FDフォーラム・Workshopの開催実施

2015年2月22日(日) AP採択記念FDフォーラムを実施いたしました。

 2015年2月22日(日)、本学中央教育棟AE452教室にて「大学教育再生加速プログラム(AP)採択記念、創価大学FDフォーラム」を開催し、学内外より大学関係者および学生等、約100名が参加しました。

 本フォーラム午前の部では、馬場善久学長の開会挨拶の後、山形大学エンロールメント・マネジメント部の福島信司教授から『教学マネジメントの活性化とIRによる「見える化」「言える化」~「学生を知り抜くため」のEMIRの実践事例から~』と題した基調講演が行われました。IRとはInstitutional Reserchの略で、大学の業務改善や意思決定の支援を行う取り組みをいいます。

 講演の中で、福島教授は、山形大学における、学生の価値の創造及びその最大化を目指すマネジメント活動や独自の「総合的学生情報データ分析システム(EMIR)」について紹介。「データに基づいて決断する組織文化を醸成することで、学生の満足度や目標達成感等の向上を中心においた教育改革マネジメント・サイクルが実現できます」と語りました。

 午後の部では京都大学高等教育研究開発推進センターの松下佳代教授に『学生に求められる能力とその評価』と題して、学生への学習成果の評価方法が多様化する中で、学習者の実演や作品などのパフォーマンスを通じて学習を直接に評価する「パフォーマンス評価」について言及。そして、パフォーマンスの質を段階的・多面的に評価するための基準表として、様々なタイプのルーブリックの実践事例等を交えながら、学生にとって評価それ自体が学びになるようにデザインすることの重要性を述べました。

 また、国立教育政策研究所の高等教育研究部長の川島部長は『アクティブ・ラーニングの展開とFDの課題』の題において、学生の主体的学びを促すための始点として、中央教育審議会の答申で「学修時間」がクローズアップされている点に触れ、学生の学修時間が増加するための授業を企画し、実践することがアクティブ・ラーニングの目的の一つであると講演しました。

 本学教育・学習支援センター長の関田一彦教授から「本学の大学教育再生加速プログラム(AP)取り組みの概要」について報告がありました。良質なアクティブ・ラーニング科目の定義として「受講者が科目の学習目標を意識(理解)して学習に取り組み、その結果、授業外学修時間が1時間を超え、授業内容の理解が十分になされている授業」と説明があり、その推進にあたって教員研修の実施や数値目標等について話がありました。最後に川島氏から講評をいただき、今回のFDフォーラムを締めくくりました。