准教授

森下 達

モリシタ ヒロシ

Profile

専門分野

ポピュラー・カルチャー研究

研究テーマ
  1. 戦後日本における特撮映画・SFジャンルの形成と変容
  2. 手塚治虫の初期マンガ作品における物語と表現
担当科目

国際日本学への招待、人間学外書講読(英語)、サブカルチャー論、人間学外書講読(英語)、表現文化論入門など

主な経歴・職歴・学歴

奈良県
2009.3 京都大学文学部(基礎現代文学系二十世紀学専修) 卒業
大学院:2014.3 京都大学大学院文学研究科(現代文化学専攻二十世紀学専修) 単位取得認定退学
2015.7 京都大学大学院文学研究科にて、博士(文学)の学位を取得
2016.4~2019.3 東京成徳大学人文学部 助教

所属学会・団体

日本マンガ学会、日本近代文学会、日本児童文学学会

主な論文・著書

『怪獣から読む戦後ポピュラー・カルチャー』(青弓社、2016年)
「一九五〇年代末~七〇年代初頭のSFショート・ショート作品における核エネルギー表象」『戦争社会学研究』1(2017年)
「「地底国の怪人」(1948年)の物語構造――戦前・戦中期の児童文化との連続性と画期性――」『マンガ研究』23(2017年)

専門分野

ポピュラー・カルチャー研究

研究テーマ

・戦後日本における特撮映画・SFジャンルの形成
・戦後日本マンガにおける物語と表現の変容

研究内容

ご存じのように戦後日本は、マンガやアニメ等、さまざまなポピュラー・カルチャーを発展させてきました。しかしそれは、最初から決まっていたことではありませんでした。ちがう道もあり得ましたし、現在のような形の発展を迎えたことで失われてしまった可能性もあります。表現や受容のあり方に目を向けながら、ポピュラー・カルチャーが現在のような編成を整えるに至る過程を問い直していくのが、私の研究です。
なお、近年は、雑誌やインターネット等のプラットフォームの変容がポピュラー・カルチャーに何をもたらしたのかに、特に力を入れて分析を行っています。

研究・教育方針

現代のような先を見通せない時代にあっては、私たちはみな、自分自身で物事の価値を見定め、己の態度や行動を決定できるようになる必要があります。その際、自分の身の周りの物事に関して、それぞれがそれぞれの立場で、何が最善かを考えて行動を選択することをしなければ、世の中全体がよくなることはないでしょう。ポピュラー・カルチャーという、だれの身近にもある文化や現象の分析を行うことが、みなが身の周りをふり返ることの助けになればいいなと思って、私自身は研究を進めています。
また、意外かもしれませんが、研究活動それ自体が、実は、最初に書いたような力の獲得と密接に関係しているものでもあります。研究では、多角的にものを考えて問いを定め、論理的に分析を行い、自分の責任でそれに解を与える―――ということが不可欠ですから。このような考えのもと、大学・大学院での経験を通じて、いわゆる「生きる力」を身につけてもらうことを意識し、教育活動を行っています。

取得学位

京都大学大学院文学研究科 博士後期課程修了 博士(文学)

メッセージ・ひとこと

「研究・教育方針」に書いたことと関連しますが、研究の題材はなんだって構わないわけです。真剣に研究活動を行うこと自体が、あなたの力になるわけですから。恐れたり怯んだりすることなく、自分が責任をもって「やりたい」といえるモノに、正面から取り組んでみてください。教員は、その手伝いをするためにここに存在しています。