土井 美徳(教授)

ドイ ヨシノリ

専門分野 政治学
担当科目 公共政策論、公共政策ワークショップ、西洋政治史
研究テーマ イギリス立憲思想の形成、現代デモクラシー論の展開

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研究者情報詳細

担当コース

公共政策・行政コース

略歴

  • 1964年 兵庫県に生れる
  • 1987年 創価大学法学部卒業
  • 1997年 早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程修了
  • 奥羽大学文学部専任講師等を経て、2006年より創価大学法学部助教授
  • 2007年 創価大学法学部准教授。政治学博士(早稲田大学)
  • 現在、同教授

主要な論文・著作

『イギリス立憲政治の源流』(単著)、『「ヨーロッパ」の歴史的再検討』(共著)、『クロムウェルとイギリス革命』(共著)、『デモクラシーと世界秩序―地球市民の政治学』(共訳)、『政治的なるものの再興』(共訳)、『社会史とは何か―その方法と軌跡』(共訳)、「初期スチュアート期のコモン・ローと選挙権」(日本西洋史学会編『西洋史学』)

メッセージ

振り返ると、10代後半から20代前半は、何もかもが新しく、当時の一年一年がいまの10倍に相当するほどに感じることさえあります。そして20年の歳月を経た現在もなお、学生時代に考えていたことが、通低音のように響いていることに、ふと気づきます。自己のライフ・キャリアの形成において、学生時代の数年は実に豊饒で貴重な時代です。志を大きくし、視野を広げながら、そして厳しき現実に勝ちゆくための知性と実力を涵養されることを願っています。

ゼミ紹介

演習テーマ

「公共政策研究:現代日本の政策課題の考察」

ゼミの概要

転換期にある現代では、既存の枠組みが制度疲労に直面し、多くの問題が従来の方式に則って解決することができなくなってきています。とりわけ、社会の諸課題の解決を目的とする公共政策は、まさにそうした難題に直面しています。社会保障制度や官民関係、地方分権化など多くの政策領域で新たな制度設計が求められ、政策のデザインや、実施過程の組み換え(NPOとの連携・民間の資金や技術を活用するPFI方式等々)をめぐる議論が盛んになっています。

演習では、毎年、多様な課題/テーマを考察しています。

(例)行政改革、国会審議活性化、地方分権化、環境問題、社会保険制度(含む年金制度)、官民協働(第3セクター、PFI等)、税制、派遣労働、男女平等社会参画、地域振興(地方活性化対策)、外交、ODA(政府開発援助)、WTO(世界貿易機関)、FTA/EPA交渉、等々。

ゼミの方式は、学生が自ら課題を見つけ、その解決法を考える「課題解決型授業(PBL)」を採用している。政策研究を通して専門的知識を修得するとともに、問題発見能力、問題解決型の思考、リサーチ力、グループ・ディスカッション力、プレゼン力、チームワーク力など、いわゆるコミュニケーション・スキルを養成していくことにも重点を置いています。

文系大学院 法律学専攻

  • 専門分野 政治学
    政治史
    政治哲学
    研究テーマ 1.イギリスの立憲主義と保守主義の研究
    2.現代政治理論の研究(ラディカル・デモクラシーとグローバル・デモクラシー)
    研究紹介 大学院及びその後の研究生活において、ヨーロッパ近代の政治史、政治思想史を研究してきた。とくに、イギリスの立憲主義、議会主義についてその形成過程をたどり、2005年に政治学博士学位論文として早稲田大学に提出し、学位を取得。国の科学研究費補助金の交付に採択され、2006年1月、『イギリス立憲主義の源流―前期ステュアート時代の統治と「古来の国制」論―』(木鐸社)として刊行した。
    また、現代政治理論についても取り組み、とくに現代の「デモクラシー論」についても研究を進めてきてきた。文化的な差異とアイデンティティの承認をはかる「ラディカル・デモクラシー論」については、シャンタル・ムフ『政治的なるものの再興』(共訳、日本経済評論社、1998年)を、グローバル・シティスンシップやグローバル市民社会を前提にした「グローバル・デモクラシー論」については、デヴィッド・ヘルド『デモクラシーと世界秩序―地球市民の政治学』(共訳、NTT出版、2002年)を刊行した。
    研究、教育方針 現在は、イギリス特有の政治的思考様式をさらに探求するため、「エドマンド・バークの保守主義の政治哲学」について研究を進めている。同時に、立憲主義と表裏一体をなす「イギリスの議会主権論の形成」についても、当時の一次資料を通じた政治言説・法言説の分析を進めている。
     また、「デモクラシーと公共性」をめぐる現代政治理論についても引き続き研究を進めつつ、地方分権化と政府間関係、新たな官民協働(PPP)についても研究の準備を進めている。
     教育方針としては、自身の問題関心を問題意識化しながら、問題設定へと発展させ、それを従来の研究史のなかに位置づけながら、オリジナリティのある研究ができるよう、指導していく。また、学問的思考のあり方、研究の適正な進め方など、大学院生に必要とされるアカデミック・スキルについて基礎からしっかりと身につけていけるよう、しっかりとトレーニングをしていきたい。
    メッセージ 現代を生きる一人として同時代的認識を大切にしながら、自身の関心を、現代の世界・日本の転換と切り結びながら、研究に従事してもらいたい。また、過去・現代の一流の研究に数多く触れていただきたい。
    その他 教員と学生には、パートナーシップが大切だと考えている。その協働作業のなかから、価値ある創造的な研究ができることを願っている

ページ公開日:2017年08月06日
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