取組のポイント

1:アセスメントゲートにおける自己評価ルーブリックの考え方

本学ではアクティブラーニングの効用として、知力・学力だけではなく人間力の向上も期待しています。この人間力の向上を、大学生になる段階(マイルストーン)、自立学習者に向かう段階(タッチストーン)、創造的人間に向かう段階(キャップストーン)という3つのステージを経る発達過程として考えて見ます。
Assessment as learning すなわち、学習としての評価、あるいは評価を通じての学習に使うことを想定して、ルーブリックを開発導入します。ルーブリックは具体的に本取り組みの図のように、自己評価の体験を学生一人ひとりが行います。
1年次で行う自己評価
大学での学業の基礎となる技能や態度を可視化します。
その結果を学生が自己評価し、その後の学生生活のも目標設定に役立てます。
これが最初のアセスメントゲートです。

2年次から3年次での自己評価
自らが歩む学びの道程で、どのような力(汎用的能力)を身につけてきたのかそれを試してみる科目や課題が必要です。
汎用的能力の身長を点検する科目がアセスメント科目です。

3年次後半から4年次での自己評価
自らが学んできた専門的な知識を自らの意思で活用してみる機会を与え、その活用能力や方向性について自己点検する科目を設定します。専門科目と共通科目の学習成果を振り返るための課題や活動を振り返るための課題や活動を組み込んだアセスメント科目として、卒業後を意識し始める時期に開講することになります。
 

2:自己評価を促す工夫

ポートフォリオを使った相互評価

アセスメント科目では学生は学期初めに目標を設定させ、その目標に向けた取り組みについて、学期半ばと終わりに振り返りの機会を設けます。
振り返りのワークシートを使って、グループの仲間に自らの取り組みを説明させます。

3:教員研修

 良い授業を提供していくために、教員向けに春休みや夏休みを利用した 集中型の教員研修を行います。
研修を通じて後ろ向き授業設計の仕方、ポートフォリオの活用法、アクティブラーニングの指導法など、今回の事業に必要な知識を身につけます。