本学法学部の中山雅司教授と山本栄二客員教授の共著『国連入門-理念と現場からみる平和と安全』が2月12日に筑摩書房より出版されました

本学法学部の中山雅司教授と山本栄二客員教授の共著『国連入門-理念と現場からみる平和と安全』が2月12日に筑摩書房より出版されました。
同書は、本学法学部出身で国連日本代表部に勤務した元外交官(元東ティモール、ブルネイ大使)で客員教授の山本栄二氏の外交現場での経験と、国際法、国際機構論を専門とする中山教授の体系的な分析によって国連の実像に迫る著作です。
出版にあたり中山教授は、「このたび、国連創設80周年の佳節にあわせて、元外交官の山本栄二先生(本学客員教授)と『国連入門-理念と現場からみる平和と安全』を上梓する運びとなりました。その背景にあったのは、ロシアのウクライナ侵攻やガザでの人道危機に対し、国連、なかんずく安保理の存在意義が問われる中、この事態をどのように受け止めればよいのかという問題意識でした。あらためて国連とはどのような組織であり、どのように見ればよいのかについて、外交現場での経験と研究者の視点から実像に迫りたいとの思いで執筆しました。世界の秩序と規範が揺らぐ現在、国連創設の原点にもう一度立ち還り、本書が多国間協調の場である国連について考えるきっかけとなれば幸いです」と語りました。
山本客員教授は「一国中心主義が風靡し、国連に対する無力感・失望感が広がる今こそ、国連の実像を沈着冷静に振り返り、改革の方向を示していくことが重要です。本書がそのような試みの一助となれば幸いです」と語りました。

教授
中山 雅司
ナカヤマ マサシ
- 専門分野
国際法、国際機構論、平和学
- 研究テーマ
国際立憲主義と国際法、国連と人間の安全保障