理工学研究科・山﨑賢三朗さんが、情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会で学生奨励賞を受賞!

理工学研究科博士前期課程の山﨑賢三朗さん(宍戸研究室)が、2025年9月3日から4日に北海道科学大学(札幌市)で開催された「情報処理学会第214回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(HCI研究会)」において、学生奨励賞を受賞しました。
HCI研究会は、人とコンピュータの関係を探る幅広い研究分野を対象とし、可視化・可触化、VR/AR、ウェアラブル技術、ユビキタスコンピューティング、インタラクションデザインなど、多分野横断的な研究成果が発表される国内有数の学術会議です。
山﨑さんの発表論文「陸上1500m走におけるウェーブライト映像を用いたレース展開シミュレーションシステムの構築」では、ウェーブライトの動きを基準に選手の走行速度を推定し、レース全体を可視化する新しい映像分析システムを提案しました。本システムは、映像範囲外の選手推定やリアルタイムでのレース進行表示、異なる大会間の比較・シミュレーションも可能で、従来の方法では困難だった戦略的傾向の把握を容易にします。特に、世界トップ選手の終盤での戦略的加速を定量的に示した点や、独創的なアプローチが高く評価され、今回の学生奨励賞受賞につながりました。
山﨑さんは「発表を重ねる中で落ち着いて臨むことができ、学際的な議論を通して情報処理技術のスポーツ科学への発展性を感じた」と語っています。
山﨑さんの挑戦は、スポーツ×情報科学の新たな可能性を切り開くものであり、本学から生まれる研究の力が社会の多様な分野に貢献できることを示しています。
