船橋 亜希子(講師)

フナバシ アキコ

専門分野 刑法、医事法
担当科目 刑法総論、刑法各論、GLPゼミなど
研究テーマ 刑事過失論、医療過誤
研究内容 刑事過失論を研究しています。過失は、注意義務違反と定義されますが、注意義務の内実は必ずしも明らかではありません。そこで、注意義務の判断基準について、予見可能性との連関性に着目しています。とりわけ、一般通常人に比べて高い知識・能力を有する医師に求められる注意義務についてその基準をどのように考えるべきか、加えて、新しい技術や方法がいつから注意義務として要求されうるのかに関心があります。また、研究の端緒が医療過誤と薬害の両面を併せ持っていた事案であったことから、医事法、生命倫理、特に医学研究の場面での研究倫理にも関心を持って研究してきました。

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研究者情報詳細

略歴

  • 明治大学法学部卒業
  • Friedrich-Schiller Universität Jenaドイツ)留学
  • 明治大学大学院法学研究科博士前期課程修了
  • 明治大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学

明治大学法学部助手、東京大学医科学研究所特任研究員を経て、2022年から創価大学法学部専任講師。博士(法学)。

所属学会

日本刑法学会、日本医事法学会、日本生命倫理学会、医療の質・安全学会

主要な論文・著作

  • 過失犯における予見可能性の対象について――具体的予見可能性説と危惧感説の対立構造を中心として――(明大法研論集49号)
  • 「刑事医療過誤」をめぐる20年――医療者と法律家の相互理解に向けた議論の整理――(Law&Practice14号)

メッセージ

犯罪と刑罰を扱う刑法では、日本語であるにもかかわらず、専門用語が理解しづらく、最初は苦労をするかもしれません。しかし、外国語を学ぶように、一つ一つ意味を理解し、専門用語を用いて一文を作り、徐々に長い文章を作れるようになりましょう。こうして基礎を身につけながら、判例や学説について、共に考え、楽しく学びましょう。

ゼミ紹介

演習テーマ

刑法・医事法研究

研究内容

刑法と医事法を研究対象とする本演習は、基本的な刑法判例の検討を通じて基礎力を身につけ、医事法判例の検討を通じて応用力を養うことを目標とします。たとえば、安楽死について考えるとき、刑法上の論点に加えて、有効な同意のために必要な説明とは、理解とはどのようなものか、形式的な要件とその実質についても考えるゼミです。

ゼミの基本的な流れとしては、事前に配布する課題(裁判例や教材等)の検討、ゼミ当日は、①代表者のプレゼン、②判例等の検討・議論(グループワーク)、③全員で検討・議論を行い、理解を深めます。

また、ゼミ生の希望によって刑法・医事法の事例問題の検討や、生命倫理の論点にも取り組みます。

ページ公開日:2022年04月01日 16時23分
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