周恩来・池田大作会見50周年記念シンポジウムを本学で開催しました
11月30日(土)、12月1日(日)の2日間にわたって、周恩来・池田大作会見50周年記念シンポジウムを本学中央教育棟で開催しました。
中国、アメリカ、韓国、フィリピン、スペイン、イタリア、日本の7か国・45大学・機関の研究者138名(内10名がオンライン)が集い、6本の基調講演に加え、16の分科会にて51本の論文が発表されました。
本年は1974年12月5日の周総理と本学創立者の池田先生との会見より50周年の佳節を迎えます。中華人民共和国首相として冷戦下にあらゆる国々と粘り強い対話を続けた周総理は、この会見で1968年に日中国交正常化提言を発表し国交回復に大きな影響を与えた池田先生に、日中友好の未来を託しました。 池田先生は、会見の後も、中国の歴代国家指導者等との対話を重ね日中関係の進展に貢献しました。
本シンポジウムは、その両者の一期一会の会見に焦点をあて、「対話による平和と発展」とのテーマのもと開催されました。
シンポジウム1日目に行われた開会式では、鈴木将史学長の挨拶に続き、日中友好会館会長の宮本雄二氏が「日中国交正常化の今日的意義」との題名で講演しました。 その後、研究テーマ別に分科会が開かれ、中国語9会場(「周恩来与池田大作」など)、英語5会場(「Peace building through dialogue and poetic spirit」など)、日本語2会場(「平和のための対話」など)で研究者らが意見を交わしました。また、全体会では、「対話による東アジアの平和構築」との題名で、鎮西学院大学の姜尚中学長、東北師範大学の韓東育元副学長が講演し、対立と分断が進む国際社会における文化や価値観を越えた対話の重要性について論じました。
2日目には、「周恩来・池田大作会見の今日的意義」とのテーマのもと、北京大学国際関係学院教授の賈蕙萱氏に続いて、東日本国際大学客員教授の西園寺一晃氏、南開大学マルクス主義学院教授の紀亜光氏が登壇。周恩来総理と池田先生のこれまでの平和行動、両者の社会の発展を願う心が代々に受け継がれている様子などが紹介され、日中友好における対話の重要性について語られました。最後に、田代康則理事長が閉会の挨拶を述べ、終了後一行は本学キャンパス内に植樹されている周桜の前で記念撮影をしました。
参加者からは次のような声が寄せられました。
・ 周総理と池田先生の会見50周年を記念するシンポジウムに参加し、創価大学で尊敬する研究者の方々と交流することができ、大変に光栄に思っています。
・ 池田先生の一周忌にあたるこの時に、池田思想を学ぶ学術会議に参加でき、深い縁を感じるとともに、池田思想が若い世代に受け継がれていることを嬉しく思いました。