合格者座談会
2016

どんなときも諦めない!不断の努力と温かな励ましで難関を突破

2014年の司法試験に見事合格した5人の先輩に、創価大学法科大学院での挑戦の日々、本学の魅力、後輩へのアドバイスを語っていただきました。

創価大学なら法学未修者からの挑戦でも大丈夫!

──まずは合格おめでとうございます。今の率直な気持ちを聞かせてください。
石黒 私は文学部出身で、法学未修者として学び、合格しました。実務家への次のステップに早く進みたいと願っていたので、今、本当に嬉しいです。

小山 私は1回で合格できたのが自分でも不思議です。合格したからには支えてくださった方、後輩のためにも、今できることをしっかりやっていかなきゃって思っています。

大黒 先輩たちが僕らにしてくれたようにね。教員陣もそうだけど、本気でバックアップして丁寧に教えてくれたのがありがたかった。経済面や精神面で支えてくれた家族も含めて、周りへの感謝の気持ちでいっぱいです。

山添 合格発表を見たときは実感がなかったのですが、お世話になった方々にお祝いの言葉をかけられた時、初めて実感が。法曹としての資格を手に入れた今、これからが本番と思っています。

鈴鹿 そう、司法修習や就職活動の準備もあるし、合格の余韻に浸っている時間はない。勝って兜の緒を締めよ!という気持ちですね。
──合格の決め手となった、勉強スタイル、工夫したことを教えてください。
石黒 五感をフルに使ったことですね。例えば、基本書を音読したり、授業を録音したものをちょっとした移動のときにも聞いたり。あとは、なるべく計画を立てて遂行するように努力したことですね。

大黒 計画性を重視したのは僕も同じですが、書くことにこだわり、作成した起案をチューターに何回も見てもらい添削・指導をお願いしました。

小山 私は計画を立てるのが苦手で、そのときの状況にあわせてやっていました。ただいつも、わからないことをそのままにしないようにはしていました。授業で「それはなぜ?」と繰り返し教員に問いかけられていたおかげで、深く考える習慣がついたのだと思います。

山添 司法試験では何が求められるのかを繊密に分析し、どのくらいの実力があれば合格できるのかを把握しました。そのうえで、自分にはどのような実力が欠けているのかを分析し、試験日から逆算して勉強計画を立て、その克服にむけて努力をしました。

鈴鹿 条文から考えるクセをつけるために、基本書を見ずに条文だけを見て、なぜこの条文はあるのか、どの文言が抽象的で法解釈が争いになるのかなどをひたすら考えてから、基本書・判例集に目を通すようにしていました。

大黒 自習室の専用ブースで思う存分に勉強できたのも、合格の決め手のひとつだよね。

少人数ならではの細やかさ、人間的交流で、精神的サポートも充分に

──カリキュラムや授業でよかったところ、また教員やチューターとの思い出など、教えてください。
鈴鹿 授業では、学生同士で論議する時間もあるのですが、学生がどんな突拍子もない法律論を展開しても丁寧に議題として取り上げてくださいました。これが確かな実力を養ったのだと思うのです。

石黒 要件事実を実務家から学べたことや、派遣検察官らによる刑事法演習は最高。ほかに実務法学や外国法など、実務の世界を知ることができ、モチベーションを維持することができました。

山添 授業が終わってからでも、親身になって質問に答えてくださったよね。だから、疑問を持ちこさずに勉強を進めることができました。

大黒 僕は、最後の授業で実務家教員が「いつか法廷で会いましょう!」とおっしゃったのが忘れられません。司法試験へのラストスパートでも、心の支えになっていました。

小山 直前期にも毎週のようにチューターから具体的な指導や激励をいただいたのが、本当にありがたかった。

山添 実際の司法試験でも、数々のアドバイスを思い出せたことで、冷静に解答することができました。

鈴鹿 僕は司法試験日程の2日目に大きなミスをして、その夜、チューターに愚痴を聞いてもらったりもしました。「それくらいのミスなら大丈夫!」と励まされて、残りの試験を乗り切れたのです。

大黒 授業は小人数制のクラスだから学生一人ひとりに細かく対応してもらえるし、チューターには知識だけではない行き詰まったときの対処法なども教えていただきました。こうした人間的な交流が、本学らしさなのだと思います。

三指針を胸に、それぞれの新たな目標へ

─将来、どのような法曹をめざしていますか?
石黒 人は誰しも自分の利益を追求しがちになりますが、常に本学の3指針を忘れない弁護士をめざします。画一的な処理ではなく、依頼者にとって何が一番幸せにつながるかを考え、最善の解決法を導けるようにと思っています。

小山 私は検察官志望ですが、3指針を大切にするというのは石黒さんと同じです。縁があって出会った目の前の人、その人の力に確実になれる法曹をイメージしています。

大黒 どんなときでも庶民の味方であり続ける弁護士に。そして、一つひとつの案件を解決していくことが、よりよい社会の実現へとつながっていけば嬉しいですね。

鈴鹿 何か不安があるときに、大事になる前に気軽に何でも相談できる。そんな、ホームドクターのような法曹が目標です。

山添 僕はまだ漠然としていますが、司法修習などを通じて、「社会に役立つ法曹」とは何かを具体的に考えていきます。

どんな状況にあっても前に進み続けて行けば道は開ける

──最後に司法試験合格をめざす後輩へ、メッセージをお願いします!
山添 楽しんで勉強するのが一番だと思います。実際には苦しいと感じることの方が多いかもしれないけれど、その苦しみも含めて、勉強に邁進できる幸せを感じて。

小山 人と比較して一喜一憂することもあるかと思いますが、「何のために学ぶのか?」自分と常に向きあい、自分のペースで勉強を続けていれば、きっと合格します!

石黒 本学は環境面・サポート体制は申し分ないと思います。純粋な法学未修者である私でも合格できたのは、本学だったからこそ。あとは、法曹になると決めた高い志を持ち続けることですね。

大黒 そう、僕も合格できたのは、本学で出会った多くの人々のおかげだと感じています。司法試験は難しいといわれますが、合格の可能性は誰にだってある。教員やチューターの方々に積極的にアドバイスをいただいて、仲間と切磋琢磨しながら、どんな状況であっても前に進み続けていって欲しい。

鈴鹿 現在、法曹を取り巻く状況は厳しいといわれます。それでも、法曹の資格があることで自分の活躍の幅が大きく広がることは間違いないでしょう。本学は教員もチューターもそして学生も、互いを高めあえる人々が集まっています。この人間力を上手に活用し、めざすものを明確にして忍耐強く勉強していれば、必ず道は開けるはずです!
大黒 光大の顔写真
大黒 光大

創価大学法学部卒
8期・未修者コース
石黒 千鶴子の顔写真
石黒 千鶴子

創価大学文学部卒
7期・未修者コース
小山 美穂の顔写真
小山 美穂

創価大学法学部卒
8期・未修者コース
鈴鹿 勇志の顔写真
鈴鹿 勇志

創価大学法学部卒
9期・既修者コース
山添 光弘の顔写真
山添 光弘

創価大学法学部卒
8期・未修者コース