教でのおすすめ対策講座】
2次対策講座(東京対策講座・集団討論対策講座)
【おすすめ教材】
・学校全科の要点理解/演習問題集
・教職教養の演習問題集

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50歳からの挑戦

教員採用試験 合格体験記03

N・Yさん(千葉県)

医療機器販売から教員へ

私は、1987年創価大学文学部社会学科(当時)に17期生として入学。卒業後は医療機器販売会社にて25年余り勤務しました。
2018年、約2年半の出向を終えて本社に戻った時が50歳を迎えるタイミングで、「このまま同じ仕事を10年間やるのか?」と思い悩んでいたところ、中学・高校国語科の教員免許を持つ創大20期卒の妻が学童保育支援員として勤務を開始しました。妻から、毎日のように児童との触れ合いの様子を聞くうちに、教育現場での仕事に興味が湧き、“定年後に地域で役に立てれば”という思いで、教員免許取得を目指すことにしました。

通教生に

同級生には教頭や主幹教諭もいる中で、今から教職を目指すのであれば、人間教育を学べる創価大学で勉強しよう、と迷わず創価大学通信教育部への入学を決めました。
入学後は、妻にも協力してもらいながら時間をやりくりし、高齢の親の介護と仕事との両立のなかで勉強を進めていきました。
スマホのカレンダーアプリに<メディア学習・教職概論①>、<レポート作成・理科教育③>、<試験勉強・道徳教育論>、<スクーリング・教育行財政学>など、この日のこの時間はこれを学習するという全科目の全学習予定を入力。幸い仕事は定時で退勤できる環境に近かったのですが、2年間での卒業と教員免許状取得を目指すうえでは一つも外してはいけないとの思いで、できないときは後日に組み替えるようにしながら、漏らさず予定を組みました。

学生生活 ~現役時代は感じられなかった「学ぶ」喜び~

学習仲間は20代や30代が中心。指導して下さる先生方にも白髪の私は異質だったかも知れませんが、だからこそ学習態度は一番を目指そうとスクーリングはいつも最前列で出席しました。
そうした取り組みで、現役時代には感じられなかった(苦笑)学ぶ喜びを心の底から感じられる毎日は、最高に幸せな時間でした。

学習を開始したころのレポートで、D判定で不合格だった科目があります。
課題に正対していない内容だったので当然ですが、自分なりに学習し直したところ、次の提出ではA判定をいただきました。
担当教員の「指摘事項に適切に対処していただきました。⼤変読みやすく、すぐれたレポートとなりました。複数の参考⽂献に当たってくださった点も⾼く評価できます。努⼒が反映されたレポートでした。」とのコメントに心から感激し、その後の学習のモチベーションアップにつながりました。

通教専任の講師(左)と共に

入学した2019年度は充実した学習をやり切った手応えがありましたが、翌2020年度は新型コロナウィルスの感染拡大で、仕事の負担も増え、教育実習の期間変更もあり、先の見えない不安が付きまといました。また、2020年春から、父の新型コロナウィルス感染による入院に始まり、母の外科手術、妻の外科手術、義母の闘病、自分の帯状疱疹発症など、次から次へと終わりの見えない困難が続いた時期もありましたが、一つ一つと向き合いながら家族で乗り越え、卒業と免許取得を勝ち取ることができました。

卒業式を控えた2021年3月15日、翌16日に義母と父が続けて逝去し、翌々日の18日に私が卒業式参加という、不思議な一週間を過ごしたことは、人生経験の中でも大きな財産になったと思っています。

講師・担任経験が糧に

2021年に初挑戦した採用試験は、社会人特例選考で受験し、1次試験は突破したものの、個人面接と模擬授業の2次試験で、残念ながら不合格となりました。後日、口頭開示で自身の選考結果を目にした時、評価の低さに愕然としました。これは現場で力をつけるしかないと、講師として働く決意に代わりました。
4月からの講師・担任としての期間は非常に貴重な経験となりました。「これで不合格になるはずがない!」と思えるほど、自信と確信を掴むことができたというのが率直な感想です。講師を続けながら2022年の教員採用試験に再挑戦し、無事に合格することができました。

子どもと共に、成長し続ける教員へ

現段階では、教員の労働環境が厳しいのは事実です。時代が変われば、法令や環境も変わるでしょうし、個人で出来ることには限界もあります。ですが、創立者が示して下さった人間教育の重要性はますます高まり、教員の使命の大きさを強く感じています。
今後も、自治体の選考方法の変更もあるかと思いますが、ひとたび教員を目指したのであれば、知恵と努力で勝ち取って欲しいと思います。私も10年に満たない教員生活かもしれませんが、創立者にお応えする教員として成長を続けていく決意です。

Profile

【出身地】神奈川県
【合格地域】千葉県千葉市
【一日の勉強時間】
平日1時間 休日3~4時間
【おすすめ対策講座】
教職懇談会・2次対策講座 
【おすすめ教材】
・小杉拓也『小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)
・小学校学習指導要領
・『千葉県千葉市の小学校教諭過去問』(協同出版)
・『小学校全科の要点理解』(時事通信社)

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分岐点~航空会社勤務から教員の道へ~

教員採用試験 合格体験記02

S・Kさん(北海道)

教員を目指したきっかけ

私は高校まで地元の北海道で過ごした後、中国北京の大学に進学し中国語を学びました。卒業後、モルディブ諸島での就職を経て帰国後、培ってきたスキルを生かそうと現在の航空関係の会社に就職しました。

しかし、5年目の冬、突如新型コロナウィルスが大流行し航空会社という職業柄、休職状態になってしまったのがきっかけで、自分は本当は何がしたいのかと、じっくりと自分と向き合う時間が増えました。そして、自分は子どもと関わることが好きなこと、人に物事を教えることが人より少し得意であること等に気づきました。そんな自分を最大限に生かし、社会に貢献したいと考えるようになり、いつしか教員という生き方にあこがれるようになったのです。年齢は既に29歳、今更目指し始めて教員になんてなれるのだろうかという気持ちも正直ありました。

創価大学通信教育部へ

そんな中、自身の生活にマッチした学び方のできる創価大学通信教育部への3年次編入を決意しました。

入学直後は、久しぶりの勉学に右も左もわからない手探り状態でしたが、通信教育部の担当者や先生方に助けられながら、教科書を読んでレポートを書いたり、オンラインスクーリングのグループディスカッションで思い切って発言したり、とにかくできることを頑張りました。
オンラインスクーリングは自分と同じように目標に向かう仲間と出会うことができ、とても刺激的なものでした。欲を言えば仲間と共に同じ空間で学びたい気持ちもありましたが、オンラインならではの学びも多くありました。
特に6畳そこそこの部屋で受講した体育の授業で汗をかいてダンスをしたことは非常に印象深く記憶に残っています。そうして勉学に励む中、最初は孤独との戦いだと思っていた通信教育も決して一人ぼっちではなく、自分には支えてくれる家族、友達、そして共に学ぶ同志や先生たちがいることに気づきました。

採用試験への挑戦

今年受験した採用試験に向けては、今までにないほどの勉強をしました。創価大学の先生にいただいたアドバイス通り、過去5年分の過去問に徹底して取り組むことで、受験地域の出題の傾向性が見えてきて、勉強をすべきポイントが浮かび上がってきました。そのポイントを参考書や動画サイトをフル活用して徹底的に学び、どうしてもわからない部分は高校時代の恩師に教えてもらいにも行きました。その結果、試験当日は自信を持って受験することができました。
そして、1次試験受験翌日からは教育実習が始まり、2次試験の直前に教育現場を実際に知ることができました。教育実習では決して見習いではなく一人の教育者として振る舞うことを心掛け、とにかく子どもたちのことを考え続ける時間を過ごしました。恥ずかしい話ですが、最終日にはクラスみんなで涙のお別れをしたほど充実した4週間にすることができました。今でも勉強に行き詰まればその時の子どもたちの顔を思い返しながら奮起しています。

合格、そしてその先へ

教育実習直後に1次試験合格の通知があり、2次試験の準備を始めました。私の地域の2次試験の内容は適性検査、教科等指導法、個人面接の3つでした。教科等指導法の対策については、教育実習中の指導案を見返したり、過去問を取り寄せ、それを実際に解いてみたりしました。面接の対策については、しっかりと自身の考えを持ち、それを面接官に伝えられるように整理することを重点的に取り組み、知り合いの方に協力してもらい模擬面接も行いました。試験当日は緊張しましたが、準備の甲斐があり自身の気持ちと考えを面接官にしっかりと伝えることができました。その結果、2次試験も無事通過、明年4月より北海道の小学校教員として登録されることが決まり、教員という目標に向けての最大の山を越えることができました。
教員採用試験に合格し、最もうれしかったことは周囲の人たちが喜んでくれたことです。一人だと思って始めた挑戦は、いつしか周囲の多くの人たちとの挑戦に変わっていました。多くの人たちに支えられて、多くの人と喜びを分かち合うことができました。
高校を卒業してから世界を周り、積んできた経験を、こうして地元である北海道の教育に還せることに大きな使命感を感じています。不安が無いと言えば嘘になりますが、創価大学で学んだ日々を信じて、自信を持ち、思い切って飛び込む決意です。

一日のタイムスケジュール

平日
休日

Profile

【出身地】北海道
【合格地域】北海道
【趣味】
スポーツ観戦、旅行、筋トレ
【一日の勉強時間】
平日1~2時間 休日4時間
【おすすめ教材】
・北海道教員採用試験過去問集(共同出版)とその参考書

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15回目でつかんだスタートライン

教員採用試験 合格体験記01

M・Eさん(沖縄県)

教職を目指したきっかけ

私は、沖縄県宮古島市で育ち、創価大学の進学を目指していましたが叶わず、一年浪人を経て、創価大学の近くにある都内の大学に進学しました。そこで、出会った創価大学先輩たちは生命力に溢れ、いつも生き生きしていて、自分もこんな風になりたいと思うようになりました。

当時、新聞やテレビではいじめを苦にして命を絶ってしまう子どものニュースが連日報道されており、それを目にするたびに、自分もかつていじめられ、学校に行くのが嫌になった経験から「自分が子ども達の最大の理解者になって、力になりたい」と感じていました。そして、自分の憧れる先輩たちのような、生きる希望を与えられる教師になりたいと、教職を志すことになりました。

臨時的任用教員としての勤務

2008年3月に、中学校社会科の免許を取得し大学を卒業しましたが、教員採用試験に不合格だった私は、臨時的任用教職員採用で、中学校の特別支援学級の担任として勤務をすることに。初めの一年は、教員同士の連携や特別支援学級担任としての指導方針など、常に悩みの連続で、教員として勤めるために必要なことを一から学ぶ期間となりました。

教員を続ける自信がなくなったとき、学生時代からの先輩に「自分は教師に向いていないのではないか」と相談すると「やめるならやめたらいい。でも、本当にそれでいいの。君がやりたかったことは何だったの。」と厳しくもあたたかく、背中を押してくれました。

創価大学創立者の『教師こそ最大の教育環境』との言葉を胸に刻み、「今の自分を乗り越えて、成長した姿で子ども達へ向き合おう」と、教員採用試験への挑戦を続けることを決意しました。
それから8年間、中学校で臨時的任用教職員として勤務しながら、教員採用試験を挑戦しましたが、一次試験で不合格。勤務実績から一次試験免除となっても、なかなか結果は出ません。それでも先輩はいつも「そんな本村君だからこそ、“本村先生がいてくれてよかった”と言ってくれる子がいるはずだよ」と励まし続けてくれました。

創価大学通信教育部に入学し、小学校教員へ

創価教育を学びたいとの思いから、2016年に科目等履修生として創価大学通信教育部に入学し、働きながら小学校免許を取得しました。それまでは、中学校社会科の採用試験に挑戦していましたが、中学校で副担任として働く中で、担任として生徒と関わることが多い小学校教諭に魅力を感じ、東京都小学校の教員採用試験を受験。自身の力不足のため、その時は結果に結びつきませんでしたが、東京都の期限付き採用として勤務することになりました。

初めての小学校勤務は、それまでの教員生活とはまた違った世界でした。先輩の先生方に指導していただきながら、改めて教師という職業の深みと責任を肌身で感じることができました。年齢も32歳になり、新採用として入ってくる10歳年下の先生たちの姿に焦りを感じ、このままでよいのかと悩むこともありましたが、創立者の「桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李のように、自分らしく進んでいきなさい」とのご指導を支えに、勉強を進めていきました。

そんな中、縁あってお付き合いをしていた今の妻と結婚。その頃から沖縄県の教員採用試験の挑戦を考えるようになりました。
以前から「いつかは生まれ育った沖縄県に貢献したい」と考えていましたが、都市部のほうが臨時任用の話が多いことや、創価大学のある八王子が好きだったこともあり、決断することができませんでした。しかし、不安定な状況の私を支え、私の故郷である沖縄を大切に思ってくれる妻の存在に励まされ、2020年に沖縄県へ戻り、教員採用試験に挑戦する決意をしました。

採用試験への挑戦

2020年は新型コロナウイルスの影響で休校が続き、楽しみにしていた児童との出会いが1か月、2か月と先送りされて過ぎていく日々が続きました。

「一体いつまで続くのだろう」「子ども達は元気かな」「子ども達がいなければ、教師という仕事はないも同然じゃないか」と悶々しながら、創立者の『教師こそ最大の教育環境』という言葉を改めて考えたとき、どんな状況にあっても、教師として子ども達にどう向き合っていくかが大切なんだと気付きました。学校再開へ向けての準備や、学校の行事へ参加が難しい児童の保護者へ向けた学級通信を毎日作成するなど、工夫を重ねるなかで、子ども達も喜んでくれ、教職の喜びを実感しました。

そんな中、待望の第一子が生まれました。初めて握った小さな手が、ぎゅっと私の小指を握りしめてくれたとき、「ああ、子ども達もこんなに小さなときがあったんだ。そして、次第にいろいろなことができるようになったんだ。私は教師として、子ども達にいろいろなことができるようにしてあげることが使命なんだ」と感動で一杯になりました。

妻から最大のサポートを受けながら、故郷の宮古島で今年度の教員採用試験に挑戦。慣れない環境での仕事と初めての子育ての忙しさから、勉強時間は過去最少でしたが、10年以上教採を受けてきた経験から、出題ポイントがはっきりとわかっていたので、一次試験は無事に合格。勤務校をはじめそれまでお世話になった先生方に協力してもらいながら二次試験の準備を重ねていたとき、ずっと私の人生を支えてくれていた祖母が亡くなり、悲しみに包まれました。祖母は、共働きだった両親に代わって、幼いころから私を本当にかわいがってくれ、学生時代に学校に行きたくないと泣きながら打ち明けることができた最初の人でした。「もっとはやく、もっとたくさん会って、もっと話を聞きたかった。もっと話したい事があった。」との悔しい思いを抱えながらも、ここで立ち止まってはいけないと、祖母の葬儀から約2週間後、二次試験に挑みました。

合格発表日の10月14日、自宅で私より先に結果をみた妻から、「(合格者の中に番号が)あったよ」と一言。15回目の挑戦でやっと掴んだ合格。ずっと支えてくれた妻と大切な息子、何度も試験に落ち続けた私を信じてくれた両親、そして大好きだった祖母へ、感謝の思いを届けることができました。

何より、やっと創立者へ勝利の報告ができたことが本当に嬉しかったです。

最後に

どんな困難をも乗り越え、すべてを意味あるものへと変え、創り上げていく生き方を、創価大学で学びました。合格以上の学びです。
これから教師を目指す方、臨時任用で勤務されている方、すべての方へ、きっと想像以上の学びがあると思います。創価大学へ是非いらしてください。

Profile

【出身地】沖縄県
【合格地域】沖縄県
【一日の勉強時間】
平日1時間 休日は多い時で10時間
【おすすめ教材】
時事通信出版局「一般教養・教職教養・小学校全科」要点理解/演習問題

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採用試験合格者・活動報告 ~「教職生大会」より~

夏期スクーリングで開催している「教職生大会」で、ご登壇頂いた方の合格体験記を掲載しております。「教職生大会」は、教員を目指す通教生が卒業、教員採用試験合格を決意し合う行事です。現職教員として働いている卒業生や、卒業後に教採受験に挑戦している方も参加しています。

いくつになっても夢を持ち、実現に向けて努力することができる喜び

2021年教職生大会

磯 雅代さん
2019年度教育学部児童教育学科 3年次編入学

私は、大学を卒業後、就職し、結婚。専業主婦になりました。
2児の母となり、育児をしながら、PTA活動を通して子の成長や友人作りなど、楽しく過ごすものの、傍らでは自分のやりたいことは何だったのだろうかと考えるようになりました。

ライターになりたいという夢を思い出し、ライター学校に通い、WEBライターとして活動したり、外資系のマーケティング会社に勤める大学の友人の誘いで、派遣社員として10年働くなど、育児と両立しながら、自身のやりたいこと、できることを探してきたように思います。

5年前にマーケティング会社から正社員の話があり、これが本当に私のやりたいことなのか・・・と悩んでいると、PTA活動を共にしてきた友人から「磯さんは、教員免許をもっているんだから、学校で働いたらいいのに・・」と言われました。大学時代に教員を目指して中学・高校の英語の教員免許を取っていたことをその言葉で思い出しました。

学校現場へ

数年前に東京都の全ての小学校に特別支援教室が設置され、巡回指導が開始されました。
それを機に特別支援教室専門員という新しい職ができ、それに誘われたのをきっかけに、私の人生は学校現場へと向き始めました。

「教育は、子供たちを幸福にするためにこそある」
「人を育てる。人をつくる。教育は、人類の限りなき夢です」

創立者が教育の大切さを語られる言葉も、私の支えになりました。

しかし、すぐに教員の道を目指したわけではありません。

特別支援を学ぶうちに、今の通常級では、合理的配慮なしには授業・学級経営ができない事を知り、自身が思っていた学校・教育現場とはずいぶん隔たりがある事に驚きました。児童たちと一緒に学ぶ中で、合理的配慮の大事さと、児童自身が主体性を持ち、学ぶ力を引き出すための授業を行おうと苦労している先生方の姿を見て、共に悩み、学んでいきたいと思うようになりました。

通信教育部への入学

ちょうどその時に義理の姉から「通教に一緒に通わない」という誘いがありました。
漠然と考えていたことを形にしたい。背中を押してもらい、小学校の教員免許取得のため、創価大学の通信教育部へ進学することを決意しました。

それからは、小学校での専門員の職は継続しながら、通信教育の勉強、土日は試験、夏休みは、学校の研修とスクーリングで創価大学に通う生活を過ごしました。これを無事に終えられたのは、家族の支えなしにはできませんでした。夏のスクーリングには夫が車で送ってくれたり、子どもたちは家事を手伝ってくれるなど、感謝しきれません。

そして何より私の勉強の後押しをしてくれたのは、「学ぶ」という事の贅沢さです。

日々、家事に追われ、家族の用事で一日が終わるお母さん業は、自分だけの事に向き合う時間はほとんどありません。その中で、自身が興味あるものを学べる時間は、私にとって何にも代えがたい「贅沢な時間」でした。
いくつになっても夢を持ち、実現に向けて努力することができる事を実感しました。全てに感謝の気持ちでした。

夏のキャンパス

教員採用試験に向けた取り組み

ここで、私の教員採用試験に向けた取り組みをご紹介させて頂きます。
筆記試験対策
筆記試験の対策としては、時事通信出版の「30日完成」という問題集を教職教養、一般教養、小学校全科で解くようにし、その後過去問を行い、出題の傾向性を理解し試験に臨みました。
問題によって入れた方がよい教育用語や数字が、勉強して来ると見えてくるので、そのワードが自然に出てくるようになると、合格に近づいていると思います。
1次試験合格後は、面接対策です。対策としては、模擬面接をたくさん経験し、形式的な部分で慣れておくことが大切です。答える内容は、受験する地域が求める人材の内容にからめた返答ができるか、評価の3観点に絡めた内容により自身の教職を選んだ理由を盛り込むことができると良いと思います。

面接対策
面接対策で一番必要なことは、模擬面接で恥をかく事です。私もこの年齢なので、多少身構え、カッコをつけてしまうこともありましたが、通教の模擬面接講座では、現役の大学生も意欲満々、準備万端で参加しています。その方たちと一緒に模擬面接をすることで、実践に近い緊張感の中で練習をすることができました。
初日は、しっかり回答する大学生に圧倒され、中身の薄い回答、しどろもどろの私は打ちのめされ、ZOOMを切ったあとは、「あ~これじゃあ、落ちたな」とつぶやいてしまったほどです。ですがこの経験が、講師にかじりつき、何度も練習を重ねる「原動力」になりました。
これらの準備で私は、東京都教員採用試験の現役合格を勝ち取ることができました。今でもこの合格は自分一人の力ではなく、家族の支え、創価大学の講師の先生方、勤務校の先生方、全ての人に支えられての合格だと、感謝の思いしかありません。


最後に

合格の通知を頂いた後、コロナ禍の為に伸びた教育実習が12月にありました。余談ですが、大学に通う私の息子も教職を取っており、息子と同時期に教育実習を行い、家に帰ると互いに悩みを打ち明け合った事もありました。その後自身が持っていた中学の教員免許の更新講習や、残りの通教の科目試験があるなど、常に崖っぷちな状況でしたが、小学校の教員免許も無事に取得することができ、3月には、晴れて息子と一緒に卒業式を迎えることができました。

現在私は、息子と同じ年齢の同期の方と、初任者として2年生の担任をしています。1年目といえども10年戦士の先生方と同じ職務をこなさなければなりません。児童たちの毎時間の授業は、二度と戻ってきません。常にそのことをかみしめ、授業準備にあたっています。先輩の先生方への質問はもちろんの事、学習指導要領や指導書を読み込むなど、いくら時間があっても足りない毎日ですが、自分にできる事は積極的に行うなど、日々奮闘しています。子供たちの成長を信じ、子どもたちと共に学ぶ中で自分自身も成長していきながら、1年1年を大切にしていきたいと思います。

現場で同窓の教員に出会う喜びはひとしおで、勇気をもらいます。ぜひ、通教生の皆さんと、現場で出会いたいと思います。
教職を目指す皆さん、自身の夢に向かって頑張ってください。

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すべての出会いが夢を叶える力に!使命の自覚は未来を拓く!

2022年教職生大会

山田 友伽さん
2018年度教育学部児童教育学科 3年次編入学

教員を目指したきっかけ

私は、小中高と、長崎県佐世保市で育ちました。高校卒業後は創価大学文学部40期生として、創立者がご出席された最後の入学式に参加することができ、厳しくも温かい激励をいただきました。
大学在学中に所属していた手話クラブ「ミッションハンズ」の活動を通し、耳が聞こえなくても明るく、前向きで、自らの使命に生きる多くの方々との出会いを通して、「障害者はかわいそうだから助けなければ」と思っていたわたしの価値観は大きく変わりました。
また、カナダでの語学研修では、今までの「当たり前」が覆されるような文化の違いや、すべて自力で乗り切らなければならない状況を経験したことで、一人の人間が持つ力の弱さと強さを知りました。特に、ホームステイ先の幼い姉妹との交流で、多くの異文化や考え方を学ぶことができたと思います。これは、現在の教職生活において、「どんな子どもにもよいところがあり、子どもの可能性は無限である」との思いで子どもたちに向き合う、自分の信念の原点となったといえます。

 そんな日々を過ごし、気付けば3年生。私は教育学部ではなかったので、卒業後は新宿にある補聴器メーカーに就職しました。「使命のない創大生は一人もいません」と創立者の励ましを思い返しながら、まずは今の職場で3年間働こうと決め、仕事に全力で挑戦するものの、心のどこかでいつも、創大時代に出会った子どもたちのことを考えていました。働きながら、週末は合唱団のスタッフや、ろう学校へのボランティアにも参加し、子どもたち触れ合う中で、やっぱり自分は子どもたちと一緒に成長できる仕事がしたいんだなと強く思うようになりました。

教師の夢を叶えるために創大通教へ

就職して3年、ずっと思い描いていた夢を叶えようと、創大通教に入学しました。同時に、地元への恩返しと、創立者がいつも言われている親孝行をしようと思い、佐世保へ帰ってきました。ここから、仕事と通教との両立が始まりました。入学した4月、仕事も新しく始めたばかりでしたので、スクーリング科目をできるだけ避けて履修登録をしました。しかし、履修登録期間終了後の5月に、受講が必要なスクーリング科目があり、その科目を受けなければ、免許取得はおろか、教育実習にさえ行けないという事実に直面しました。わたしは、「もうだめだ、退学しよう」と思い、通教事務室の窓口に電話をしました。

すると、職員の方がとても優しく、そして厳しく「辞めるにも、続けるにも、(学費未納)退学になるのは数か月先なので、それまで今できることを頑張ってみませんか」と言ってくださったのです。この言葉がなければ、教員になる夢を諦めてしまっていただろうと思います。

数か月後、私はもう退学のことなど忘れていました。教育の勉強が楽しくなっていたのです。見えない学友たちもどこかで頑張ってレポートを書いている、必死にテストを受けている、そう思うと力がわき、自分も諦めずに挑戦しようという気持ちになりました。2年目・3年目は、土日に行われる大阪会場のスクーリングに、佐世保から夜行バスで向かい、翌日の月曜日の朝から出勤という日々を過ごしました。先生も親切な方ばかりで、通教1年目の机上の勉強では見えなかった数多くの同志に会える、大変というよりも、とても貴重な日々となりました。

教員採用試験・教育実習への挑戦

教育実習は地元の小学校で9月に行うことになりました。ちょうど教員採用試験と重なる時期です。
実習は4週間です。この1か月間は、職場に迷惑をかけるとわかっていたので、その前年度末に退職したいと上司に相談しました。すると、「山田さんに辞められるほうがもっと迷惑だ。今の仕事もきっと役に立つから、いてもらいたい。みんな応援しているし、実習の時期はこちらでなんとかする。」と言ってくださったのです。創立者の「創大生はどの職場であってもいてもらいたい人になるんだよ」とのご指導を体現することができたと嬉しく思いました。

採用試験については、通教卒で教職生のサポートをしてくださっている先生から「教採試験を社会人枠で受けられるのでは?」と提案があり、全体の1割である社会人枠に挑戦することに。これにより、教職教養の試験は免除、一次試験は科目試験のみとなりました。試験に向けて、少しでも不安なことがあれば通教教職指導講師の先生や教職講座で質問し、面接票を添削してもらい、準備を進めました。私は月曜日から金曜日までフルタイム勤務、土曜日は学童クラブでアルバイトをしていたので、勉強時間の確保が一番の課題でした。毎日2時間早起きをして過去問を解き、わからないところは創大時代の寮の仲間たちなどにも電話でたくさん助けてもらいました。

そのおかげもあって一次試験を突破することができましたが、その時期、私は職場でワクチンの業務をしており、二次試験を目前にしながらも、深夜0時を回る頃まで働いていました。上司に「いてもらいたい」と言われた手前、休むことなど考えられませんでした。

今思い返してみても人生で一番働いていたと思います。実際、面接の情報はゼロに近く、不安がつのり、通教の先生に連絡すると、最終面接の前日に特別にオンラインで面接練習をしていただけることになりました。練習が終わるとすぐ、練習に付き合ってくださったサポーターの先生から「さっきは色々と覚えることがありましたよね、大丈夫ですか?」と重ねて励ましのお電話がありました。「結局は山田さんの人生という長い道のりに、教職が入ってくるのだから、これから子どもたちと一緒に教員人生を歩む覚悟があるか、もう一度考えてみてください」とのアドバイスをいただき、その瞬間、ろう学校、カナダ、合唱団、学童クラブで出会った子どもたちの顔が浮かび、「私はずっと子どもたちと一緒に過ごしていきたいと思っていたじゃないか。明日は、その夢に近づける、その通過点だと考えよう」と、不安が決意に変わりました。
二次試験は、緊張で震えましたが、複数の面接官の顔をしっかり見て答え、それまでやってきたことを悔いなく出し切ることができました。その翌日から実習が開始し、かわいい1年生とかけがえのない時間を過ごしました。それまで、漠然と「免許を早く取らなくちゃ」と思っていた私ですが、実習に行き、今を懸命に生きる子どもたちを前にして、「必ず先生になろう」と決意できました。実習最終日には、子どもたちがわたしと離れたくないと涙をぽろぽろ流し、「絶対先生になってね」と言ってくれました。

それから一週間後、念願の合格通知をいただくことができました。通教での単位もなんとか取得し、晴れて卒業、今年の春より長崎県の小学校の教員として教壇に立っています。はじめは不安もありましたが、周りの先生方に恵まれ、何よりかわいい子どもたちの存在に救われ1学期を終えることができ、何とか夏休みを迎えました。

おわりに

教職は、子どもたちと一緒に成長できる最高の仕事です。

今、不安に思っていることがある人は、通教の先生をぜひ頼ってください。わたしもすぐ連絡していました。事務局の方も先生もプロフェッショナルです。いつも、ずっと見守ってくださっています。最後に、くじけそうな時いつも見ていた創立者からのご指導を送ります。

「『使命があるんだ』ということを忘れない人は、強い。どんな悩みがあっても、負けない。悩みを全部、希望へのエネルギーに変えていけるのです。」

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