本年4月に新たに学長に就任いたしました。通信教育部に学ぶ皆さんとともに、創価大学の新たな1ページを開いていく決意です。
小説『新・人間革命』にも詳しく描かれているとおり、開学6年目の1976年に開設された通信教育部は、創価大学の設立段階から構想されていました。多様な学習者が集い、互いに励まし合いながら困難を乗り越えて勉学に励む通信教育部は、まさに創立者・池田大作先生が「創価の民衆教育の新しい歴史の扉が開かれます」と表現された、民衆の学びの場です。
一方、新型コロナウイルスのパンデミックにより、学校教育は大変な困難に直面しました。スクーリングが全面オンラインになるなど、通信教育部も大きな影響を受けましたが、いち早くデジタル化に対応して学修環境の構築に努めた結果、見事に日本e-Learningアワードの「オンライン授業支援特別部門賞」を受賞することができました。
学びのスタイルの変容とともに、生涯学習が叫ばれる現在、世界のどこにいても、いつでも高度な教育が受けられる通信教育こそ、これからの学びの姿と言えます。今年で47年目となる通信教育部は、これまでの長い歴史に加え、未来への大きな可能性を秘めた存在でもあるのです。
これまでの先輩が築いてくださった伝統を受け継ぐとともに、通信教育部開設50周年へ向け、グランドデザインのテーマである「価値創造を実践する世界市民」を目指して、大いに学んでいきましょう。
学長 鈴木 将史/Suzuki Masashi