教授
藏田 伸雄
クラタ ノブオ
Profile
専門分野 | 応用倫理学、倫理学、近現代西洋哲学 |
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研究テーマ | カント倫理学、人生の意味の哲学、現代規範倫理学・メタ倫理学、生命倫理学(出生・遺伝子・治療停止・公衆衛生)、環境倫理学(世代間倫理)、科学技術倫理、近現代西洋哲学史 |
研究内容 | 倫理学と哲学について様々なスタイルで研究しています。中心としているのは、「応用倫理学」と呼ばれている分野で、生命倫理・医療倫理、環境問題、新しい科学技術について倫理的観点から分析しています。またカントという哲学者の哲学・倫理学について研究しています。さらに現代の理論的な倫理学、特に規範倫理学(現代のカント主義、功利主義、正義論)、メタ倫理学、さらに正義論などの政治哲学等についても研究しています。現在は「人生の意味」について分析哲学的な観点から研究しています。 |
研究・教育方針 | 研究をする時には、現実的な事柄と抽象的な理論・原理・概念の両方を視野に入れながら研究するよう心がけています。現実的な問題について調べたり研究したりする時には規範的な原理や概念(例えば人間の尊厳)、あるいは基本的な原則や抽象的概念をもとに事柄を見るようにしています。また抽象的な原理的研究をするときには、現実の問題を想定しながら考えるようにしています。 |
取得学位 | 京都大学文学研究科博士後期課程中途退学 文学 |
メッセージ・ひとこと | 勉強や研究で重要なものは環境です。勉強や研究は一人でするものではありません。本を読み、社会に目を向け、さらに仲間と議論し、意見を変わすことでもっと勉強したい、研究したいという意欲がわいてくると思います。そのための環境を意識的につくるようにしてください(友人はいなくてもよいですが、仲間はつくってください)。そして自分が身につけた知識を用いて、社会にどのように貢献できるのかを常に考えてください(何の役にも立たないように思える哲学の知識でも、社会を変える潜在的な力を持っています)。そして自分の前進は自分一人の前進ではなく、人類全体の前進でもあることを自覚してほしいと思います。 |
その他 | 気候変動やAIの急速な発展などによって、社会は急速に変わっています。それに臨機応変に対応できるような判断力と情報収集力を身につけてください。その一方で時代を超えても変わらない真理もあります。それを忘れないようにしてください。 |