「ベートーヴェンと『歓喜の歌』展」が開幕しました【11月1日~12月27日】 ― 世界的偉人の足跡を示す直筆書簡を全文翻訳付で公開
≪11月13日追記:お知らせ≫11月23日(土)につきましては、中央教育棟で入学試験が行われます。終日、展示鑑賞ができませんのでご注意ください。
ドイツの作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」のウィーン初演から200周年を記念した「ベートーヴェンと『歓喜の歌』展」が11月1日(金)、本学中央教育棟で開幕しました。
今回の展示では、本学所蔵のルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの直筆書簡(1815年9月、ブラウフル宛)を全文翻訳して公開しています。この書簡は、有名な「苦悩を突き抜けて歓喜へ」(同年、エルデッディ伯爵夫人宛)と同時期に書かれたものです。
あわせて、民音音楽博物館が所蔵する第5番「運命」の直筆譜復刻版など、楽聖の軌跡を立体的に描きながら、生涯の結実としての「第九交響曲」の実像を、新たな視点を交え、浮き彫りにします。また、東京富士美術館が所蔵する「歓喜の歌」作詞者シラーの直筆書簡、哲学者カントの直筆書簡など、貴重な資料を通し、若きベートーヴェンの人間形成に大きな影響を与えた“時代と人々”を追います。
本学創立者池田大作先生は、終戦直後の青春の苦闘のなか幾たびもベートーヴェンを論じた名著をひもとき、その音楽をレコードが擦り切れるまで聴いて自らを鼓舞しました。そしてベートーヴェンをテーマとする多くのエッセイやスピーチを遺されました。「労苦と使命の中にのみ人生の価値(たから)は生まれる」。創立者の提案で行われた、本学での「第九」演奏会の歴史を紹介すると共に、創立者が楽聖の波乱の生涯とその作品から何を学び、何を後世に伝えようとしたのか、“響き合う魂”に迫ります。
同日行われた開幕式では、鈴木将史学長の挨拶に続き、伊藤貴雄文学部教授が各界からの祝福の声を紹介。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団元コンサートマスターのライナー・キュッヒル氏は「ベートーヴェンのような天才について新たな洞察を得ることは、常に喜びです」とのメッセージを寄せました。田代康則理事長は、創立者とベートーヴェンとの関係性に言及しながら、「本展をご鑑賞される皆様が、ベートーヴェンの偉大な生涯から多くの学びと受け取り、明日への希望を感じられることを心より願っています」と語りました。続いて、教育学部非常勤講師でピアニストの加藤大樹氏がピアノソナタ第8番「悲愴」と「歓喜の歌」を演奏し、万雷の拍手が送られました。テープカットの後、創立者のスピーチ映像「苦悩を突き抜けて歓喜に至れ!」のダイジェストが上映され、本展示会を監修した伊藤貴雄教授が展示品を解説しました。
展示会の概要は下記の通りです。
■開催概要「第九」初演200周年記念 ベートーヴェンと「歓喜の歌」展
・開催期日 :2024年 11月 1日(金)~ 12月27日(金) 9時~18時
・開催場所 :創価大学 中央教育棟1階エントランスホール(東京都八王子市)
※ 入場料無料 、どなたでも鑑賞可
・主 催:創価大学<制作=池田大作記念創価教育研究所>
・協 力:東京富士美術館/民音音楽博物館
・後 援:駐日ドイツ大使館、八王子市教育委員会
■主な展示品
・「ベートーヴェン直筆書簡」 1815年9月(本学貴重資料)
・ベートーヴェン自筆譜復刻版(ピアノ・ソナタ第14番「月光」、交響曲第3番「英雄」、第5番「運命」、第9番「合唱つき」)
・シラー編集誌 『ターリア』 1787-91年 初版本(「歓喜に寄せて」初出誌)
・カント、シラー、ゲーテ、ナポレオン等、楽聖とゆかりの深い人物の直筆書簡
・創立者 若き日の「雑記帳」 1947年頃(ロラン著『ベートーヴェン』への言及)、ロランの署名入り 『ベートーヴェン研究』 など
■展示構成
・第1楽章 「革命の時代」 ベートーヴェンの生涯①1770-1792
・第2楽章 「巨匠への道」 ベートーヴェンの生涯②1793-1815
・第3楽章 「第九交響曲」 ベートーヴェンの生涯③1816-1827
・第4楽章 「創立者池田大作先生とベートーヴェン」
【問い合わせ先】 池田大作記念創価教育研究所 KIZOU-sokyoken@soka.ac.jp