文学研究科の成田和信教授の著書『幸福をめぐる哲学―「大切に思う」ことへと向かって』が出版されました

本学大学院文学研究科の成田和信の著書『幸福をめぐる哲学―「大切に思う」ことへと向かって』が、勁草書房より出版されました。
本書では、「幸福とは何か」という問いに対する5つの代表的な哲学の理論を説明したうえで、それらの理論に批判的な検討を加え、さらに、「幸福とは、それぞれの人が大切に思っていることが実現することである」という説を提示しています。
出版にあたって成田教授は、「「幸福」という問題は、古くから、多くの哲学者が考えてき問題のひとつです。私も、50歳代の半ばをすぎて、生きてきた過去を振り返ることが多くなり、同時に、死ぬまでの残された時間を意識するようになってから、「幸福」という問題が気になり始めました。そしてそれをきっかけに、幸福についてきちんと考えようと決意し、それ以来、幸福に関する様ざま哲学的な議論を勉強してきました。その勉強の成果をまとめたのが、この本です」と述べました。
教員情報

教授
成田 和信
ナリタ カズノブ
- 専門分野
倫理学
- 研究テーマ
自由、幸福、愛と友情