教授

神村 初美

カミムラ ハツミ

Profile

専門分野

日本語教育、専門日本語教育、協働学習

研究テーマ

外国医療福祉人材のための持続可能な日本語教育、協働学習やCLILを専門日本語教育に援用する授業の在り方について研究しています。

担当科目

対照言語学、日本語教育概論、日本語教材研究、年少者日本語教育

ゼミテーマ

多様な学習者(就労者や外国にルーツをもつ子どもなど)に対する日本語教育について知る・考える 

主な経歴・職歴・学歴

山梨県
山梨英和大学人間文化学部
首都大学東京人文科学研究科博士課程満期退学(日本語教育学博士)
首都大学東京国際センター/健康福祉学部特任准教授(5年)、東京福祉大学教育学部准教授(2年)、ハノイ工業大学外国語学部日本語学科学科長准教授(3年)、ハノイ国家大学日越大学JICA専門家(1年半)

所属学会・団体

日本語教育学会、首都大学東京・東京都立大学 日本語・日本語教育研究会、看護と介護の日本語教育研究会、協働実践研究会、専門日本語教育学会、日本語教育方法研究会

主な論文・著書

【著書】 
『協働が拓く多様な実践』「第13章 介護看護の日本語教育のための協働学習」ココ出版(2022)分担執筆 
『上下ルビで学ぶ介護の漢字ことば』スリーエーネットワーク(2021)共著:にほんごの会企業組合 
『介護と看護のための日本語教育実践―現場の窓から』ミネルヴァ書房(2019)単編著 
『介護のことばづかい―利用者の思いにこたえる』大修館書店(2019)共著:遠藤織枝・三枝令子・神村初美 
『外国人介護・看護人材とサスティナビリティ:持続可能な移民社会と言語政策』くろしお出版(2018)共編著:宮崎里司・西郡仁朗・神村初美・野村愛  
『EPA来日者のための介護福祉士国家試験対策の専門日本語Ⅱ』首都大学東京(2015)共著:神村初美・ 小平めぐみ  
『EPA来日者のための介護福祉士国家試験対策の専門日本語Ⅰ』首都大学東京(2014)共著:神村初美・三橋麻子  
『耳と目でおぼえる介護の漢字 英語 改訂版』首都大学東京(2014)共著:神村初美・三橋麻子他 
『耳と目でおぼえる介護の漢字 インドネシア語 改訂版』首都大学東京(2014)共著:神村初美・三橋麻子他 
『耳と目でおぼえる介護の漢字 ワークシート』首都大学東京(2014)共著:神村初美・三橋麻子  

『受け入れ現場から考える外国人労働問題と介護の取り組み 』「第10章 持続可能な介護の日本語教育への探究」ひつじ書房(2024)分担執筆
  
【論文(査読あり)】
神村初美・ファン ティ ホン(2023)「日本語教育学の専門科目授業における多層化の試み」『第4回国際シンポジウム 論文集』ハノイ大学,pp.24-39
神村初美(2022)「ベトナム人初級学習者を対象としたCLIL実践ー省察的実践の視点から探る足場かけ」『日本語研究』42,pp.33-46.
神村初美・池田玲子・近藤彩(2022)「ベトナムの日本語教育における協働学習を用いたオンライン長期型教師研修」『日本語研究』42,pp.91-104.
奥野由紀子・神村初美・趙鑫・姫宇朱・陳永梅・エネゼン バラ(2022)「内容言語型統合学習(CLIL)によるオンライン海外実習の試みー非母語話者実習生の変容に注目して」『日本語研究』42,pp.77-90  
神村初美(2021)「体調に関するオノマトペは自然習得が可能なのか―外国人住民への調査を中心に」『日本語研究』41,pp.29-42   
神村初美(2021)「オノマトペ教育実践の試みー教科書解題とモデル会話作成への取り組みを中心に」『日本語教育方法研究会誌』Vol.27,No.1,pp.54-55   
神村初美(2020)「介護のオノマトペの分類からみるその機能と背景―介護職員と外国人介護従事者への調査から」『日本語研究』40,pp.15-28  
神村初美・鈴木元(2019)「介護のオノマトペ学習アプリ「おのまとコ」の開発と試行―痛みのオノマトペを中心に」『日本語教育方法研究会誌』Vol.25,No.2,pp.128-129   
岩井智重・石山友之・山下由美子・神村初美(2019)「全学部留学生共通シラバスに基づくシャドーイング授業の検証―より効果的な授業を目指して」『日本語教育方法研究会誌』Vol.25 ,No.2,pp.52-53  
神村初美・劉永亮(2018)「モンゴル人日本語学習者のオノマトペ学習における一考察 ―介護のオノマトペを中心に」『日本語教育方法研究会誌』Vol.24,No.2,pp.116-117     
神村初美(2018)「外国人材との円滑なコミュニケーションを考える ーオノマトペの視点から」『地域ケアリング』20(8),pp.120-121   
神村初美(2017)「介護のオノマトペは自然習得が可能なのか―EPA候補者へのヒアリングから探る」『日本語教育方法研究会誌』 Vol.23,No.2.pp.46-47  
神村初美(2016)「EPA候補者に対する介護の専門日本語教育―CBIモデルに基づく授業実践の報告を通して」『イマ×ココ : 言語教育実践』 (4),pp.76-87   
神村初美・三橋麻子(2016)「外国人介護人材のためのシラバスモデルの構築」『日本語研究』36,pp.73-86   
神村初美・江原美恵子・小笠恵美子・中尾桂子・舘岡洋子(2015)「教師間協働の場から生まれる創造的価値―「協働実践プロジェクト」での活動を通して 」『イマ×ココ : 言語教育実践』(3),pp.100-114   
神村初美(2014)「モダリティから解き明かすピア活動における母語話者の意識の変容―伝達のモダリティとその周辺を中心に」『日本語研究』34(34),pp.115-128   
神村初美(2012)「大学院での専門日本語教育にピア・ラーニングを用いる可能性―日本語教育学専攻での三年間に渡る調査授業に対する学習者評価の視点から」『日本語研究』32,pp.85-99   
神村初美(2012)「大学院での専門日本語教育に協働学習を用いる意義についての一考察―『自分が分からないところは何か』に気付く授業デザインの視点から」アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル (4),pp.1-10報』257,pp.77-97.  
神村初美(2011)「大学院における専門日本語教育に協働学習を用いる可能性―ピア活動と作文の検証から」『日本協同教育学会 第8回大会論文集』,pp.36-37 
神村初美(2009)「大学での日本語教育における協同学習の可能性を探る―ピア・ラーニングとチューターの比較を通して」『日本協同教育学会 第6回大会論文集』,pp.79
80   
神村初美(2009)「東アジア留学生の留学初期日本語教育に対するニーズの変化と課題-日本語補講クラスにおける内省的実践を通して」『東アジア少数民族教育研究 (創刊)』,pp.26-41   
 
【論文(査読なし)】 
藤本かおる・神村初美(2011)「コンピューターとインターネットを利用した介護専門漢字学習支援の試み」『月刊インドネシア』(756) ,pp.7-11     
神村初美・劉永亮・柳悦・彭韵・林香淑・神谷英里・陸黎莉・十市佐和子・西郡仁朗(2010)「TMU聴解テストの開発について」『人文学報』(428) ,pp.40-53
西郡仁朗・十市佐和子・神村初美・血脇洸寿・下川明日美・劉永亮(2009)「東京都での日本語教育サービスに関する基礎的調査」『人文学報』(423),pp.1-43

その他

E-mail : kamimura@soka.ac.jp

専門分野

日本語教育学

研究テーマ

・外国人就労者に係る日本語・日本語教育
・学習者主体の教育手法における可能性の探究(協働学習、CLIL)

研究内容

外国人就労者の内、特に外国介護人材に係る日本語について研究している。実際の介護コミュニケーションを調査し、その類像性と構造への着目をもってどのようなコミュニケーションが行われているかを把握し、介護行為や言語活動と利用者の動作能力・認知力の回復・コミュニケーション力との相関を分析している。ここから、 良い介護コミュニケーションの特徴は何であるのかを明らかにし、持続可能な介護の日本語教育への示唆に繋げることをめざしている。
また、学習者主体の教育手法である協働学習やCLILを援用することによって、学習者のより深い学びにつなげるその可能性について、日本語教師研修の観点から探求している。

研究・教育方針

引き続き、外国人就労者のための日本語教育及び、学習者主体の教育手法の協働学習・CLILの可能性について見ていく。それとともに、昨今急増している外国につながる子どものための日本語教育についても見ていきたい。これらを学生と共に学びながら、探究していきたい。その過程で、事象を的確にとらえ、客観的な視点をもって分析、考察し、課題を究明していく力を身に着けてもらいたいと思う。また、教員も学生と対等に真摯なまなざしをもって課題の究明にあたっていきたい。

主な経歴・職歴・学歴

ベトナム・ハノイにある大学に通算4年半赴任していました(JICA日本語教育専門家1年半)。

取得学位

首都大学東京(現東京都立大学)人間科学研究科
博士後期課程満期退学 博士(日本語教育学)

メッセージ・ひとこと

日本語・日本語教育というダイナミックな大河の中で沸き起こる事象を、ともに大いに楽しみながら、かつ学びあい、歩みを進めていきましょう。