合格者座談会
2013

実践的な授業と勉強に集中できる環境が合格をバックアップ!

2011年度の新司法試験で見事に合格を果たした5人の先輩に、法科大学院での挑戦の日々を振り返り、熱く語っていただきました。

「学生第一」を掲げる学習環境

――本日は、司法試験で合格を勝ち取ったみなさんに、法科大学院での生活を振り返っていただきたいと思います。まず、このロースクールに入ってよかったと改めて思った点についてお聞かせください。
平田 創価大学にはみんなで助けあって合格していこうという姿勢があります。私自身、ほかの受験生の合格も心から願えるようになるなど、学問だけでなく、法曹として必要な人間性も身につけることができる大学院であったと実感しました。

佐藤 先生方の指導がとても熱心で、チューターのみなさんのフォローなどもあり、よりよい人間関係の中で学ぶことができましたね。私の場合、2回目の受験で試験に合格したのですが、浪人中であっても在学中と同じように先生方やチューターのみなさんに接し、支えていただいたことが、いま思えば大きな励みになりました。

馬居 先輩、後輩のつながりが強い点も創大の大きな強みではないでしょうか。寮生活の中で、ちょっとした日々のアドバイスから勉強に至るまで先輩から熱心に教えていただけるため、勉強に集中できる環境であったと思います。ほかのロースクールの友人の話を聞くと、多くは弁護士の先輩方から教えてもらう機会がなく、何でも自分で問題に向きあうしかないとのことで、うらやましがられました。

奈良崎 奨学金などの制度の充実も見逃せないと思います。本学では給付制、貸与制ともに充実しており、経済的に大変な人でも法曹の道を開くことができます。現実、日本経済が長期的に低迷しており、法曹をめざす方の中にも家族のバックアップを期待できないケースも多いようですが、創価大学では、法曹への熱意がある人にはサポートを惜しまないところが素晴らしいと思います。

壹岐 あらゆる場面で支援する体制が整ってますよね。その意味では「学生のための大学」という創価大学の理念が、根ざしていると言えるのではないでしょうか。創価大学は、みなさんの夢や理想を叶える場として最適なところだと思います。

司法試験に有益な実務的カリキュラム

――授業内容や力リキュラムで受験に役立ったと思ったこと、また、学習環境や設備についてよかったことを教えてください。
壹岐 法学部の授業に比べ、実務家教員の方が多く、事案に対して具体的なイメージをつかみやすいことが大きな特長ですね。実務を意識して行われる授業が多いため、事案分析を重視する司法試験を受ける上ではとても有益だったと思います。

馬居 ときには学生の意見も考慮してカリキュラムを新しくするなど、授業内容がとても新鮮で、ついつい引き込まれてしまうケースも多かった気がします。

奈良崎 授業で高度なことを教えていただくのですが、なかなか理解しづらい問題も、教授陣が実務的にわかりやすく教えてくださるので助かりました。多くの司法試験合格者を輩出するという創価大学全体としての意気込みがひしひしと感じ取れました。

壹岐 設備においては、寮の充実は見逃せません。修了後も1年間住むことができます。さまざまな設備が充実していて、学修館には学生全員に対して個人ブースやロッカーなどがあり、図書室も24時間使用できるため、朝早くから勉強に集中できました。

平田 寮の賃料が安いなど、設備面での充実もありがたかったですが、私が印象に残っているのは、職員さんが初めから私の名前を覚えてくださっていたことです。困ったときは親身になって対応してくださり、とても心強かったですね。また、チューターの方には、勉強のみならず、ロースクール生活全般で精神面でも支えていただきました。このように一人ひとりを大切にする学習環境があったからこそ、くじけずにがんばれたように思います。

基礎の徹底と法的な思考や表現を身に付ける

――勉強方法で工夫された点、および司法試験合格のために重要であると思われることがありましたら教えてください。
佐藤 何ごとも基本ができて初めて応用問題が解けると思いますので、とにかく基本的知識と法的三段論法の習得を徹底的にやりました。初学者のころにやったような内容についても繰り返し復習したことで基礎力がついたと思います。

奈良崎 授業で扱う問題について、これがなぜ問題になるのか、そしてその結論はどのように導かれたのかなどを理解し、慣れるように努めました。法的な思考や表現を自分のものにすることが司法試験の合格に直結するのではないかと思っています。

馬居 心構えとしては、司法試験に向きあう上で、まず可能な限り自分を客観的に捉え、自分には何が足りないのかを自己分析することに努めました。その上で、その弱点を補う方法を自分なりに見いだし、取り組むようにしました。

平田 司法試験は、長く険しい受験生活になると思いますので、絶対に合格するという強い決意を持つこと、そして日々の勉強を楽しむことが大切だと思いますね。

それぞれの、法曹への思い…

――将来、どのような法曹をめざしたいですか?
奈良崎 とても基本的なことですが、どんなに小さな案件でも、分け隔てなく真摯に取り組み、関わった人たちに満足いただけるような法曹でありたいと思います。

壹岐 エクスターンシップで個人破産の案件に数多く接する機会がありました。当初は重苦しい顔で来られた相談者が解決のメドが立つにつれ、その表情が明るくなるケースに幾度となく立ちあう中で、私も事業再生のお手伝いができる専門家になりたいと思いました。

平田 私は入学前、介護体験をする機会があり、物質的な支援だけでなく、法律的な支援が欠かせないと実感しました。子どもや女性、老人、経済的困窮者などの、弱者救済の立場に立って物事を考えられる法曹になりたいと思っています。

佐藤 マンション法に関心を持っています。束日本大震災発生後、マンション法の領城では、マンション建替えよりも区分所有関係の解消制度の創設が注目されています。こうした新しい問題についても、しっかり研鑽をしていくことで、被災地復興にも役立てるような実力をつけたいです。

馬居 経済のグローバル化や少子高齢化、地球環境の変化などにより、法的概念や法律そのものも変化が求められる中で、時代のニーズにあわせて変化していける、常に探求を怠らない弁護士になりたいと思っています。

強い意志を持って「法曹」への道を開こう

――これから法曹をめざす方へのアドバイスをお願いします。
平田 長い受験生活になるので、健康に留意しながら肩の力を抜いて勉強を続けていただきたいと思います。

壹岐 創価大学には、人的・物的な環境が充実していると思いますので、遠慮せずに十分に活用し、司法試験に臨んでください。

佐藤 法曹になるにはとても苦しい日々が続くかもしれません。しかし、死にものぐるいで取り組んで得た糧は、これからの人生の大きな財産となるはずです。がんばってください。

馬居 自分を追いつめるのではなく、勉強は辛いものだと割り切って、自分をいじめ抜くくらいの気持ちで取り組んでください。

奈良崎 司法試験に合格するには、やはり自分がどれだけ努力できるかが最も重要だと思います。合格するという強い意志を持って、目標に向かって、努力を惜しまないでいただきたいと思います。
壹岐晋大の顔写真
壹岐晋大

創価大学法学部卒
6期・既修者コース
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馬居光二

創価大学法学部卒
5期・未修者コース
佐藤元の顔写真
佐藤元

創価大学法学部卒
4期・未修者コース
平田法子の顔写真
平田法子

創価大学法学部卒
5期・未修者コース
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奈良崎真士

九州大学法学部卒
4期・未修者コース