教授

碓井 健寛

ウスイ タケヒロ

Profile

専門分野

環境経済学

研究テーマ
  1. 家庭ごみ減量化および資源ごみ分別促進の自治体での取組に関する計量経済分析
  2. 居場所作りに関する実証的な取組
担当科目

経済数学入門A 環境経済論 基礎統計学A

取得学位

博士(経済学博士) 神戸大学 2010年

専門分野

環境経済学、地域経済学

研究テーマ

地方自治体における家庭ごみ減量化政策の計量経済分析

研究内容

研究テーマは、地方自治体における家庭ごみ減量化政策の計量経済分析である。学術誌 Ecological Economics, Environmental and Resource Economics, Resources, Conservation and Recycling, Environmental Economics and Policy Studies, 環境経済・政策研究, 廃棄物学会論文誌, 環境科学会誌などに掲載されている。

研究・教育方針

さまざまな地方自治体における環境政策の効果を、パネルデータを用いて検証する。レジリエンス研究にも関心を持っており、フィールドワークによる質的調査もおこなっている。「現場へ足を運ぶ」学生を育てたい。

メッセージ・ひとこと

質的調査と量的調査の両方を行います。そのため現場と大学を行き来することを繰り返してもらいます。

Interview

自己紹介をお願いします。

兵庫県北部の但馬地方の出身です。自然が豊かで子どもの頃は、うら山で探検ごっこ、河原ではサワガニとか魚釣りとかなどをして遊んでいました。学校では友だちと国名や首都名を覚える遊びをしていました。チャドの首都は?ンジャメナ、とか(笑)。

研究について教えてください。

家庭ごみの有料化政策の効果について研究してます。ごみの有料化を導入するとどの程度ごみが減るのか、リサイクルが増えるのか、とか。それを統計学の分析手法を用いて計測します。

その研究が進むと、どのような社会貢献が期待されますか。

市町村で有料化政策を導入する際に、根拠として使われることもしばしばあります。

ゼミではどんなことが学べますか。

環境経済学が専門ですが、幅広く地域の取組について実体験を通じて勉強しています。たとえば3月に福島・茨城に学生たちと一緒にフィールドワークに行きました。地域の子どもたちを支え・見守る取組として「はちおうじ子ども食堂」を学生たちと一緒につくり、運営しています。

学生の皆さんに一言お願いします。

さまざまな社会問題に関心を持ち、しんどいところに足を運ぶ。するとリアルな問題が見えてきます。現地に何度も足を運んで実感すれば「じぶんごと」となっていきます。

2011年度 環境経済・政策学会奨励賞を受賞しました。
Takehiro Usui (2008) ``Estimating the Effect of Unit-Based Pricing in the Presence of Sample Selection Bias under Japanese Recycling Law,'' Ecological Economics, 66(2), 282-288.  9月23日