スペインの新聞「El Confidencial」に法学部・岡部史信教授へのインタビュー記事が掲載されました
日本で本年(2024年)4月から、これまで時間外労働規制の例外とされていた建設業や運送業などで規制の厳格な適用が開始されたことで、国内の経済活動や世界経済に及ぼすと予想される短期的及び中長期的影響について、スペインの新聞社El Confidencialから、本学法学部の岡部史信教授がインタビューを受け(インタビュアーは、スペイン人ジャーナリストのJosep Solano氏)、その内容が8月9日号に掲載されました。
インタビューでは、「①日本では労働時間を規制する意義や趣旨をどのようにとらえているか」、「②時間外労働の規制に関して日本と欧州では考え方に違いがあるか」、「③2024年改正は日本の労働関係にどのような効果を期待して行われたものか」、「④今回の改正により労働環境や経済活動に長期短期でどのような影響があると予想されるか」等についての質問がありました。一連の質問に対して、岡部教授は、日本と欧州各国の労働観(特に労働時間と企業忠誠心)の違い、日本の職場の人間関係や指揮命令の特殊性、日本の労働時間法制とその適用や解釈の特徴点などを説明した後、今回の改正から予想される短期的・中長期的な影響について見解を述べています。
記事の掲載にあたって岡部教授は、「私が知る限りでも、日本の労働市場および就労環境の変化の方向性に様々な視点から関心を寄せている労働問題の専門家が、欧州各国に多くいます。今後とも、日本の労働事情について正確な情報等を世界に発信していきたいと思います」と語りました。
教員情報
教授
岡部 史信
オカベ フミノブ
- 専門分野
労働法、社会保障法、スペイン法
- 研究テーマ
スペインおよびラテンアメリカ諸国の労働法・社会保障法の研究