研究科長・教授
飯田 順三
イイダ ジュンゾウ

Profile
専門分野 | 国際関係法 |
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研究テーマ | グローバル時代における国際関係法の課題 |
研究内容 | 現代のようなグローバル化が進む社会では、単に一つの分野の知識、一つの思考価値を持っているだけでは太刀打ちできない時代に入っています。複雑に絡まる事象を素直に認識し、それを読み解き、明瞭に分析し、最善の解決方法を見つけるーーそのための複眼的で柔軟な思考と、多様性と多層的価値観を身に着けることが極めて重要になっています。 日本で生まれたあなたは日本式思考方法でこれまで生きてきました。当然です。しかし、これからあなたを待ち受けている社会ーグローバル社会という場面では、たとえ日本に住んでいても、日本的発想のみでは狭すぎるかもしれません。たとえ、卒業後の仕事が日本国内であっても、また一地方の小企業であっても事業展開やマーケットは、世界に広がっているのです。 私のゼミでは、このグローバル化した時代をどう生きていくのか、どういう発想で毎日を過ごすことが、10年後20年後30年後の自分を成長させることができるのか、を考えていきます。 もちろん、社会に出たときに使えるスキルを身に着けることも大変重要です。英語、資格、SPIなど、あなたをふるいにかける仕組みはいっぱいあります。したがって、これらの関門を通過することも無視はできません。 私のゼミでは、『思考をグローバルに、そして足元を固める』をモットーにしています。 海外に留学したい場合は、その支援をおこないます。実は私自身、20代前半から30代中盤まで、海外で留学した経験を持ちます。創大修士課程在学中にタイ(タマサート大)で修士号(その後創大でも修士号)、イギリス(ブリストル大)で博士号を取り、大学職についてからは、米国をカーバーして研究・教育活動をしています。 かつて、法学部の短期語学研修先である米国カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)研修がありました。私は、その開拓・企画・引率にあたって鬼になって動きました。 さらに、ワシントン州シアトルにあるシアトル大学で短期研修をおこない、現地の日系企業商工会議所と連携して、現地企業の視察を計画し、アマゾン、マイクロソフト、スターバックス、ボーイグだけでなく、多くのIT企業が居並ぶシアトルで、米国経済の今を体験する、そんな企画を立案中に新型コロナパンディミックになりました。さらに、ロシアウクライナ戦争後に円安になったので、参加費用の高い米国研修は先送りせざるを得ませんでした。 その後、費用が抑えられるアジアに目を向け、アジアの戦争遺跡スタディツアーも発案しましたが、諸般の事情で実現できませんでした。幸いにも、戦争遺跡スタディーツアーというアイディアを実現してくれる若手教員が現れ、2024年に実現しました。 アジアを知っていると自負する私の留学経験から、タイでの戦争遺跡スタディーツアをタマサート大学への短期研修と兼ねて検討中です。タマサート大学法学部は私の青春の思い出が詰まっている地です。同級生たちが今や総長を始め多くの要職についています。その人脈をフルに活用して、通常では見ることのできない場所、特に戦争遺跡を訪問したいと思っています。 日本の若者は、どんどんこのような負の遺産を知るべきです。積極的に参加してほしいと思います。 自分で言うのも気恥ずかしいのですが、多様性と多層的価値観を持っていると自負しています。この経験をもとに、留学を希望するあなたをサポートします。私のゼミの卒業生には多くの海外留学経験者がいますが、その中で韓国キョンヒ大学の教員になったM君や東京の私立高校に英語教諭になって活躍しているI君、外務省職員として中米のある国の領事を経験したEさんなどがいます。彼らはみな、自力で自分の道を開いてきた先輩たちですが、根っこには飯田ゼミで培ったものの考え方、とらえ方が息づいていると想像します。 以上の様々な企画を進めるのが飯田ゼミです。グローバル思考をもって現実を着実に固めたいあなたに飯田ゼミは全力でサポートします! |
担当科目 | 国際法総論、国際人権法、国際私法、法社会学、アジア法 |
ゼミテーマ | 国際関係法研究:グローバル時代の国家・企業・国際組織を考える。 |
主な経歴・職歴・学歴 |
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所属学会・団体 | 国際法学会、国際人権法学会、国際私法学会、法社会学会、比較法学会、タイ学会 |
主な論文・著書 | 『国際法への誘い』(共著、八千代出版) |
メッセージ・ひとこと | 大学とは、「知識を得る」、「構想力を養成する」、「人格を磨く」場であると思います。「知識を得る」とは、高校までに得た知識を基礎にさらに多種多様な知識を貪欲に得て、一般教養的知識とともに、専門知識といわれるものを修得することでしょう。「構想力を養成する」とは、得た知識を利用し組み立て、自分なりの考えを作り上げ ていく、あるいはある事柄について分析・批判する力を養成するということだと思います。「人格を磨く」とは、悪知恵を使う癖を持ち合わせているこの人間の善性を磨き、 知識を得てもそれを悪用せずに世のため人のために使う人間になる努力をすることではないでしょうか。大学は自分で何を学びたいかを決めそれを自分自身で学んでいく「場」であると考えます。生涯の友人作りとともに、主体的に勉強する勉学第一の学生生活を送ってほしいと念願します。 |
専門分野 | 国際法、国際人権法 |
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研究テーマ | 1.国際法の法的性格 |
研究内容 | 私は、タイ国とイギリスに長期留学した経験から、アジアと西欧のものの見方を身につけていると自分では考えています。現在までの研究は、タイ、マレーシア、フィリピンの歴史を国際法的に分析することが主な仕事でした。 |