本年の夏期スクーリングは、4年ぶりの対面授業として開催されました。スクーリング期間中、キャンパスは再会や出会いによる喜びが溢れているようでした。私の担当した授業では、オンライン授業の時と比べて受講者の反応が一斉にわかり、グループディスカッションは活発になりました。それ以上に授業前後での受講者同士によるつながりが授業の理解や学びへの意欲の向上に貢献していることを実感しました。
オフィスアワーにも多くの方が研究室にきてくださり、かなり前に授業を受けられていた懐かしい方から現在受講中の方、さらには初対面の方が一緒にしばし団らんのひと時を過ごしました。対面スクーリングに入学して初めて受講された方にとっては驚きの連続だったようです。「正直なところ、通学することに面倒だと思いながら受講しましたが、これほどやる気がでるとはびっくりしました」との声もありました。他方で通教を長年経験されている方は「ようやくこの感動が戻ってきた!」と話されていました。
教える側にとってもスクーリングは大きな刺激を受けたようです。ある教員は、ご高齢の受講者が熱心に学ばれている姿に熱いものが込み上げてきたと語っていました。対面スクーリングを初めて担当した教員は、通教生の意欲の高さに感動したようでした。私はスクーリング授業を担当して25年あまり経ちましたが、今回の夏期スクーリングを通し、あたり前のように感じてきた通教の伝統の卓越性を再認識する機会になりました。
創立者池田先生は夏期スクーリングの開講式メッセージで「今、皆さんが励まし合って踏み出す英知と価値創造の一歩一歩が、21世紀の世界市民の平和と希望の大道を開くことを、私は確信します」と期待を寄せてくださいました。
もちろん、オンラインだったら参加できた方もおられるでしょう。利便性などオンライン授業の良さもあります。実際、秋のスクーリングでは2週連続の週末(土曜・日曜)に開催されることもあり、オンライン実施です。大切なのはスクーリングで「学ぶ心」を育むことだと考えています。対面とオンラインの両方の良さを上手く組み合わせることで、創大通教の新たな伝統が築かれていくことを願っています。
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