<第56回全日本大学駅伝>創価大学駅伝部が過去最高の4位で3年連続シード権獲得!
11月3日(日)、秩父宮賜杯 第56回全日本大学駅伝対校選手権大会(名古屋・熱田神宮-三重・伊勢神宮、8区間106.8キロ)が行われ、全27大学(選抜含む)が大学駅伝日本一を競いました。シード校として3年連続出場となる創価大学駅伝部は、チーム一丸で走り抜き、過去最高の4位(5時間13分17秒)の結果で、3年連続となる第57回大会のシード権を獲得しました。
1区の小暮栄輝選手(4年)は、序盤から積極的な走りを見せ、トップから2秒差で2区の吉田響選手(4年)に襷を繋ぎました。吉田響選手は集団を牽引する攻めの走りで、区間1位と1秒差の区間2位の走りを披露し、チーム順位2位で3区・石丸惇那選手(3年)へ。石丸選手は、昨年に同区間を走った経験をいかした落ち着いた走りで、チーム順位2位のまま襷を繋ぎました。4区の山口翔輝選手(1年)は、出雲駅伝に続いて1年生らしいフレッシュな走りで前方にくらいつき、チーム順位4位で5区・スティーブン ムチーニ選手(2年)へ。ムチーニ選手は、故障明けで万全のコンディションではない中、区間2位の力走で順位を1つあげ、チーム順位3位で6区の黒木陽向選手(3年)に襷を繋ぎました。黒木選手は沿道からの声援を力に、最後まで執念の走りを見せ、チーム順位をキープし、7区の吉田凌選手(4年)へ。吉田凌選手は主将としてチームの思いを力に変え、粘り強く走りきり、8区の野沢悠真選手(3年)に襷を繋ぎました。アンカーの野沢選手は単独走のなか、自分のリズムを刻みながらゴールを目指して区間2位の好走を見せ、チーム最高記録となる4位でフィニッシュしました。
榎木和貴監督は、「チームとして3位以上を目標に臨みました。1区の小暮から良いスタートが切れ、2区の吉田響が攻めの走りで序盤は良い展開になったと思います。中盤以降は各区間において、もう一歩粘りの走りができていればと思いますが、アンカーの野沢が単独走のなかでリズムを刻みながら区間上位の走りを見せ、過去最高の4位の結果を出すことができました。課題もありながら収穫もあったレースでした。2か月後の箱根駅伝での往路優勝、総合優勝を達成できるよう、さらなるチーム強化に取り組み、一段と強くなった走りをみていだけるよう頑張ります。応援ありがとうございました」と述べました。
出場した選手のコメントです。
○1区 小暮栄輝選手:区間賞に2秒届かなかったことは悔しいですが、監督からはトップと10秒以内と言われていたので、チームに良い流れを作れて良かったです。最後まで前に出ることなく、トップの後ろにつき、ラスト1キロのスパート合戦を思い描いており、想定どおりに走れて良かったです。箱根駅伝にはこれまでの全てを懸け、チームを勝たせる走りをしたいと思います。
○2区 吉田響選手:良い位置で襷を渡していただいて、区間新記録を狙う勢いで走り始めましが、レース後半では向かい風が強く、粘りの走りができませんでした。1秒差で区間賞を逃がし悔しい結果となりました。今回、集団の中で走る経験ができ、新たな課題が見えてきました。箱根駅伝では区間賞、区間新記録を出して勝ち切りたいと思います。
○3区 石丸惇那選手:先頭とほぼ同着で襷を受け取りましたが、30秒ほど差がついてしまう結果となり、自分の力不足を実感しました。何とか先頭に着いていこうとの気持ちで走りましたが、思った以上に前を走る選手が速く、詰めきれなかったのが課題です。単独走でも自分の走りができる力をつけたいと思います。まだまだ成長できると思うので、土台作りから頑張ります。
○4区 山口翔輝選手:チーム順位2位という良い位置で襷を受け取り、他大学の選手に負けてはいけないという気持ちで走りました。競り合うレースとなりましたが、出雲駅伝よりも粘りを活かした走りができました。もう少しタイムを縮められたらよかったですが、最低限の走りができたと思います。箱根駅伝では、粘り強さを活かしながら、チームに貢献したいと思います。
○5区 スティーブン ムチーニ選手:区間賞を目標に、前の選手に追いつこうと必死で走りました。とても暑い中でのレースで、最後のほうで疲れがでてしまいました。箱根駅伝では更に良い走りをし、チームに貢献したいと思います。
○6区 黒木陽向選手:襷を受け取った時は、監督から國學院大学と一緒に行こうと言われましたが、相手の選手がとても良い走りで差が開く結果となりました。単独走には自信を持っていましたが、暑い中で後半の粘りのスタミナが足りないと感じました。箱根駅伝ではチーム目標を達成し、皆で笑って終われるように最高の準備をしたいと思います。
○7区 吉田凌選手:襷を受け取ったのが3位で、チーム目標3位以内だったため、順位を死守するのが自分の役目だと思っていましたが、抜かれた時に対応できず悔しい走りとなりました。暑い中でのレースで後半は脱水症状気味になりましたが、最後まで攻めの走りに徹することができました。箱根駅伝に向けて、もう一度チーム一丸となって、総合優勝の目標に向かって、切り替えて進んでいきます。
○8区 野沢悠真選手:襷を受けたときから勢いよく走りだしました。追い風をいかし、自分の持ち味である粘り強さを発揮でき、最後まで走り切ることができました。初めてのアンカーの大役でしたが、プレッシャーを力に変え、チーム順位をキープしてゴールテープを切ることができました。次は箱根駅伝総合優勝に向け、練習に励んでいきます。
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