レポート作成講義を担当して
通信教育部 准教授 開沼 正
今年の夏期スクーリング中(8月13日、18日 18時30分~20時)に開催されたレポート作成講義(Cタイプ)について、簡単にご報告いたします。Cタイプの講義は8月23日にも開催されておりますが、私の担当は上記の2回でした。コロナ前までは本部棟内のМ402教室を使って開催してきましたが、今年は中央教育棟内のAE351教室での開催となりました。
初日の8月13日は17人、2期目の18日は7人の方が参加されました。多くの方が入門タイプから順に受講されるので、Cタイプの受講生については、最初は少なく期ごとに徐々に増えていくというのが例年の傾向ですが、今年は1期から2期にかけて受講者が減りました。ちなみに8月23日には22人の方が参加され、3期合計で46人の方が受講されました。
Cタイプは、レポート作成講義の中では難易度が最も高いものです(「自立学習入門」を学ぶ前段階のレベルと考えてください)。ただ、復習の意味も込めて「入門タイプ」から「Bタイプ」までで学んだことを確認しながら進めていきました。
まずは「レポートの構成」についてです。一般的には序論・本論・結論という三部構成にします。それぞれの部分では、どのようなことを述べれば論理的な展開になるのか、2000字のレポートの中で、どれほどの文字数が目安になるのかということを、パワーポイントを通して説明しました。
多くの科目では、レポートの最低文字数は1200字に設定されていると思います。もちろん最低文字数を超えたレポートであれば、添削・評価の対象となります。しかし内容的には薄いレポートばかりです。やはり制限字数をギリギリまで使ってレポートを仕上げてほしいと申し上げました。下書きの段階では制限字数の倍くらいの分量を書き、そこから制限字数まで絞っていく方が、いいレポートができることも伝えました。
レポートを書く際に、まずはレポートのアウトラインを描いてみることを勧めました。絵を書くときに、いきなり絵の具で色をつけていくのではなく、ラフな描写から始めるようなものです。「序論には、これを盛り込もう」、「本論は、このような展開にしよう」などと考えるだけでも、頭の中はずいぶんと整理されます。
次にレポートを書いていく上で注意する点について具体的に説明していきました。文の書き始めや改行した場合には行頭の1マスを空けるとか、句読点や記号にも1マス使う、2ケタ以上の数字は半角サイズにする……など、読みやすくするための工夫について紹介しました。また参考文献リストの書き方や、参考文献から引用した場合のルールについても紹介しました。この講義がレポート作成の一助になれば幸いです。
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