学部の概要

学部長からのメッセージ

みなさん、はじめまして。
このたびは創価大学「経済経営学部」に関心を寄せていただき、誠にありがとうございます。

創価大学は1971年に経済学部、1976年に経営学部を開設し、それぞれが「人間主義哲学」を根幹に据えながら、50年余にわたり多くの価値創造の人材を輩出してきました。2026年、本学はこの二つの伝統ある学部を一つに統合し、新たに「経済経営学部」として出発いたします。

この新学部の根幹には、創立者池田大作先生が一貫して提唱された「人間主義哲学」が脈々と流れています。知識やスキルの習得にとどまらず、倫理意識と共感力を備えた、他者の幸福と社会の発展に貢献できるリーダー――すなわち「ヒューマニスティック・リーダー」の育成をめざします。

その象徴として2026年度より本格的に始動するのが、「ヒューマニスティック・リーダーシップ(HLP)プログラム」です。この取り組みは、創価大学の教育においても大きな挑戦であり、知性と人間性を兼ね備えた次代のグローバルリーダー育成の要となります。

経済学部が長年にわたり培ってきた、経済理論や制度、社会構造に対する深いアカデミックな探究力。そして経営学部が重視してきた、実社会での課題発見・解決に向けた実践力や、組織を動かす行動力。これら二つの異なるアプローチが今、融合することで、私たちは単なる知識の習得にとどまらず、「学理と実践の往復」を通じた高度な応用力と創造力を備えた人材の育成をめざします。

この融合は、時代の要請に応える新たな教育モデルの創出にほかなりません。激動する経済環境、複雑化する経営課題、そしてAIやテクノロジーによる社会変革の中でこそ、理論的な思考力と現場での対応力を兼ね備えた人材こそが、真に価値ある存在となるのです。
経済と経営、それぞれの学問の枠を越え、相互に補完し合いながら、新しい知の地平を切り拓いていく――私たちはその最前線に立ち、未来を切り開く教育に挑戦していきます。

学生一人ひとりの可能性を信じ、全教職員が「学生第一」の精神で、どこまでも寄り添い、成長を支援してまいります。単に自らの利益や組織の成功を追求するのではなく、人のため、社会のために貢献できる――そんな経済経営人材として、皆さんと共に歩んでいけることを、心から楽しみにしております。

どうか、この学び舎で、自身の可能性を大いに広げ、人間主義の旗を掲げた価値創造の人生を出発してください。

2026年4月
創価大学 経済経営学部 学部長
吉元 浩二

経済経営学部長
吉元 浩二

理念と目標

経済経営学部ビジネス学科は、多様化する社会の変化に対して、様々な場で新たな価値を創造し、社会課題を解決する人材を養成する。
本学部は、建学の精神である「人間教育」「大文化建設」そして「平和創出」に基づいて、自他ともの幸福を根幹に据え、経済学と経営学双方から世界の平和に貢献することを目指す「人間主義経済・経営」の理念を掲げている。「人間主義経済・経営」に立脚した価値創造を実践する世界市民を育成するための理論的・実践的教育と研究を行うことを目的とし、次の知識並びに態度を身につけた学生を育成する。 

1. 理論と実践を相互に学ぶ教育を通して、社会やビジネス等の場で活躍できる                                    問題発見・解決 能力と論理的思考力を備えた人材を育成する。 
2. 語学教育を通して、グローバル社会で役立つコミュニケーション力を備えた人材を育成する。
3.  人間主義に基づく学部教育を通して、世界の平和と人類の幸福に貢献する                                         リーダーシップ力 を備えた人材を育成する。

三つの方針(ポリシー)

三つの方針(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー)はこちら

ディプロマ・ポリシー

経済経営学部は、全学、および本学部の教育目標に基づき、以下の能力や学識の修得を求め、学位授与の要件を満たした学生に、学士(経済経営学)を授与します。

1. 人間主義経済・経営の理念と社会的責任を理解し、そのために必要な基礎的な知識・技能を身に付け、社会に活用することができる。
2. 課題解決に必要な情報を収集し、様々な知見を統合しながら、論理的に分析し、適切な表現で伝えることができる。
3. 自らの行動を律し、また多様性を尊重し、他者と協働することができる。
4. 社会に貢献する意志を有し、地球規模や身近な課題に対して主体的・創造的に行動することができる。

カリキュラム・ポリシー

経済経営学部は、全学、および本学部のディプロマ・ポリシーに基づき、以下の方針で カリキュラムを編成しています。

1. 人間主義経済・経営の理念と社会的責任を理解し、そのために必要な基礎的な知識・技能を身に付け、社会に活用することができるカリキュラム

必修科目「ミクロ経済学初級」「マクロ経済学初級」「経営学Ⅰ」「経済・経営のための統計入門」「基礎簿記Ⅰ・Ⅱ」を通じて、経済学と経営学の基本的な考え方を理解するとともに、統計学と簿記の基本を学びます。また、必修科目である初年次セミナー(※1「ヒューマニスティック・リーダーシップ WSⅠ」)、選択必修科目である「ヒューマニスティック・リーダーシップ WSⅡ・Ⅲ」や「人間主義経済論」「人間主義経営論Ⅰ・Ⅱ」の履修を通じて、人間主義経済・経営の理念と社会的責任を理解できるようにします。

経済経営学部では、3つの学修コース(ビジネスリーダー、ビジネスデザイン、金融・財務プロフェッショナル)と8つの科目群(モジュール)を設けることにより、学生が自ら学修計画を立て、自身の目的・目標に応じて知識やスキルを獲得できるようにしています。

2. 課題解決に必要な情報を収集し、様々な知見を統合しながら、論理的に分析し、適切な表現で伝えることができるカリキュラム

必修科目の「経済・経営のための統計入門」「基礎簿記Ⅰ・Ⅱ」を通じて、分析力の基礎を養います。必修科目「アカデミックライティングⅠ」「思考技術Ⅰ」(共通科目)、外国語(10 単位必修)で、言語表現力の基礎を学びます。

また、「演習Ⅰ~Ⅳ」をはじめ経営管理系、会計・ファイナンス系、商業系、データサイエンス系、経済学系の科目をそれぞれ複数配置することより、課題解決に必要な情報収集力、論理的分析、表現力を総合的に向上できるようにします。

3. 自らの行動を律し、また多様性を尊重し、他者と協働することができるカリキュラム

1 年次の必修科目である初年次セミナー(「ヒューマニスティック・リーダーシップ WSⅠ」)や 1・2 年次の選択必修科目である「ヒューマニスティック・リーダーシップ WSⅡ・Ⅲ」を通じてタイム・ マネジメント、グループ学習、アクティブラーニングの基礎を学びます。その後、「演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ」、 その他の専門科目でグループ学習やアクティブラーニングを行い、自律性、多様性の尊重、他者との協働力を養います。

また、語学や英語で学ぶ科目の提供、学部独自の制度による長期/短期海外研修、大学全体の交換留学・海外研修への奨励等により、異なる背景を持った海外の学生等と協働する機会を提供します。

4. 社会に貢献する意志を有し地球規模や身近な課題に対して主体的・創造的に行動することができるカリキュラム

「ヒューマニスティック・リーダーシップ WSⅠ~Ⅲ」を通じて主体的に問題を発見・解決できる能力を身につけられるようにします。また、「人間主義経済論」「人間主義経営論Ⅰ・Ⅱ」を通じて、自他共の幸福を目指す人間主義の考え方について学びます。さらに、必修科目「演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ(または卒業論文研究)、Ⅳ」での個人やグループでのリサーチを通して、地球規模や身近な課題に対して主体的・創造的に行動する力を養います。

アドミッション・ポリシー

経済経営学部は、創価大学のアドミッション・ポリシー並びに本学部の理念・目的に基づいて、本学部の教育目標で示した人材へと成長する資質・能力を備えた学生を以下のように選抜します。

1. 経済経営学部の理念に共感し、世界の平和と人類の幸福に貢献し、広く社会で活躍しようとする目的観に立って本学部での学修を希望する学生。総合型選抜(PASCAL入試、グローバル人材育成入試、基礎学力方式、小論文方式)、学校推薦型選抜(指定校推薦入試)ではそのことを出願資格とし、「面接試験」においてその意志を評価します。

2. 問題発見・解決に必要な専門知識と手法を習得するために、高等学校までの教育において到達目標とされる基礎学力を有している学生。総合型選抜(PASCAL入試、グローバル人材育成入試、基礎学力方式、小論文方式)、学校推薦型選抜(指定校推薦入試)では、調査書などに基づき基礎学力の修得状況を判断します。一般選抜の大学共通テスト利用入試、全学統一入試、一般入試⦅以下一般選抜⦆、そして外国人入試では、そうした基礎学力、即ち、知識・技能、思考力、判断力等を評価します。

3. 基礎的な英語能力を有している学生。総合型選抜(PASCAL入試、グローバル人材育成入試、小論文方式)では、各種英語資格試験において一定のスコア基準を満たした者に対して優遇する措置をとります。総合型選抜基礎学力方式、一般選抜では、実用英語能力の一定レベル以上の資格・スコア等を英語の点数として換算する措置をとります。

4. 地球規模や身近な課題に主体的に取り組む資質と意欲のある学生。総合型選抜(PASCAL入試、グローバル人材育成入試、基礎学力方式、小論文方式)、学校推薦型選抜(指定校推薦入試)においては「書類審査」と「面接試験」を実施し、高等学校等までの取り組みにおける主体性、協働性、学習意欲を評価します。特に総合型選抜(PASCAL入試)では「グループ・ディスカッション」により、総合型選抜(グローバル人材育成入試)では、「探究プレゼンテーション」により、協働性や表現力等を評価します。総合型選抜(小論文方式)では「小論文」により、思考力や表現力等を評価します。一般選抜においては、主体性、協働性に関する高等学校等までの取り組みについて出願時に記入を求め、入学後の修学指導等に活用します。

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沿革

2025年7月 設置認可
2026年4月 経済経営学部 開設
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基本情報

経済経営学部の基本情報をお伝えします。

名称 経済経営学部ビジネス学科
開設年月 2026年4月
学部所在地 東京都八王子市丹木町1丁目236番地
標準修業年限 4年
入学定員(収容定員) 280名(1,160名)
授与学位 学士(経済経営学)
学費 入学金:200,000円 (入学時のみ)
授業料:950,000円 (各年度)
別途、学友会費など諸経費がかかります。
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